イーモバイルから新機種 Touch Diamond (S21HT) と USB 対応データ通信端末 D12LC が発表されました。あくまで通信端末として割り切ったら魅力的な端末なんでしょうか。

D12LC

USB ポートに接続するスティックタイプのデータ通信端末で、D11LC の後継にあたります。

機種 (mm) 奥行き (mm) 高さ (mm) 体積 (cc) 重さ (g) 通信速度 USB
D11LC 26.6 80.2 11.8 25.1 29 3.6Mbps USB 1.1
D12LC 27.0 85.0 13.2 30.3 30 7.2Mbps USB 2.0

D11LC は通信速度が 3.6Mbps でしたが、D12LC は 7.2Mbps になりました。USB は 2.0 になり、理論値で 480Mbps と、通信速度に対して余裕はありそうです。ただ、3.6Mbps も 7.2Mbps も体感的には変わらないと思います。

画像を見ると、角が丸くなっただけで、大きさは同じように思えますが、4.8mm 長くなっています。ということは、ノートPC (Eee PC 901-X) に接続したとすると、D11LC ならはみ出し部分の長さが実測 67mm だったところ、D12LC では 71.8mm です。誤差の範囲といえば誤差。ただ頻繁にノート PC に抜き差しすることを考えると、上下左右にうっかりぐりぐり振ると、テコの原理で USB コネクタに与えるダメージは増えていくので、長くするなら幅を太くしてほしかった気はします。

ユーティリティとドライバは恐らく新しいバージョンを搭載しているでしょうから、時々固まる D11LC よりも安定しているかどうかは要注目ですね。

端末価格は新にねんの契約で 9,980円。店舗によってもう少し安く買えたりはするでしょうが、たかだか 2倍の速さに初物価格 1万円、余分に使うことを考えると、値下がりしてくるまで待つか、実質 0円で買える D11LC を使い捨て感覚でもいい気がします。

坊主憎けりゃ…で色についても書くと 🙂 D11LC を買ったときは脊髄反射でピンクを選びました。今回 D12LC の 3色シャンパンゴールドといった、NTT ドコモの携帯にありがちなオジサン的ちょっと地味でゴージャスなカラーリングも、安いうまい速いが期待されているイーモバイルに適した色なのかという疑問もあります。

Touch Diamond (S21HT)

iPod Touch, iPhone 3G の登場以降、猫も杓子もタッチパネル + 傾きセンサーということで、イーモバイルにも登場しました。Microsoft Windows Mobile 6.1 Professional Edition 搭載、HSDPA 7.2Mbps、無線 LAN IEEE 802.11b/g、Bluetooth 2.0+EDR ということで、やはり誰しも考える「イーモバイルに期待すること」としては、

WMWifiRouter 使って無線ルータにできるか?

でしょう。同様な使われ方をするものに EMONSTER S11HT があります。位置づけだのユーザー層だの小難しい話はバッサリ置いておいて、傾けたら画面も回転するだのといった iPod Touch / iPhone 3G を意識した TouchFLO インターフェースのことも放置して、もう、これは物言わぬ 2台目ケータイ無線ルータと仮定すると、小さければ小さいに越したことはありません。

機種 (mm) 奥行き (mm) 高さ (mm) 体積 (cc) 重さ (g) 通信速度
EMONSTER S11HT 59 112 19 125.6 190g 3.6Mbps
Touch Damond (S21HT) 52 11.9 5.2 63 98g 7.2Mbps

体積、重さともに EMONSTER S11HT の半分です。素晴らしい。スライド式のキーボードがないことでかなりコンパクトになっています。 ((キーボード不要と言っているわけではないので、あしからず。)) EMONSTER S11HT を一瞬前向きに検討して、店頭であまりにも重くずんぐりするので却下したことを思い出すと、ワイヤレスマニアにとっては目つき真剣に検討してしまう一品かもしれません。