自宅のサーバ環境では、今まではぷらっとホームの PShare 8 という KVM スイッチを使用していました。KVM スイッチというのは、1組しかないキーボード、ビデオディスプレイ、マウスを複数の PC で使い回すための切替器です。 ((Keyboard, Video, Mouse の頭文字を集めたもので、KVM 切替器、CPU スイッチ、CPU 切替器どれでも意味は同じ))
それがなんで 2台も必要になったのか、というお話からまず。CS-1784 のレビューだけ見たいぞという人は、明日以降のエントリをお楽しみに。
サーバもクライアントも大量に必要な環境
うちの場合、趣味と仕事が両方とも PC でサーバでゲームで動画のせいで、多種多様なサーバを運用しながら、クライアントサイドでも動画編集や PC ゲームなどの重たい処理をしたいという欲張りなニーズがあります。
- サーバは 1世代前の型落ち中古 PC で安く。台数を多くする
- クライアントは金をかけて新品のハイパフォーマンス PC、その代わり 1-2台だけ
というのが 1993年以降、変わらない方針。そして PC を 2台以上同時に仕事で使う人は想像できると思いますが、キーボード、ディスプレイ、マウス 2セットが隣どうしに並んでいても、行ったりきたり身を乗り出してタイプするだけで著しく作業能率は低下するのです。
FP241W ですべてのハイデフコンテンツが映せるはずが
PShare 8 が扱えるビデオはアナログ RGB の VGA 端子です。サーバ類はビデオカードも、解像度も要らないのでこの KVM スイッチで行けるとして、クライアント PC 群と PS3 はそうもいきません。
- 主力の Vista PC は 1900×1200 (WUXGA) で、VGA 出力でも映せなくはないのですが、これぐらいの解像度になるとアナログでは画質の荒さが目立つ。よってデジタル DVI-I 出力
- 地デジテレパソお試し用の PC は、HDMI 出力しかない
- ゲーム機の PlayStation3 は、HDMI 出力しかない
これらが共用しているディスプレイは 1900×1200 (WUXGA) の BenQ FP241W で、入力としてデジタル DVI-D / コンポジット / HDMI などなど、要は PC, X360, PS3 がコレ一台で全部つながる…..ハズ、のものです。接続もできるし画質に不満はないのですが、HDMI 端子に接続した入力が、なんと画面の左右サイドが切れる、という厄介な欠点があります ((DbD 出力時))。映画やゲーム画面はセーフエリアを考慮しているので、実用上
「あっこの左端に隠れた部分がみたいのに!」
ということはほとんど無いのですが、せっかく 1900×1200 表示できる能力を持つディスプレイを買っているのに、それが生かし切れていないため、HDMI 端子はあっても中途半端と言われている機種です。根本的に解決するためには
「HDMI 端子出力であっても、HDMI – DVI-I 変換ケーブルを使い、さらに切替器を通して、1個しかない DVI-I 入力をシェアする」
しかない、という事態になっていました。
どうしても HDCP 対応 DVI-I 切替器でなければならないのか
そんなことヤヤコシイしなくても…とよくある Q&A として
- HDMI x 4 切替器なら種類も出てきているし色々選べるんじゃない?
→いいえ、PC とディスプレイ両方の都合で HDMI 経由じゃ 1900×1200 ピクセルを表示しきれずに 1080 ピクセル表示になってしまったりするんです。 - DVI-I x 4 切替器だってコレガの製品とかエレコムの製品とか色々選べるんじゃない?
→いいえ (涙)、それらは PC の画面を映すことを前提に作っているので、HDCP には対応していないんです。 ((これら一つ一つの製品を調べたわけではないので、ひょっとしたらあるかもしれません。一応。))
とまあ、今まで HDCP 対応で 4つの DVI-I 出力ソースを切替えられる KVM スイッチ製品がなかったわけです。
んで、次回に続く。
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