前記事: LASIK: 錦糸眼科 vs. 品川クリニック比較 – 検査結果

錦糸眼科と品川クリニックの機材を比較してみます。今回は、カタログスペック上でも比較できるので神奈川クリニックも追加してみます。

イントラレーシックに使われるレーザー機器は、2種類必要です。(1台 2役ではないようです)

  • 丸いフラップを作るイントラレーザー
  • 角膜実質層の表面を削るエキシマレーザー

実際の機種を見てみましょう。 ((2008年 4月 18日現在の機種と価格。通常のマイクロケラトーム レーシックなどの価格はここでは書きません))

種類 錦糸眼科 品川クリニック 神奈川クリニック
イントラ イントラレース FS60
INTRALASE FS60
エキシマ
(上位メニュー)
ボシュロム テクノラス 217Z 100
Bausch & Lomb TECHNOLAS217Z 100
ウェーブライト コンチェルト
WaveLight ALLEGRETTO WAVE Eye-Q Blue Line
28万円 22万円 ((日-木に手術 + クーポン利用))
エキシマ
(通常メニュー)
ウェーブライト アレグレット ウェーブ WaveLight ALLEGRETTO WAVE ウェーブライト アレグレット ウェーブ アイキュー ブルーライン
WaveLight ALLEGRETTO WAVE Eye-Q Blue Line
ウェーブライト アレグレット ウェーブ アイキュー ブルーライン
WaveLight ALLEGRETTO WAVE Eye-Q Blue Line
18万円 17.8万円 ((日-金に手術 + クーポン利用)) 14.8万円 ((日-木に手術 + クーポン利用))

イントラレーザーは、どこにいっても同じ機種 ((ファームの違いなどはあるのかもしれませんが…)) です。以上。次。

エキシマレーザーに上位メニューと通常メニューがあるのはどうしてでしょうか。これは、患者のニーズに応じて手術費用を上下 2種類用意するためです。エキシマレーザーは推定 1億円前後する多額の設備投資で、簡単にいうと

エキシマのコスト差 = レーシック費用の差

になります。各院の公式サイトを見ると、すべて安いほうの機種の手術料が書いてあるはずです。もちろん機種が同等でもお値段に微妙に差があり、美容外科系である品川近視クリニックと神奈川クリニックでは、スケールメリットだと思いますが、リーズナブルになっています。

機種名はマニアな方にはたまらない 😕 でしょうが、そうでない方は目がチラチラするので、メーカー名だけ見ていただくと、この 3院に設置されているエキシマレーザーはボシュロムウェーブライト社の 2種類しかありません。ボシュロムは、コンタクトレンズのメーカーとして知っている方もいると思います。 

「ボシュロムしばり」の理由は

実は、私が錦糸眼科で初診検査を受けたとき、

「nire さんは、Bausch & Lomb TECHNOLAS217Z を使う手術になります。」

と 28万円のメニューに丸をつけられ、

「えっ、28万円のメニューと 18万円と、選べるんじゃないんですか?」

と思わず聞き返してしまいました。「強度近視 (-6.00D ~ -9.99D) だと、エキシマレーザーの照射範囲から言ってボシュロム テクノラスの方をお勧めしています」

とのことでした。どこかのサイトで見た口コミ掲示板で、価格がよく分からないといった記事を見かけた気がしますが、多分この辺なのだろうなと思いつつ、公式サイトを見てみると、Q&A として

テクノラス217Zとアレグレットの性能はどのように違いますか。

というページがあります。これによると近視が重くなければあまり結果に差が出ない、ボシュロム テクノラスの方が切断面がスムーズ、と書かれています。おそらく軽度近視の場合は、選択の余地があるのではないかと思われます。

なお、ボシュロム テクノラスには TECHNOLAS 217Z と 217Z 100 という 2つのバリエーションがありますが、現在は錦糸眼科では各地の機材すべて 217Z 100 になっているとのことです。

さらに、印象的な写真とデータがあります。

続き: LASIK: エキシマレーザー比較 – 照射面積、ハロ グレアとフライングスポット