電子証明書が用意できたら、まだまだ事前準備が続きます…が、ここでまた新たなパスワードが必要なことが発覚を思い出しました。
ルート証明書のインストール
去年の eTax 環境をそのまま残している人も、もう一度インストールしなおさないといけません。ルート CA が、財務省のものから政府共用認証局に変わったからです。
ネット上でこれは正しい e-Tax サーバですよとお墨付きを与える認証局が、省庁間で共通のものにまとまりました…というところですが、ここはサラッとインストール終了。
去年の利用者識別番号なんか忘れましたよ
今年初めて e-Tax で申請する場合は、開始届出を行います。昨年は不思議な PDF ファイルによる入力フォームが登場して、うまく動作しませんでしたが、今回は PDF ではなくなったので少し使い勝手は良くなりました。
が、昨年 eTax を利用したときに開始届出をしたのであれば、利用者識別番号と「パスワード」を登録しているはずで、思い出して入力する必要があります。
- 利用者識別番号 … eTax から発行される 16ケタの数字
- パスワード … 自分で決めた英小文字と数字を含む半角8桁以上
まさか一度取った利用者識別番号とパスワードは、翌年のために覚えておかないといけないとは。幸い昨年、番号は書き残しておいたものがありましたが…。
さらに、利用者識別番号かパスワードを忘れたときに、変更等届出により通知してもらうことができるのですが、ここには大きなワナがあります。
再通知は画面に表示されたりメールで送られてくるのではなく、郵送なのです。利用者識別番号・暗証番号忘失の届出画面に、氏名や住所などを入れて最後まで進むと、後日パスワードが郵送されてくるようです。日数はわかりませんが、もともと新規で開始届出書を書面で提出する方法があり、それが最短で 10日、最長で 25日程度なので、同じぐらいかかるんじゃないでしょうか。
医療費控除受けるために 4つも認証が要るのか
もともと申告したかったのは、レーシック手術を受けた分の医療費控除を受けるため。もう本当にささやかな 👿 願いなんですが、その確定申告の帳票を入力するまでに、
1. 住基カードの PIN (暗証番号) … ただし役所で忘れないでねと念押しされて、e-Tax を申請するだけなら使わないらしい
2. 公的個人認証サービスのパスワード
3. 利用者識別番号とパスワード
4. 納税用確認番号 … パスワードではないが、自分で決めて覚えておく必要がある
と、これだけの「ID / パスワードらしきもの」をお手元にご用意しないと納税できないという、暗記力の限界に挑戦するミッションとなっています。
こうして並べると省庁ごとにバラバラに個人認証サーバを構築した結果…といった予想もできます。2008年は新しいもの見たさに e-Tax した人も、2009年はパスワード難民となり渋々税務署に足を運ぶ人続出だと思います。
e-Tax サーバにお墨付きを与える認証局はまとまりつつあり、それは好ましい傾向なので、バックエンドサーバの次はフロントエンドの個人認証を見直してほしいものです。
住基ネットの住民票番号ひとつで、住基カードなしでネット納税、というのも究極の姿ですが、鍵を一つに統合するとリスクが高まるのは確かなので、その辺のバランス取りが難しいですね。
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