ファミコンのアレを思わせるフォルム
アキバ某所のガシャポンで、カプセル シュウォッチを入手しました。
ガシャポンというのは丸いカプセルに入ったカプセルトイを売る自動販売機のことで、中身はオモチャだったり、フィギュアだったりします。ガシャポンはバンダイの登録商標ですが、ガチャガチャと呼んでいる人もいたような気もします。
なにげに店頭で 300円入れてレバーをガシャリと回し、出てきたのはファミコンのコントローラを思わせる Joycard mk.2 Ver. のシュウォッチでした。
何をするものかというと、
ひたすら連打するゲームです。とにかく 10秒間ボタンを必死で連打し続け、連射速度を測定してくれます。これであなたも 16連射高橋名人。時計機能のオマケつき。
- A ボタン B ボタンありますが、どっちを押してもカウントされる
- 片方だけ連打してストイックに 16連射の壁に挑戦してもいいし、両方交互に押しても OK
- A押しのまま B を押す、またはその逆は反則らしく、ノーカウント
- A か B かどちらかを押すと 10カウントスタート。それまでは待ってくれる
「つまりハイパーオリンピックだな!」
と思ってしまったあなたはすでに年がバレてますが、心配には及びません。私とゲームの話で盛り上がれると思います 🙂
全部で 5種類あって、機能はどれでも一緒なのですが、「シュウォッチ オリジナルカラー」「高橋名人の冒険島」「ボンバーマン」「STAR SOLDIER」そして「Joycard mk.2」の 5種類の柄があります。
サイズは幅 55mm x 奥行き 50mm x 高さ 20mm ぐらいで、十分ポケットに入る大きさです。
では、我々が 16連打に挑戦しよう
とりあえず私が挑戦しましたが、微妙な成績だったので、それは軽く流して、弊社の飲み会に持ち込むことにしました。
ゲーム製品のローカライズチームですので、日本語化されたあとの製品を実際にプレイするテスターがいます。百戦錬磨の彼らなら、期待に応えてくれるでしょう。
指の爪でボタンをこすりつけたり、爪が割れるのを防ぐためピンポン玉やコインでこすったり、手でボタンを叩くのではなく鉄製又はプラスチック製の定規(もしくは、より剛性が高く振動数が多い割箸など)をボタンに押し付けはじいて振動させる等の、連打速度を上げるためのテクニック(?)が多々産み出されることとなった。
このゲームで当時覚えのあるテスターもいて、当日も爪をボタンに対して左右にこするイイ感じの音がこだましていました。ベストスコアはというと…
残念。念のため、これは 2ボタン交互押しルールでのハイスコアです。あの高橋名人の 16連打は 1ボタンのはずですが、1ボタンルールでは足元にも及びませんでした。
当の高橋名人が 4/1 に行われた Kスタでのイベントに参加して、16連打には届かなかったものの、秒間 12.2 回だったとのこと。お年を考えてもすばらしい成績ですね。
全員アルコール入りだったのと、参加メンバーが限られていた…と言い訳しつつ、さらに人数を増やして挑戦してみようかと思っています。
何歳がターゲットにされているのか
デザインで「あっ懐かしい」と思って買う人に絞って考えると、5種類のバリエーションは、いずれも過去に出たハドソンのゲームタイトルなどを元にしているようです。オリジナル版が発売された年を古い順に書き出してみると、
ファミコン | 1983年 |
ボンバーマン | 1985年 |
STAR SOLDIER | 1986年 |
高橋名人の冒険島 | 1986年 |
オリジナル シュウォッチ | 1987年 |
ファミコンの発売が 25年前、小学生あたりから遊んでいたとすると、31歳前後ということになるでしょうか。
ちなみに 4gamer の記事によると、21歳から25歳までがゲーマー人口全体のピークで、次点が 26-30、3位が 30-35 となっています。4gamer 自体が PC ユーザをターゲットにした、コンシューマーゲーム機よりやや高めの社会人層ですが、カプセル シュウォッチはさらに高めの層を狙っているように見えます。
株式会社バンダイ自身の平均年齢が 35歳で、社員が自分で欲しいと思うものを作ったと考えるのが妥当なのでしょうか。
カプセルシュウォッチは 300円と安めなので、より若年層も買いそうですが、実際はどうなのでしょうね。
と思ったら、バンダイ自身がニュースリリースで年齢層を明らかにしている記事があり、これは NHK の大河ドラマ武蔵 MUSASHI のキャラクターグッズで 40-50代だそうです。
涼宮ハルヒのフィギュアを販売するガシャポンだらけの店内にあって、奥まったところにカプセルシュウォッチの販売機がありましたが、そこでそれぐらいの層が買うのか…というとやや疑問ですが。
アミューズメント産業全体としては新たな層を開拓してほしいので、期待したいですね。
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