8月 25日に NTT ドコモが iモード通信などの 2段階定額制「パケ・ホーダイダブル」「Biz・ホーダイダブル」を発表、それに対抗して 8月 26日に、もともとサービスしていた 2段階定額制「パケット定額フル」の改定を発表しました。2台目のデータ通信端末として使えたりするのでしょうか。

各携帯事業者の 2段階定額制

各社の 2段階定額制、月額の最低 / 最高額だけの比較です。iモードや EZWeb のような事業者ごとの専用ブラウザ向けサービスの話ではなく、Internet Explorer Mobile, Opera, Safari などのフルブラウザや PC サイトビューア向けのサービスを比べています。

事業者 + サービス名 最低額 最高額
au ダブル定額ライト 1050 5985
NTT ドコモ Biz・ホーダイダブル 1029 5985
ソフトバンク パケット定額フル 1029 5985

最低、最高月額ともに似たり寄ったり。 かつての携帯電話事業者が花形産業だった数年間は見る影もなく、値下げ競争による消耗戦が続いています。

しかしやはり、「持ち歩けるキーボード」にこだわるモバイラーとしては、ふだんメインで使用している携帯電話が、単体で Web ブラウジングできるだけでなく、USB または Bluetooth で PC の外付けモデムとして使った場合も、内蔵ブラウザと同じ上限額が適用されるのがベストではあります。そうすれば、何回線も契約しなくてすみますからね。

NTT ドコモは 1機種、1料金プランで内蔵 / 外付け PC 両方を定額にできるか

そういう意味で、NTT ドコモはどうでしょうか。Biz・ホーダイダブルは、対象機種が HT1100 と F1100 という 2機種の Windows ケータイに限られます。

  • HT1100 はモデムとしては使えないことが公式サイトに明記されています。
  • F1100 はモデムとして一応使えますが、そのためにはデータ通信専用の SIM を差しておく必要があり、その状態で音声通話はできないようです。さらに Biz・ホーダイと Bluetooth は同時に使えないと書いている人もいて、制約が多そうです。

出先でごちゃごちゃつなぎ替えるのが面倒であれば、前回書いたように 2回線目としてデータ通信専用の機種 + 「定額データプラン」「定額データプラン HIGH-SPEED」が現実的なところですが、定額データプラン HIGH-SPEED + バリューコースで 3,465円~9,765円 (税込) と一気に高くなります。

au、ソフトバンクも大差なし

au も結局同様で、外付け PC を接続した場合は上限額が適用されません。どうしてもデータ通信専用の料金サービスが W05KC01SI といった指定のデータ通信専用機種とセットで使う前提になっていて、2機種、2回線を持ち歩く羽目になってしまいます。

できれば、1機種、1回線、1料金サービスで携帯ブラウザも、ノート PC 接続もこなしたいが、それが無理なら 2回線目はできるだけ安くて高速な接続手段はないものでしょうか。ウィルコムは Advanced W-ZERO3 [es] を一度利用していましたが、「高速な」という点を満たしていません。

…ということで、今まであまり注目してこなかったイーモバイルを物色し始めるわけです。