4/20

1:30 IST (Israel Standard Time) はっ? と起きたらおいおい 1:30 ではないか。やっぱり数時間前に食いすぎたモンゴル料理のせいで、寝てしまったらしい。慌てて帰りの身支度をする私。
2:40 チェックアウト。予定より遅れてタクシー出発。

4:10 ベングリオン空港着。とりあえずエルアル航空 LY357 便が飛ぶことを確認しようと CRT を見た私と横田氏は唖然とした。LY357 の文字以外、全部ヘブライ語である。
横「英語で書いてくれよ〜」
筆者「on time で飛ぶんじゃないですか? だって (タイムテーブル右端のカラムが) 緑色になっているし、例外で赤色になっている、あの 1便だけはトラブったということでしょ」

4:20 予想に反して空港はひどく混んでいる。行き先によって、同じエルアル航空でも行列が 3つに分かれており、係員はいるのに交通整理しないため、何列あるのかぱっと見ただけでは分からない。キプロスに行くといくというスーツを着込んだオヤジと、「なにが起きてるんだかさっぱりわかりませんねえ〜」と英語で立ち話。

4:50 私の番が来て、セキュリティチェックの女性 2人と、荷物を置く台をはさんで向かいあった。なんで他の客は one by one で、こっちは one by two なの?
昔のセキュリティチェックがもっと厳しい時代に、単身ハイファに行った弊社の偉い人をして、尋問と言わしめたのはいかなるものか。じっくりご覧あれ。

まてまてまてまてまてまてまて。待てって。なんで身の潔白を証明するためだけに、役人のあんたに弊社での仕事内容について微に入り細を穿つような質問されなきゃいけないの!
もうちょっと先に立ち入ると企業秘密にもあたるので、私はだんだん腹が立ってきて語気も少し荒くなってきた。

と、ヤバいと思ったのか横で基本的に様子をみていたほうの審査官が、いままで質問をあびせかけているほうの審査官にヘブライ語で何やら言い、私には英語で、旅の安全を守るためにやっていることだから理解してくれといい、自分で質問し始めた。

審査官 2人、離れたところにいき、横田氏の担当をしていた兄ちゃんと話のつじつまがあっているかをチェックしはじめた。
思わず隣のテーブルにいる疲れた顔の横田氏と苦笑する。ちなみに、彼も仕事内容の話ばかりを聞かれたらしい。大きなお世話だとか趣味で聞いてるんじゃないかとさんざん言っていた。私は日本語でなくうっかり Crazy だとそのまま言ってしまい、向こうの審査官にこりゃ聞かれたかなと内心あせってしまった。

5:20 もどってきた。「オーケイ、ご協力ありがとうございました。あなたの手荷物は、これから誰かに預けたり人に何かをもらったりしないようにお願いします」 はいはい。

思うに、2人いた理由は最初に質問していたほうのやつは新人かインターンか OJT か何かで現場の先輩がついていたのであろう。なんかストレスインタビュー (圧迫面接) にしては質問が要領得ないというか、完全に要点をはずして細かいことばかり聞いているでやんの。

敢えて言わせてもらうが、この、あばずれめ。

5:40 荷物のチェックインを済ませる。行きと同様、荷物のピックアップは経由地 (フランクフルト) でやらなくていいことを確認。

5:45 チェックゲートを通らないと土産物屋もろくにないらしいので、とりあえず通る。
ピー。
ちょっと、何ですかまたその金属の体ですか? スパイと間違えられそうな腕時計カメラも財布も全部出したよ? 仕方がないから両手を広げてセンスされる私。
やっと分かってきたのだが、

5:50 さらにパスポートと Bording Ticket のチェック。ここでもまた係員がなかなかパスポート返してくれない。なになにゴン太君どうしたの? うふーふ? ああわかった。
メガネを外して顔を見せて、さらにヒゲが生えたことを説明し、ほら、もうわかっでしょ?
うふーふ。ゴン太君納得。通過。

6:00 あばずれチェック、金属の体チェック、顔チェックと 3連発を食らった私は、ゲン直しに買い物に走ることにした。
横田氏「あ、あの机の上における小さい旗いいなあ」
筆者「だから、そんなに旗ばっかり飾ったら (u!) 翼だからもういいですって (笑)」

ヘブライ語の書いてあるグッズならとりあえずゲットだぜと思っていた私は、怪しげな帽子と Tシャツを購入。さらに購買欲がむくむくとわきあがり、続けざまにミニ燭台 2つ、英語で書かれたイスラエルの観光ガイドなどを購入。447.40 NIS お買上げ。店のおばちゃんにこの観光ガイド高いのよねぇ (99NIS) と同情される。

6:08 とにかく空港内はゲートがいっぱいある分、店の種類も豊富である。本、土産物、両替、CD、おもちゃ (惹かれるぜ、でも日本でも買えるぜ)、果ては電化製品まである。ノキアの携帯電話も発見。GSM だから現地いって使えるってことかなあ。シャレで買うか? いやいや、さすがにそれは意味ないからやめておこう。

6:40 Bording が始まった。ちょうど Gate 34 のそばに CD 屋があったのが運のつきで、どうしても耳から離れなかった「Get your time to TelAviv ...」という歌詞の曲はないかと、店でノリノリしてた兄ちゃんに歌って説明。ないんだって。で、とりあえず POP でも ROCK でもいいからお勧めを一枚くれといって、男性 5人ボーカルのアルバムを一枚購入。10$US (安い!)

6:50 エルアル航空 LY357 便の場合、機体が小さいせいか空港バスでの移動である。またバスがあいまいな奴で、Business Class とペイントしてあるが、確認したら別にどのクラスでもこのバスに乗れということらしい。

7:20 窓側を指定した私は、またしても右の翼の真後ろに座れることになった。窓から見下ろすとたまたま、自分のスーツケースがベルトコンベアを昇っていくのを発見して一安心。
その後離陸したあたりまでは覚えているが、眠りに落ちる。

8:00 朝食。
10:50 ソフトドリンクとスナックが配られる。コーラを頼んだら 150ml 缶だった。トマトジュースみたいだ。スナックは、いかにも辛そうだがただのビスケットである。


11:00 Germany Local Time フランクフルト空港に着陸。われわれは一度次のルフトハンザ航空にチェックインしなければならない。一応空港の中のサインはドイツ語と英語が併記されているのだが、しかし肝心のトランジットをするためにどこへ行けばいいのか分からない。人の流れにそのまま合わせていくと、どう考えてもこれはドイツへの入国手続だろうというところに来てしまった。
とりあえず横田氏をそこに待たせておいて、戻ってみる。警備員 2名。英語で話しかけるが、どうもドイツ語圏だとまた違った風に受け取られるようで勝手が違う。が、とにかくそのまま入国するのは間違いで Lufthanza Lounge のサインのほうに行けばいいことが分かる。

11:10 Lounge は一応あるのだが、ちっともチェックインカウンターがないので、そばにある、ほとんどむ人が通らなさそうな入国手続きカウンターで聞いてみると、一度ドイツに入国するのがミソらしい。というわけで、トランジットしただけなのに私のパスポートにはフランクフルト空港のスタンプがどーんと押された。確かにその入国手続きカウンターの真後ろに Transit Passenger のサインがあり、とても分かりにくいわがままなナビゲーションなんである。ともあれ、さっきの係員の言っていたメインホール (写真) に出る。

11:20 メインホールにはでかいタイムテーブルがあったり (Cabrio だそうな) がかざってあったりして、いかにもそれらしいが目的のチェックインカウンターはここではなく、そこからさらにうろうろしなければならない。黄色い目立つルフトハンザ航空のカウンターを見つけるが、Priority Check-in とやらでビジネスクラス以上であった。ビジネスクラス以上ね。しつこいけど。

11:30 メインホールから空港を半周したような感覚だが、空港外まであと自動ドア一枚といったところまできて、やっとエコノミー用のチェックインカウンターに行き着いた。
しばらく待たされた後、チェックイン。窓側希望。景色のいいとこ、たのむぜルフトハンザのおばちゃん。取れたの? 取れた? おっ取れた模様。最後の窓側席である。こーりゃすごい。 イスラエルとフランクフルトの時差は今日現在 1時間あるので、さらに、現地時間を確認。

それで、ついでにルフトハンザのマイレージを "おはじめ" するにはどうすりゃいいのか聞いてみる。 チケット取った旅行会社に聞けとか色々言っていたおばちゃん、ちょっと待てとハンドバッグの中を探し始めてついに入会届を発掘。ついでに、仮会員証の記入まで済ませてくれた。
は、いいのだが。
仮会員証を申込書から切り離す時に、びりっ。そう仮会員証はけっこうヤワい材質でできていたため、やっちまったようである。おばちゃん、何事もなかったかのように手でささっとささくれだけ直して、渡してくれた。
ちょっとびっくりしたがおばちゃん色々とありがとう
 

12:10 公衆電話を発見。となりゃ、かけてみるでしょう。クレジットカードは使えるのだが、国際電話をかけるためにプレフィックスに何をつければいいのか分からない。最寄のルフトハンザ航空のチェックインカウンターの係員に聞いても知らないらしいし、インフォメーション用の電話にかけるとなかなかつながらない。つながったと思ったら、方通話状態 (むこうの声は聞こえるがこちらから喋っても通じていない) で切れてしまった。
12:30 何人かに聞いたあげく、頭に 00 をつければよいことが分かり、ドイツから国際電話をかけることに成功。イスラエルとおなじだ。

12:50 ルフトハンザ航空 A63 Gate 付近のビール屋で、横田氏 (写真) と Galaxy Beer を飲む。表示が全部ドイツ語な上に 、通貨がユーロと DM しかない (当然といえば当然) ので、クレジットカードを出したら使えないといって断られてしまった。ドルなら使えるということを聞いて、やっと get。 アルコール濃度は高いわけでもないのに、すっかりよっぱらってしまった。

13:10 搭乗。窓側 48A が取れたはずなのだが、行ってみると 3連シートの 48A, B, C は連れとおぼしきドイツ人が座っていた。おい、そこのドイツ人、勘違いすんな。私は、つかつかと後ろから歩み寄り、背もたれに肘をついて "Hi, I have the seat number 48A. I think 48A means windows side, RIGHT? What number do YOU guys have." ドイツ人、ああうんうんそうだねとうなづき、後ろの座席に移動。ちなみにこの人たち 48B, C, 49A, B, C の 5席で一組のようで、なんらかの手違いで一部のシートがダブルブッキングされてしまったらしい。Line 50 以降が団体さん用の席だとすると、多分残り数席の攻防で、予約システムがおかしくなったのであろう。かまわず、48A に着席。ドイツ人、フライトアテンダントと何やらドイツ語で相談し、一人がどこか後ろの席へ去っていった。ダンケダンケ。合掌。

16:20 ヘルシンキ付近上空。夕食を配り始めた。ルフトハンザの食事も悪くない。
オードブルとかはおいといて、魚は機内食にしてはまあまあだった。ちなみに「かれいのルラード / ロブスターソース / グリーンアスパラガス / カマルグライス」だそうな。

22:00 夜明け。(写真は、夜明け前と後のつもり。ほんとうは "前" のほうも水平線の向こうが薄赤くなっていて、実際はもっときれいっす。)
0:10 朝食。


Apr. 21 0:20 Germany Standard Time, Apr. 21 7:20 JST 東京上空。
7:40 JST 着陸。
8:30 JST スーツケースのピックアップ。
11:14 JST 自宅に戻る。ホテルを出てから自宅まで (Door to Door での) 所要時間、27時間 30分

[おわり]