在宅緩和後に備えて電子申請。200g 以上のドローン (無人航空機) を日本全国で飛ばすための許可が下りました!
都内で飛ばすための一大プロジェクトが完結
以前のブログではお話したとおり、ドローンスクールを卒業する→国土交通省に申請を出す、とやっていたのは、ほとんどが人口集中地域 (DID) である東京一円でドローンを飛ばし空撮等を行うためでした。
すべての申請、相談、承認のプロセスは電話と国土交通省 Web サイト上で電子的に完結するようになっていて、国土交通省からは許可・承認書の pdf が送られてきました。
飛行の経路: 日本全国となっているのが、包括申請の最大のポイント! で、これで所定の条件で安全が確保された場所であれば、全国どこでも飛ばすことができるようになります。
飛行マニュアルもちゃんと独自
その他の条件は以下の通り。
マニュアル記述の条件 | 標準マニュアル | 仁礼バージョン |
天候 | 風速 5m/s 未満で飛行 | 風速 10m/s 未満で飛行 |
DID 内・目視飛行 | 可 | 可 |
DID 内・目視外飛行 | 不可 | 可 |
人・物件30m未満の距離を飛行 | 可 | 可 |
人・物件30m未満で離発着 | 不可 | 可 |
高圧線・電波塔・無線施設等の付近を飛行 | 不可 | 可 |
DID 外で夜間飛行 | 可 | 可 |
学校・病院付近 | 不可 | 可 |
仁礼バージョンで太字になっている箇所が、私が申請にあたって追加で認めていただいた箇所です。
申請時に航空局標準マニュアルというものがあり、飛行の方法と安全確保のやり方がドキュメントで書いてあるのですが、テンプレ通りに申請すると、「不可」になっているところ、つまりリスクの高い飛行の方法は取れなくなっています。
しかし飛行マニュアルを書き換えて、こういう安全の確保を行いますから許可してください、と言えば申請ベースで認められるケースがあり、操縦者 (私) の技能を説明したり、飛行にあたっての細かい条件をネゴシエーションしたりで時間がかかっていました。
スクールで 1ヶ月、申請で 20日、そして新型コロナ
そのため都合 3回、直しては提出を繰り返して、準備段階から 20日、申請開始して半月かかっています。大変なんですよ申請。
- 3月24日 … 国土交通省の無人航空機ヘルプデスクと何度かやり取りし、飛行マニュアルの内容を詳細に確認
- 3月30日 … 第1回申請
- 4月2日 … 第2回申請
- 4月8日 … 第3回申請
- 4月13日 … 許可・承認
2月にデジタルハリウッドに通い始めて、2ヶ月半で包括申請までこぎつけることができましたが、新型コロナが襲ってくるギリギリのタイミングで全行程を終えることができて、関係者の皆さまには本当に感謝しています。
デジタルハリウッドのドローン専攻サイトを見ると、私が通った 2月からあとの 3-5月は講座がなくなっていて、次は 6月生募集となっていました。もう 1ヶ月受講の決断が遅れていたら、まず授業が受けられませんでした。(…)
国土交通省への申請も、紙ではなく電子申請としてみましたが、今月 4月からは 7割の職員がテレワークに入ったようです。最速でこの時期になってしまったとはいえ、無事に処理していただけてホッとしています。
包括申請は時間がかかるであろうことは予想できたので、ちょうど在宅要請期間の時期に、手続きを終えることができて段取りとしては予定どおりですが、このまま COVID-19 の感染者数が落ち着いてきて、都内で空撮できる状況になることを祈っております。
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