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13:00
- 河口湖畔から40分、いつの間にやらこんな景色で一杯だった。
山梨県の勝沼というところは、ぶどうとワインが自慢らしい。
写真のようなぶどうを自分で収穫させてくれる店が軒を連ねている。
とある方に、勝沼インターの近くでうまいワインが飲めると、
地図を描いてもらったのである。そりゃあいい。
飲みすぎて酒がぬけなくなったら、運転できないからその辺に泊まって寝よう。
ぶどうの丘と呼ばれているらしいが、ない。
手書きの地図とカーナビの地図を見比べて、近くの景色からして大体の位置はあっている
はずなのだが、はて、どうしたものか。
- 13:30
- 走っていると、右手に段々畑を発見。川の上流よろしく、坂の上のほうにはきっと何かあるに
違いないと登ってみる。
やがて工場や売店とおぼしき一連の建物が見えてきた。なんだ、これじゃないか。
「シャトー勝沼」と書いてあるが、
なあに、建物のいでたちからして、ここがぶどうの丘で有名な建物に違いない。
早合点して売店にずかずかと入っていく私。
- 13:40
- シャトー勝沼の売店では、タダでワインの試飲ができる。
白、赤、ロゼそれぞれ甘口、辛口と揃っていて、よくある樽にコックがついていて、好きなだけ
お試しくださいという具合。ちょっと迷ったが、最初に試した甘口白ワインが気に入ったので
自宅用に購入。
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「ほうとう」も気になった。
なぜか同じ売店に並んでいる。
あとで聞くと山梨の郷土料理らしく、パッケージには平たい麺と味噌が
入っている。具として、かぼちゃ・しいたけ・にんじん・里芋・サヤエンドウ・ごぼう等といっしょに鍋で
煮るわけだ。
麺は山梨オリジナルのものらしいが、ルーツは讃岐うどんらしい。
讃岐うどんですよ讃岐うどん。のサイトで「うどん本陣山田家」なんて日本初の食材ページ作るぐらいだから、作者の私はよっぽどうどん、それも平たい麺に目がないのである。が、しかし....
自慢ではないが、私は料理が苦手である。 (字まで強調することはないと思うが。)
唾を頭につけて待つこと三分、一計を案じた。
長野市松代町にいこう。
カミさんの親戚が住んでいる。2パックお土産で持っていって、1パック自分で食って帰ろう。
決まりである。
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勝沼ぶどう郷駅。
このエリアは建物の景観にずいぶん気を使っている。 |
勝沼ぶどう郷駅から、ぶどうの丘をのぞむ。
写真右上に寺の屋根のように建っているのが目的地 |
- 14:15
- シャトー勝沼を出た私は、なにか釈然としなかった。ぶどうの丘というのは結局何なのだろう?
- 何となく周辺を走ってみる。
勝沼ぶどう郷駅を発見。丘の上の、白いこぎれいな建物である。丘の上?
そう言えば、
この辺りは起伏がはげしく丘なんて一杯あるのである。後ろを振り返ってみて、あっと思った。
一連の建物がみえる。何だろう。
- 14:30
- あった。「ぶどうの丘」と看板のついた建物がちゃんとあるじゃないか。
なんと勝沼町営らしい。入ってみると驚くが、地元のワイン工場から集めたPB(プライベート・ブランド)のワインがずらっと並んでいるのである。
試飲もできるが、1100円も払うと聞いてやめてしまった。1Fは売店だが、お金を払ったしるしにでっかいペンダントの親玉をぶら下げて地下に下りていくと、ワイン倉庫になっていて試飲し放題というわけである。
(※ペンダントの名前一度きいたけど忘れた。教えてくれた方、何でしたっけ?)
ちなみに、一度購入したペンダントを2回目の訪問のときに使う荒技も、できないことはないそうだ。
雨にもかかわらず、駐車場は満員で盛況だった。周囲に食事をするところが無いせいか、
ぶどうの丘でもシャトー勝沼でもバーベキューが食えるようだ。うまそう。
しかし食い倒れの旅ではないので、余っていたおにぎりを車内で食う。
- 15:00
- 一路、長野県に向けて出発した。
昨日購入した温泉ガイドによれば、北諏訪に、とんでもない場所に外湯が
あるという。 勝沼→長野市松代町まで直通で行くよりも、余計に1時間ほどかかる遠回りルートであるが、
面白そうなので行ってみることにした。
カーナビの予測によれば、平均20km/hで走ったとして、諏訪経由で松代到着予定は23:00。
風呂で1時間費やすとして、0:00...。
まあ何とかなるでしょう。
- 16:00
- 松代の親戚宅に電話を入れて、アポとり。
にれ 「というわけで、夕方そっちに着くんでよろしく〜」
親戚C 「いいけど、台風近くまで来てるよ?
運転危ないんじゃないの?」
にれ 「もう充分危なくなってるよ」 台風7号はそのころ長野県付近を通過していた。ちょうどその後ろを追っかけて長野入りする
スケジュールである。山梨にも暴風が吹き荒れている。
文字どおり軽い軽自動車、それにしては車高が高いミニカトッポであるからして、
横風で転がってもおかしくない。
ドライバーの隙をうかがうハンドルを抑えて、慎重にまっすぐ進めていく。
- 16:30
- 韮崎まで来た。
先ほどから眠くてたまらず、川沿いの仮眠エリアに車をとめて休む。
大型トラックが縦一列に並んでおり壮観である。
-つづく-
北諏訪にある意外な温泉とは? 次回をおたのしみに。