カシオのレフェリーウォッチ RFT-100 の続きです。ストップウォッチと、プリセットタイマーについて書きます。

プリセットタイマーでお手軽に時間を計ることもできる

インターバル計測用タイマーは、インターバルごとの計測時間が強力にカスタマイズできるようになっていました。試合時間があらかじめ決まっているような場合は 1回設定しておけば良いのですが、しかし計りたい時間が毎回少しずつ違うような場合は、いちいちインターバルを設定するのは面倒です。この辺は、ボタン数がある程度増やせるキッチンタイマーに比べて、基本的にボタンが 4~5個しか持てない腕時計の宿命でしょう。((RFT-100 の場合はボタン数 4個))

そこでプリセットタイマーが用意されています。プリセットされているのは 10分、12分、15分、20分、25分、30分、35分、40分、45分で、球技の試合時間を前提に考えられているようです。タイマーが停止している状態で、ボタンを 1回押すたびに 10→12→15… と時間が変化します。

0分までカウントダウン後、アラーム音もしくはバイブレーションで知らせてくれますが、その後オーバーした時間をカウントアップしてくれるのも特徴でしょう。

私の場合、休憩時間を 10~15分入れるように言われているため、プリセットされている長さはちょうど良いです。もっとも、休憩中に電話か直接誰かに呼ばれて終了することも多いですね 😕 。

ロスタイム計測可能なストップウォッチ

ストップウォッチも一風変わっていて、経過時間を計る時計が上下 2段あります。画面イメージは公式サイトを見た方が良いと思います。上段が、START / STOP ボタンを押すたびにスタート、ストップを繰り返す正味の試合時間。下段は、STOP ボタンを押しても止まらない総試合時間です。ただ、この機能は、感覚的に STOP を押すとストップウォッチは止まるもの、という先入観を持っていた私にとっては、使いにくく思えました。

このストップウォッチにも、試合時間 1時間をすぎるとアラーム音またはバイブレーションで知らせる機能があり、細かいところまで考えられていると言えます。

アラーム音、バイブレーションはトグル式

アラーム音と、バイブレーション (振動) の切り替えには、専用の VIB ボタンが用意されていて、長押しするとトグル (二者択一) で切り替わるようになっています。

アラーム音は腕時計としては標準的ですが、洗面台に置いて入浴しているような、ドア / 壁一枚へだてた状態では気づかないぐらいことがあります。バイブレーションの強さは、前回も書いたようにかなり強力で、人としゃべったり移動したりと注意が腕に向きにくいときでも、気がつかなかったことは一度もありません。

音と振動同時、というのはできませんが、バイブレーションが強力なので、身につけている限り音で補う必要もなく、無くても問題は無いでしょう。

予備にもう 1台買い置きしておきたいぐらいのヒット作

この RFT-100、1000-2000円前後のキッチンタイマーに比べるとどうしてもお高くなってしまいますが、色々機能満載の G-SHOCK に比べれば廉価な方と言えるでしょう。

5気圧防水ということで、日常生活防水に毛が生えたような程度なので、水泳プールには持って入れません。雨や洗顔にはまったく問題ないようです。

機能的に、余計なセンサー類、ソーラー、電波などをそぎ落として、計時機能だけを追求している割り切りもよく、表示やボタンも大きく、腕時計としては使いやすい方だと思います。

球技の試合用のレフェリーウォッチとして売られているため、わりと良さに気がつきませんが、普通に時間がきたら鳴るだけでなく、途中経過のポイントでも鳴ってほしい用途、携帯電話を見るとルール違反になる試験中、もしくは、ちょっとオーバースペックなデジモノにひかれる私のような人種など、応用範囲は広く、もっと評価されてもいい隠れた名品と言えると思います。