投稿者: nire (39ページ目 (103ページ中))

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技術は凄いが、どうして地下3階建て? の地下化調布駅 Part2

地下化された調布駅の見学会、続きです。

地下3階は、上り明大前、笹塚、新宿方面行き電車のホーム階。色々なパーツが赤い色で統一されています。エスカレーターを降りると早速、新兵器のホームドアが。新幹線や一部の私鉄では昔からおなじみの、転落防止用のあれです。新幹線のよりはドアが薄い感じがしますが。

ホームの監視カメラ。裏側を見ると「株式会社日本軌道精器研究所」となっています。

プラットフォームはまっすぐではなく、ゆるやかにカーブしています。ホームの端にはディスプレイが。見通しの悪いホームで要所を監視して、安全を確保するためでしょうか。

線路の間にある、白く十字マークの入った装置は、ATS ((Automatic Train Stop)) (自動列車停止装置) の地上子部分。ホームドアが設置されるということは、列車の停車位置がズレては困るので、ピッタリ合わせる技術が必要になると。

地下3階で、ホームを下り方向に出るとすぐ、左右にレールとトンネルが分岐していきます。最初の案内ビデオと照らし合わせると、下り相模原線と京王線方向。

地下2階に上がって、同じように下り方向を撮ったものです。地下 3階と違って、右手の西調布行き線路が遠~くのほうで地上に出ているのが分かります。上り方向は次の写真ですが、下りに比べるとシンプルなものの真っすぐではなく、布田方向に向かって絶妙にカーブを描いています。

こんなところで ISUZU トラックさん何やってるんですかという気もしますが、これは建築限界車といって、列車が狭いトンネルの中を何にもぶつからずに走行できることを確認するため、同じサイズの車両を作って前もって走らせる、ということのようです。

地下2階は、ホームドアもエレベーターも、全体に青い色で統一されています。エスカレーターを上がって、地下2階から地下1階へ。

切符売り場付近に設けられたお客様サービス室から、場内の監視カメラのモニターが 4台が見えます。1台のモニターで移せるのはカメラ 9台分。何かが映っているカメラは合計 29台。B1F 1-3 などと階数表示だけあって、ブルーバックになっているようなモニターは 2台。

お客様サービス室の中。勝手に入ったわけではありませんよ :mrgreen: あるアングルからの映像です。左手に見えるのがさっきの監視モニターと装置一式。まるで関係ありませんが、エアコンはダイキンでした。

青赤は便利。どもどうして地下3階建て?

いやー調布駅がここまで変わるとは思いませんでした。仮設プレハブみたいな現在の駅舎と比較するのもあれですが、やはり未開封新品いいですね 🙂

意外にホームも出発後のトンネルも曲がりくねっており、こんな複雑な曲線のトンネルを掘る技術に素直に感動。逆に見通しが悪い構造とも言え、ホームドアと大量の監視カメラで守りは固められていますが、この駅で乗客の安全を管理するのはなかなか大変そうです。

フロアによって青と赤に塗り分けられて、感覚的に分かりやすくする工夫がこらされている NEW 調布駅なんでありますが、そもそもなぜ地下 3階建てなのか。かつ朝の利用者が多いと思われる上り方面ホームがなぜ深い方の 3階なのかが疑問ですね。

乗客の利便性やバリアフリー度を高めるなら、今の平面で橋本方面と京王八王子方面に水平に分岐しているまま地下に埋めたら、地下1階改札、地下2階ホーム階、以上! で済んだんじゃないかと。そんな、横に平たいトンネル掘ったら地盤沈下起こして阿鼻叫喚とか、掘削工事のご予算とか、用地買収の問題とか、何かあるんでしょうか。

出口近くでは調布駅周辺の完成予想模型が展示されていましたが、ここまで完成するにはしばらくかかりそうです。

ニコン D800 の使い方講習会では、どこまで教えてくれるのか

「使い方講習会ではどこまで教えてくれるのか」を聞いてみた

ニコンのデジタル一眼レフカメラ D800 を持ったはいいが、「らしい」写真を撮影したい今日このごろ。

かつて、ヨドバシカメラの一眼レフ入門講座を受けたことがありますが、ああいった無料の講座でもないものか…と虫のいい話を探していたところ、ニコン自身が主催する、D800 使い方講習会というものが目に入りました。

新宿サービスセンターのサービススケジュールを見ると分かりますが、直近の講座はすべて満席です。

どうにか予約はできたものの、開催日が平日。貴重な休みはおいそれと使えません。そもそも講習会でどこまで教えてくれるのかを、会場のニコンプラザ新宿に電話して聞いてみることにしました。

デジチューターの範囲以上を望むなら、物足りない

担当者「一言で申し上げますと『デジチューター』に含まれる範囲ですね」
仁礼「デ…デジチューター…ですか?」

担当者「はい、ニコンのホームページにある機種ごとの解説ページです。D800 の解説もありまして、使い方講習会でご説明する内容もこれに沿ったものになります。ですから、これを一度参照されて、簡単だと思われる場合は、講習会に出られても物足りないかもしれませんね」

電話しながらポチポチとクリックしてみますが、結構このページよくできていて、章ごとの動画を混じえて、主要な操作の説明がコンパクトにまとまっています。モデルに外人しか出てこないのは、ヤマダ電機の店員に教わったとおりですが 🙂

担当者「ニコン D800 の基本的な使い方の説明になりますので、すでに D800 のマニュアルをお読みになって、お使いになっている場合はちょっと物足りないかもしれませんね。」

マニュアルは実に 457ページありますが、好奇心の赴くままに、見たい箇所からすでに読破してしまった仁礼としては、今さら静止画ライブビュー撮影の使い方と言われても、確かにちょっと物足りない感じです。仁礼が知りたいのはこんな写真を撮るときにどのモードを使えば良いのかであって、カメラマンの間では常識なことでも、何かが抜けているかもしれないので、そこをピンポイントで埋めてほしいのですよね。

D800 ならマニュアルモードを使うべき?

それならば、というわけで、芋づる式に日頃疑問に思っていることをいくつか聞いてみました。

仁礼「前にキャノン EOS Kiss X3 を使っていたときは、基本的に絞り優先モードを使っていたんですが、一気にニコン D800 にステップアップするにあたって、マニュアルモードを使いこなそうと練習しています。でも ISO-AUTO にすると結果として露出がバラついてしまって、同じ被写体を撮っても明るかったり、暗かったりします。

プロの方でも絞り優先モードを使う場合があると聞いています。

このカメラでは、マニュアルモードをやはり中心に使うべきなんでしょうか、それともあくまで絞り優先モード、シャッター優先モード、マニュアルモードの使い分け推奨なんでしょうか」

担当者「撮影意図によると思います。マニュアルモードは、あくまでシャッタースピードと絞りを固定したい場合に使います。」

露出が思い通りにならない

仁礼「マニュアルモードで撮影したとき、ファインダー内に表示される ((ライブビューでも表示することができる)) 露出インジケーターが 0 に近づくようにシャッタースピードを調節しても、思ったような露出にならないことがあります。

それはスポット測光モードにしていて、フォーカスポイントのピンポイントな明暗差に左右されているからなんでしょうか?」

担当者「露出インジケーターは、あくまで D800 が考える適正を基準とした値を表示しますね。スポット測光にすると、マニュアルモード時でも、フォーカスポイントを基準にした露出を表示します。マルチパターン測光にすると、画面全体を調べて、被写体と背景の面積や明るさなども考慮して適切な露出を割り出します。」

仁礼「マニュアルモードでも露出モードをマルチパターン測光にしたほうがよいということです?」

担当者「そういうことになりますね」

仁礼「中央部重点測光モードはどうですか? これだと、フォーカスポイントを中心に、ピンポイントでなく、やや広いエリアを測光対象にするから、人物の顔全体を露出の基準にしたいときに有効な気がするんですが」

担当者「中央部重点測光は、フォーカスポイントとは連動しないですね。文字通り画面の中央から一定の範囲が基準になりますね。もともと中央部重点測光は、フィルムカメラをお使いの方向けに、慣れている方式として搭載されているものです。」

仁礼「ということは、あくまでファインダー中央に露出の基準としたいものを合わせて、AE ロックした後、改めて構図を決めるためにカメラの向きを調整する…という使い方を想定しているわけですね?」

担当者「そうなります。」

露出ディレーとミラーアップを併用する意味はあるか

最後に、取っておきの質問を。

仁礼「露出ディレーモードを使うと、ミラーアップ後最大 3秒後にシャッターを切ることができますが、三脚に固定したとき、露出ディレーモードとミラーアップモードを併用する意味はあるんでしょうか?」

担当者「ありませんね。」

即答されました。

「状況に応じて使い分けることになると思いますが、普段はミラーアップを使うことになると思います。ただミラーアップは 2回シャッターを切る必要があり、ファインダーからの視界が 1回目で塞がれてしまいます。1回のシャッターボタン操作で自動的にシャッターを切りたい場合は露出ディレーが有効です」

ニコンプラザ新宿はあなどれない

デジチューターを一通り見てみましたが、D800 付属の取扱説明書のさわりの部分をクイックスタート的に集めた感じで、仁礼にとっては、非常に貴重な会社の夏休みを使うほどではなく、予約はいったんしたもののキャンセルすることにしました。

ニコンプラザのようなショールームというと、いきなり突っ込んだ質問をしても答えられないんじゃない? という先入観がありましたが、さすが一眼レフカメラの単価が単価だけに 🙂 レベルの高い説明員の方が控えているなと。カメラが好きで、普段それなりに自分でいじっているんだろうな感が伝わってきました。

「三分割」をマスターして東京スカイツリーを撮りに行こう – 写真撮影 初心者勉強会

5月27日に押上で行われた「写真撮影 初心者勉強会」に参加してきました。WordPress 写真部で箱根にあじさいを撮りに行って以来参加できなかったので、久しぶりです。

場所は東京スカイツリー。旬ですね。最寄り押上駅に近い wine cafe MoMoWA に集まって、

勉強会 → 東京スカイツリー回りでフォトウォーク → 懇親会兼写真発表会

という流れでした。

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GALAXY 2 GALAXY は日本のアレに似てる… Metamorphose Spring 12

GALAXY 2 GALAXY といっても、Samsung の製品ではありません 🙂

遠方から友人が遊びに来ることになったので、5/12 にしか味わえないイベント…ということで探していたら、幕張メッセで Metamorphose Spring 12 が開催されるらしく。ちょうど幕張の別宅からメッセのイベントに通えるのもこれが最後ですので、記念に行ってみることにしました。

「メタモ」を知ってますか?

Metamorphose (メタモルフォーゼ) というのは、ハウス/クラブ系ダンスミュージックのアーティストを集めて、朝の 10:30 から翌朝 5:00 まで延々と踊りまくるイベントです。通称メタモ。翌朝 5:00 というのが、何かの冗談だろうと思った人は、タイムテーブルを見てみましょう。 👿

通常このイベント、屋外で開催してきたようなのですが、昨年は台風で中止になったのに凝りて、今回は屋内の幕張メッセ 9 + 11ホールを借りきったようです。

とまあしたり顔して書いていますが、仁礼自身はクラブイベントなんてほとんど行ったことありません。どシロートもいいところです。

再入場不可、前売券で大人 12,500円取って、さらにワンドリンク券 500円のお買い上げが MUST という、なかなかやってくれる商売だなと。本当に 12,500円分楽しめるの? というのが正直な第一印象でしたね。

SIRIUS ステージは微妙

会場は SIRIUS と JUPITER といういかにもな名前の 2ステージに分かれています。

午後 14:00 頃適当に会場入りして、DJ ステージの SIRIUS の方に行ってみたときは、ホール 11 に、つつましいステージセットに、ぱらぱらと人が集まってきて少しだけノッてます、という感じ。

ミラーボールが吊ってあるのですが、それを回すのはなんとつっかえ棒で手動で回すという手作り感いっぱいステージ。ホールの半分は屋台と荷物置きのクロークエリアに使用されていて、ステージが狭く感じます。

圧倒的に熱気が違う JUPITER ステージ

クラブイベントってこんなもんなんですかね。ということで JUPITER ステージへ。

こっちは予想をいい意味で裏切ってくれました。JUPITER の方は、ほとんど露天がなくホール全面使用で、ステージセットもかなり大掛かりです。

午後になって客の出足が増えてきたとか、ちょうど午後にかけてベテランアーティスト…という流れなのかもしれませんが、なにせ客のノリ具合がまったく違います。

この日結局、JUPITER ステージで 4つのアーティストがパフォーマンスしている間14:00-21:00 までほぼずっといました。

  • Gorillaz Sound System
  • Galaxy 2 Galaxy
  • Orbital
  • Flaming Lips

DJ, 演奏, ステージパフォーマンス, 背景の映像の使い方が、アーティストによって持ち味がそれぞれ異なっていて、なかなか興味深いですね。

Gorillaz Sound System は、映像はよくできているけど、観客もどうやってリズムに乗ればいいんですか的な反応。

Flaming Lips は、風船いっぱい打ち上げたりして、客を楽しませる趣向としては面白いんですが、肝心の音楽はピンク・フロイド的な退廃的な感じで、仁礼の直球ど真ん中、というわけではありませんでした。

サックス吹きまくる Galaxy 2 Galaxy にやられました

Galaxy 2 Galaxy は今回初見ですっかり気に入ってしまったアーティストでした。「デトロイト・テクノ」らしく。ダンスナンバーなんだけどジャズの要素が入っていて、ステージの真ん中でサキソフォン堂々と吹いてメロディアスな、なまめかしい感じがする曲が印象的です。

と言うと、何だか分かりませんが、仁礼的には

T-SQUARE に似てる…!!

というのが第一印象。あっちも管楽器型シンセ「リリコン」 ((今ではリリコンじゃなくて AKAI EWI というモデルを使っているらしい)) による演奏が印象的、という意味では共通している…と思うのですが。

T-SQUARE は 1976年に結成、GALAXY 2 GALAXY が Underground Registance として結成され、初めて曲を発表したのが 1990年のようなので、歴史は T-SQUARE の方が先輩なんでしょうか。

Galaxy 2 Galaxy のパフォーマンスの中でも Hi-Tech Jazz という曲は安心して聴けるなあ…と思ったら、1993年発表の曲で実に 20年前なんですね。

映像とリンクして見せる Orbital みたいなアーティストも Twitter のタイムラインを見ていると高評価を受けていて、でも個人的には良さがわかりませんでしたが、やっぱり前衛的なパフォーマンスより、安定している普遍的な曲の方が、参加者の年齢層低めなクラブイベントでも強いのね、というのが感想でした。

お土産を買うことも忘れなかった

ちなみに会場入りして最初に行ったのは、露店の帽子屋さんでした。とある帽子を買ったのですが、どんなのかは秘密 🙂

とまあ、幕張メッセバージョンでも十分楽しかったですが、メタモは屋外でやってナンボ、というツイートもあったので、ではぜひその本来の雰囲気を味わいに行きたいものです。

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