3RSYSTEM R240 はデザイン的には光沢仕上げで悪くないのですが、ケース左側面のファンが 8cm タイプのため、Pentium 4 (Northwood) のような高温になるパーツを入れて動かすには冷却性能が不安です。とりあえず、2,000 円の追加出資でリカバーできるものならしてみよう、ということで、より回転数の高い山洋電気のファンを買ってきました。
実際の冷却性能とか、騒音は大丈夫でしょうか。
山洋電気は洗濯機を作っている会社ではない
Owltech F8-H45V (Model 9AH0812S4031) です。8cm ファン、3400rpm とかなり回転数は大きい方です。価格は平均 2,300円前後。
山洋電気製の文字が。Intel の CPU についてくる純正ファンの大半を過去作っていた実績のある会社のようで、ブランドは SANYO DENKI です。とにかく冷却ファンとモーターで有名なこの会社。デジタル一眼レフの世界で、ソニーのレンズをタムロンが作っているのと同じで、ブランドイメージとしてはお品物もさぞや “鉄板” でしょう、ということで購入。
「洗濯機やらカメラやら作っている総合電機メーカー SANYO ?」と思った人は残念。そっちは三洋電機で別の会社です。 🙂
付属ファンも有効活用して 3ファン構成?
ケースの左側面についているファンを外して、入れ替えます。
ファンダクトの長さは変えられるので、CPU ファンに直接風を送りつけるように調節します。問題は、もともとこの位置についていた静音ファンの処遇ですが…
うまいことに、背面から熱を排出するためのファンは 2基取り付けられるようになっていて、1基だけ付属、下が空いているので、
ここへお引越し。
さて、3ファン構成で、このケースで
8cm ファンと 25cm ファンの実力の違いをまざまざと見せつけられた
これでケースを閉じ、しばらく BIOS で放置して温度表示を見てみると、
80 度でした。4度だけ下がったことになります。Pentium 4 Northwood の公式な 限界 72度をいまだに上回っていますが、チリチリ音がするほどではないようです。ちなみに CPU ファン自体は、純正ファンではなく、株式会社サイズ (SCYTHE) の製品に変えてあります。
ファン | 回転数 | CFM | CPU 温度 |
XClio 6020 付属 25cm ファン | 500-800rpm | 90-152CFM | 約 70度 |
Owltech (山洋電気) F8-H45V | 3400rpm | 42.4CFM | 約 80度 |
なんというか、逆に大型 25cm ファンの、低回転でもモリモリと冷やす実力を見せつけられる結果に終わってしまいました。
F8-H45V は、正直言ってあまり静音ではありません。サーバルームの騒音の中で寝るのが当たり前になってしまった私も、MAX 3400rpm だとちょっと気になるかな、というレベル。同社のカタログによると、音圧レベルは 8cm で 3400rpm なら 34db ですから、ちょっとしたものです。
2度ぐらい温度上昇しても良いのであれば、PC ケース R240 の風量コントロール機能で回転数を下げることはできますが、何のために高回転ファンにしたのか意味不明ですね。
ともかく、ファン交換前から 4度下がったことでチリチリ音はしなくなったので、様子を見ることにしました。ところが…..まだこの骨董品 PC の受難は続くのでした
自分もこのケースを使っていますが、前面にファンをつけてもフロントカバーのせいで風量が微妙だったり、熱対策には困っていますorz