引き続き聴講メモ。所感はまた後で書きます。
[S-6] 企業IT化の「壁」:戦略的情報投資を阻むもの
フューチャーアーキテクト株式会社 代表取締役社長
国際IT財団 副理事長 安延 申氏
- IT – 人の労働力を効率的にするものであって、人間が楽をするための技術ではない
- 競争力強化の手段 – ネットで書籍を売ることで、人間の読書量が増えるわけではなく、シェアの取り合いをしている
- 直接取引 vs. 中間取引業者 (Intermediary) 介在の取引
- 直接取引 – アマゾン、楽天、ネット証券のビジネスモデル。
取引回数: n x n = n^2、一回の取引コスト: a
総取引コスト (n^2) * a
a を極端に小さくしないと、中間取引よりも実はコストが高くなる - 実際の a … 窓口対応では 840円取れても、ネットバンキングでは 367円しか取れない。結局はそこそこの利益が出るところに落ち着いてしまう。
- 1986年 -> 2005年で、企業のIT投資は漸増 -> 逆にいうと維持・運用のため多くのウェイトを割かなければならなくなっている。
- 日本のIT投資の 6割は更新投資
- 差別化されたサービス、品質 -> 「陳腐化の圧力」 -> 当たり前のサービスに -> もっと安く提供 (更新投資のウェイトを下げる) -> 新サービスの提供に再投資
- Sunk Cost を圧縮し、低コスト構造を実現する
- Future 製ミドルウェアを用いて Oracle DB x 8台でホスト。フロントエンドも一般的な製品
- リプレースで年間 40億節約。ハードソフトのコスト 1/6、運用人員 1割減、設置スペース 2/3
- ベンダー・ロックインが発生した方が、提供者は楽
- IBM 360 Series – 導入時は接続性を売りにするが、移行がしにくい戦略
- Buzz words … アウトソーシング、SOA, SaaS, PaaS, クラウドの裏に何が潜むか
- 真の意味で戦略の必要性
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