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錦糸眼科と品川クリニック、3つのチェック項目

錦糸眼科と品川クリニックどちらにするかは微妙なところですが、以下の点で決めることにしました。

  • 検査結果
  • 機材
  • 術式

これから順番に比較していきます。

検査結果の比較 – 視力

ここまでで品川近視クリニックと錦糸眼科 2カ所に術前検査を受けに行ったわけですが、前回も書いたように視力や屈折値にはかなりの開きがあります。

わかりやすいところで裸眼視力から比較すると、

  錦糸 品川
0.05 0.15
0.05 0.2

錦糸眼科の方が低めに出していることが分かります。身体のコンディションや視力表周りの明るさにもよりますが、私は 0.1 以下と診断されるのが通常で、0.2 と診断されたことは今までにないので、錦糸眼科の方が信用が置けそうです。 ((時間をかけて検査してくれた品川クリニックには申し訳ないのですが。))

ただし 0.1 以下の視力の検査方法は、錦糸が被検査者 (自分) が前後に動いて、0.1 がクリアに見える場所を「だいたいこの辺です」と答えるので、やや主観的になるのに対して、品川は検査者 (看護師) が大きな環っかのパネルをくるくると向きを変えながら前後に一歩ずつ移動し、向きを答えさせるので、もし 0.1 以下と診断していたなら、品川の方が正確な値だと思います。

しかし、裸眼視力で削る量が決まるわけではなく、主に屈折度で決まるようです。

検査結果の比較 – 屈折値

そこで、比較のために時々利用していた使い捨てソフトコンタクトレンズの測定値があるのを思い出しました。球面屈折値 (S) だけ取り出してきて比較してみると、

屈折度高← 錦糸 (コンタクト) 品川 屈折度低→
-6.75D -6.00D -5.5D  
-5.75D -5.50D -4.75D  

ちょうどコンタクトの測定値を境に正反対の結果が出ており、錦糸は値が高めつまり多めに矯正される、逆に品川では値が低め、つまり弱めに矯正されることになります。

メガネやコンタクトをしている人なら視力表の前で、メガネを逆さまにしたような「試験枠」にレンズをはめて視力検査を受けたことがあると思いますが、あのレンズ 1段階分が屈折値で 0.25。1段階分の差はそうでもありませんが、3段階 = 0.75 も違えばかなり見え方も変わってきますので、弱すぎても強すぎても大問題です。

錦糸眼科と品川クリニックに電話で聞いてみると、以下の点を教えてもらえました。なお脚注がないものは、すべて看護師の方の回答ですが、どちらもしっかりとした回答が得られました。

質問 錦糸眼科の回答 品川クリニックの回答
コンタクトの度数と違うようですが… コンタクトの度数は一般に弱めに設定されています。 コンタクトの度数と同じ値が出ると思います。
屈折値の測定は 1回だけですか? 初診検査のときと、手術直前に 2回測定し、平均値を取ります。 1回ではなく、(術前検査で) 何回か測定した値です。
矯正の強さは変えられますか? 50歳ぐらいの方であれば、そう弱めに設定することはありますね。あなたの場合はまだ若いので、1.0 以上を目指すように矯正するということで良いと思います。 ((初診検査の医師の方に聞きました)) 矯正視力どおりの値が出るように削るか、弱めに矯正してコンタクトとの組合せで度が出るようにするか、強めに矯正するかは手術直前に変更できます。

検査結果比較のまとめ

  • ふだんの視力とは比較してみた方が良さそうです。
  • コンタクトレンズの屈折値を絶対的な基準として使うのは、賛否両論ありそうです。

視力でいえば、錦糸眼科の方が実態に近いかな、という程度の差で、屈折値のずれ具合は左右バラバラで、一長一短でした。

次回は機材の比較をしてみます。

続き: LASIK: 錦糸眼科 vs. 品川 vs. 神奈川クリニック比較 – 機材