確定申告ネタの続き、電子申告用データの保存からです。例によってハマりそうなポイントのみです。
電子申告用データの保存
申告書がすべて入力し終わったら、住所氏名などを他何画面か入力して、電子申告用データの保存画面になります。
- *.data ファイルと *.xtx ファイルは別物で、両方必要
*.data … 確定申告書データ。途中で何回でもセーブしたり、来年分に引き継ぎのためロードしたりできる。
*.xtx … 電子申告書データ。申告書が完成したら最後に 1回だけセーブする。
*.data ファイルって途中経過だから最後は要らないんでしょ? と思っていると、*.data ファイルが保存されていない可能性があると言われてしまいます。1 つの書式にまとめてほしいところですね。
電子申告書の送信
ここでやっと住基カードが必要になります。
送る前に、IC カードリーダーを USB ポートに接続して、住基カードも入れておきます。
作成した *.data, *.xtx ファイルを送信します。Web サイト上の確定申告書作成コーナーからも進めるし、e-Tax コーナーから [e-Tax へ送信する] を選択しても進めます。
特に e-Tax 対応アプリケーションがないのであれば、「e-Tax ソフトを利用して送信する。」を選び、「利用環境等の確認」のチェックボックスを 1-4 まで確認しつつチェックします。5 は実際に合わせて。
次の画面で、*.xtx ファイルを選択。そして開始届出の時にも入力したパスワード (英大文字 + 数字) を入力。
電子証明書の内容確認をせよと言われますが、見ても正しいのかどうか判断できませんが [送信] をクリック。
送信後の確認
正しく送信できていれば、このように「電子申告用データを受信しました」と表示されます。
確認はこれで終わりではないのです。
開始届出したときにもあったように、受付システムにログインして、[メッセージボックス一覧] を表示、確かに受理されたのかを確認する必要があります。
これでやっと受付が終了したことになります。
あとは、後日税務署からお問い合わせの電話がかからないことを祈りましょう 🙂
e-Tax による確定申告プロセス全体を通して
全体に、十分にインテグレートされていないシステムの集まりのため、無駄に複雑な印象を受けます。
住基カードに非接触 / 接触型が混在していて、それにともなって IC カードリーダライタの選択に迷うのも混乱の元です。住基カードと IC カードリーダライタの入手が第一、第二関門ですが、住基カードを発行する地方自治体では、えてして紙での提出も受け付けているわけで、脱落して楽な方に進んでしまう納税者もきっと多いはずです。
機材が整っても、JPKI 利用者ソフトで IC カードリーダのテスト、受付システムで開始届出、確定申告書システムで作成 / 送信 – また受付システムでステータスを確認、と見た目の異なるツールやシステムを行ったり来たりしてやっと完了するフローはすっきりしません。
しいて言えば、確定申告書作成コーナーは、手書きによる計算の手間を考えると、PC 文化に魂を奪われてしまった私のような人種には少しは楽なツールです。しかし表計算ソフトなどに比べ、入力を次に進めるにも間違えて戻るにも操作が一本道しかなく、全体の進行状況のどの辺を今やっているのかの見通しが悪いです。
# 画面の隅に、つねに各機能のタブでも表示されていれば良いのですけれどね。
結局、紙で提出されたものを税務署内で入力する項目を、代わりに納税者に自分で入力させて省力化を狙っているのでしょうから、それならもっと電子証明書等特別控除も、実際にかかる費用の分引き上げて、手続きフローやシステムも見通しよく統合整理するべきでしょう。
国税庁は 2010年までに申請届出等手続きにおけるオンライン利用率 50% 以上、を目標にしているそうです。対して、所得税での利用率は名古屋、2005年の場合でたったの 0.2% だそうです。
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/saizensen/saizensen061112_1.htm
eTaxの電子データ添付は前は無かったと記憶しています。何処でデータがxTxになるのかも知らず送信直前で困ってます!