前記事: WILLCOM: どうしてもアドエスのイメージが残るカラフルモデル WILLCOM 03

本当は WILLCOM 03 の次に D4 について書く予定だったのですが、iPhone 3G の日本での価格決定のニュースが入ってきたので、D4 の説明を後回しにしたまま価格の比較をしてしまいました。 😕

ではあらためて…Vista, Atom 搭載の UMPC (Ultra Mobile PC)。iPhone 3G とはかなりユーザー層の違う端末ですが、なぜか発売日は iPhone 3G と同じ 7月 11日。いろいろ物欲を刺激する部分があります。

久しぶりにシグマリオンと 1mm 違いのキーボードが

iPhone 3G はタッチパネルでほぼすべての入力をこなすエンタメケータイですが、WILLCOM D4 は、タッチパネル + キーボードです。今までウィルコムがリリースしてきたスマートフォンと同様、キーボードが後ろに隠れていて、必要に応じて取り出せる、というコンセプトはまったく同じ。

しかし、ソフトバンク / ウィルコムともに Windows Mobile 機は小型化の傾向にあり、逆に持ち歩けるキーボードとしては物足りないものが続いていました。

ところが。サイズ比較の表をご覧ください。

ついに出ました。幅 188mm です。本当に久しぶりというか、あの NTT ドコモのシグマリオンと 1mm 違い。Nire 的にベストはモバイルギアの 245mm ですが、逆に携帯したときのモッサリかさばる感じが気になってしまうことを考えると、かなりキーボード入力重視のいい線のように思えます。

Vista + Atom Z520 とスペック的にも野心的

ウィルコムは Windows Mobile 搭載機種のスマートフォンを数多くリリースしていますが、今回のは Windows Vista ((Home Premium Service Pack 1)) です。CPU は Atom …ってまたどこかの互換 CPU かと思ってしまいそうですが、実際はインテル製品で、低消費電力と低発熱を目指して、トランジスタの数を減らして作られた CPU ラインナップです。

端末価格は高くて PHS は遅いが、2年間持つには実は安い

携帯の価格に慣れた感覚で、聞いてびっくりするのは値段でしょう。W-VALUE SELECT 利用時の実質負担額が 90,200円。新規購入価格が 128,600円。しかし、ウィルコムには新つなぎ放題というデータ通信専用の定額プランがあり、これを利用すれば、iPhone 3G を 2年間持つより安いことが分かります。ただ、au やソフトバンクモバイルなど他社のデータ定額サービスが最大 5,700円するのに比べて新つなぎ放題が安いのは、その分通信速度が遅いからディスカウントしている、と解釈することもできます。

次回は WILLCOM D4 の気になる点を挙げてみます。

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