確定申告の方法として、電子申告 (e-Tax) が可能になっています。
自宅や会社にいながらにしてネット経由で確定申告できて、源泉徴収票や大量の医療費の領収証を添付しなくてもよくて、一回だけ 5,000円の控除が受けられる..ハズなのですが、ネットにつながった PC だけあっても実はダメで、色々ハードルがあるようです。
- 電子証明書が事前に必要。
最寄りの地方自治体で住基カード (IC カード) を入手してこないといけません。税務署でその場で発行してといってもだめです。(それに代わる電子証明書も何種類かある) - IC カードリーダが必要。
5,000 円の控除が受けられるとは言っても、市販の IC カードリーダ代で半分以上消えます。
…と、ここまではセキュリティのためですので、分からないでもありません。今日び郵送されてきたパスワードだけで本人認証というのも、税金の申告というプライベートな情報だけにセキュアではありません。
もっと気になったのは、
- オンラインで確定申告書が作れない例外がたくさんある
ことです。私の場合、株式についての申告をしようとしたのですが、国税庁の平成19年分 確定申告書作成コーナーのサイトを見ていると、どうも土地建物、山林所得、株式などの申告には利用できません。
あれっ結局税務署に行かないとだめなんですね、ということで行きました。しかし税務署の係員の方に e-Tax について話したところ、「e-Tax で株式についての申告もできますよ」とのこと。
どちらが本当なのでしょうか。
ちなみに、この税務署では「体験コーナー」として e-Tax に接続できる PC があるのですが、PC にたどり着くためには
- 住基カード (前述) の持参
または - その場で「電子申告・納税等開始届出書」を書く
必要があり、カードの存在を知らずに e-Tax したくて税務署に来てしまった人も、書類 1枚提出すれば OK に見えて、「開始届出書」には現物の源泉徴収票などの添付が必要、というヤヤコシイことになっています。
都合 4人の係員の方に案内していただいたのですが、中には「電子申請なら添付書類いらずで、その場で申請できますよ。あちらへどうぞ」と、シンプルだけど正確ではない回答をされたこともあります。
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