理系人間に勧める、「一歩豊かなおうどん講座」

うどん料理の仕上げ編


うどんの、麺自体の調理は出来てしまったものとしますよ。要点だけおさらいします。 さて、仕上げです。
1. かけうどん系(天ぷら・キツネ・タヌキ等)の場合
‥‥‥麺をゆでた湯を残してますね。それで、冷まして水を切っておいた麺を 入れ、20秒ほど温めなおします。麺をザル等ですくい上げ湯を切り、そこに 熱いダシをかけて具をのせて、はい、出来上がり〜!

冷ましたうどんを温めて湯を切って、というのが手間ですけど、ここが肝心。 麺表面の、必要以上のヌメリは食感を悪化させます。

2. ざるうどんの場合
‥‥‥シンプルに麺を味わうのならこれ。冷えて水が切れたはずの麺を今一度 水にさらす。そして水を切る。ザルなどに盛る。具が欲しければ乗せる。薬味 は惜しまず用意しておく。濃いめのダシで、はいどうぞ。

兄弟分に「冷やしうどん」というのがありますが、筆者「山田家」は「食べて いるうちに必要以上に麺が水を吸いフヤける」事から、お勧めしておりません。

3. 釜上げうどんとは
‥‥‥うどんの活きを味わうのならこれ。「ゆで上がる直前のうどんを、鍋の 湯とともに丼に移す。薬味とともに、濃いめのダシで一気に食らう!

作るほうも時間との勝負なら、食べる側も勝負です。ゆっくりしていると、の びてしまいます。

いずれの食べ方をするにも、時間との勝負です。盛りつけ作業開始から食卓まで、 2分を目指してください。1分で済むなら、プロ級の味を再現する事も可能になり ますよ、もしかしたら。

追記:市販の「冷凍麺」「生タイプ麺」について。
ゆでた麺を急速冷凍した「冷凍麺」、ゆでた麺を酸性に仕上げ長期保存を可能 にした「生タイプ麺」を食べる場合も、「水にさらす」「再度加熱する」など の手間をかけて見て下さい。驚くほど美味しく仕上がりますよ。

ついでに、インスタントラーメンも。麺をゆでる湯と、スープ用の湯を分けて 調理してみてください。ちょっと面倒だけど、味の判る方なら納得なさるはず。


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