休日の朝。空をバックに飛行機のどアップ写真でも撮ってみるかと調布飛行場に行ってみただけなのですが、フェンス越しの撮影に難儀していたら、願ってもないお誘いがかかりました。
調布飛行場は小さな飛行場で、滑走路も 800m x 30m の 1本だけですが、新中央航空という地域コミューター路線があり、調布から伊豆沖の大島、新島、神津島 (こうづしま) 空港に定期便が飛んでいます。ということは、滑走路の端で待っていれば、そのうち “何か” は離着陸してくれて、シャッターチャンスが訪れるだろう、ぐらいなものです。
滑走路の東端、ここから先は関係者以外立入禁止の直前あたりで、フリマで入手した三脚、 SLIK グランドマスターを立てて待ちます。
ヒマです。飛行機、めったに飛びません。まごついていると、あっという間にフェンスの陰に着陸してくれます。
心を入れ替えて待ち構えていると、何も来ません。 🙂
新中央航空は、3島への行き帰り、合わせて 1日10本離陸、10本着陸。その他、航空写真の会社が何社か、滑走路に面した格納庫を持っているので、どれか飛んでくれても良さそうなものです。
飛行場に面した、テニスコートの試合をぼーっと眺めて待つこと 20-30分。
散歩にきているのか、近所の人がゆっくり歩いてきては、立入禁止ゲート前で Uターンして帰って行きます。2人目が来ました。タオル首にかけて、U首Tシャツで歩いてきます。
「飛行機撮りに来たんですか~」
魚釣れてますか~、と同じ口調でいきなり声をかけられました。
「待ってるんですけど、滅多に飛ばないですね。」
「今日はあんまり飛ばないでしょうねぇ。そこだと柵が (撮影の) ジャマでしょう。」
「柵より上に浮いた瞬間とか狙おうと思っていて…」
「なんだったら、うちの倉庫から撮ります? 滑走路のど真ん前出られますよ。三脚とか一式、持ってきてください」
なんだなんだ。倉庫って、近所の食堂の人でしょうかね。確か滑走路に面していたし。よく分からないまま、ついていきます。
裏口から入って見たものは、3機のセスナが所狭しと並べられた格納庫でした。反対側のシャッターは開放されていて、ずばり滑走路に面しています。ここなら離着陸する飛行機が、文字通り目の前です。
そう、声をかけてくれた人は、航空写真会社の方でした。
「おおお! 完璧なロケーションじゃないですか。」
「そこ適当に三脚とか立てて場所使っていいですよ。でもこの線から先の滑走路には、出ないでね。」
滑走路や誘導路など、飛行機が通るエリアは制限区域になっていて、許可無く立ち入ることはできません。米国での 911 テロ事件以降、日本でも厳しくなっています。
…..と、飛行機来ません。ヒマなので飛行機の話で盛り上がります。
N: 「航空写真って、やっぱり胴体の下にカメラついてるんですか?」
川: 「本体は機体の中にあって、胴体の下に穴空けてあるんですよ。見る?」
つづく。
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