デジタルハリウッドの場合、スクールは全 4回あります。前半 2回がお茶の水校で、座学と、ミニドローンを用いた実技。

黎明期だけに先生も生徒も濃ゆい

受講当日。今回 2月生は全部で 9名でした。

自己紹介を伺っていると、ビジネスにドローンを活かそうとしている人が 4名、私のような IT 企業 / エンジニア職からの参加が 3名。所有機体でいうと、199g の Mavic Mini を最近買いました、という私のような人が多く、200g 以上の Mavic Air もすでに持っていますという人が 1名。学校の卒業式で使う予定の動画を Mavic Mini で撮ったという、学校の先生もいらっしゃいます。

全体にドローンは黎明期なので、あえて 20万円払って授業を受けに来ようという意識の人は発信力が高かったり、キャラが濃ゆい方が多いですね。授業が終わっても異業種つながりがあるのも素晴らしいところです。

ちなみに 2月生の LINE グループは私がお声がけして、また直前の 12月生の LINE グループにも参加させてもらっています。なんで月が違うグループにも出没しているかは後で。

昔インターネットが流行り初めのときに PRUG というアマチュア無線の集まりに参加していたことがありますが、当時と似た活発さを感じます。

Robotics Academy 入口
御茶ノ水キャンパスの教室入口

先生は田口厚先生で、テレビ朝日「帰れマンデー見っけ隊」の空撮を担当している会社の CEO で、空撮ドローングラファーの先駆者です。なので座学の授業も、帰れマンデーの撮影ドヤ動画が豊富に出てきます。 🙂 座学は、教科書やデジハリの動画教材 (田口先生が自分で解説している) を予習したことを前提に進み、授業中でも盛んに当てられます。

現場では教科書どおりに進まない

例えば私が当てられた質問の例としては…

  • ドローンが水平回転したり (ヨー) 前進したり (エレベータ) するときに、4つあるプロペラの回転数はどのように変わるか
  • プロモ動画の実例をみて、操縦者と補助者をどこに配置しているか (どこにいれば安全に的確に動画が撮れるか)

という感じで、自分の頭でなぜなのかを考えさせるものが多いです。講座のポリシーとして、実戦では教科書どおりに物事が進まない、トラブルに対応しつつ法律の範囲内でいかに飛ばすか応用力が問われる、という話が繰り返し出てきます。

デジタルハリウッド八王子制作スタジオ: 校舎
筆記試験が行われた八王子制作スタジオ

筆記試験が模試と本番の 2回あり、模試はいいのですが本番で一定の点数を取らないと本当に留年します。あとで書く実技も同様です。授業では応用力重視でしたが、試験は法律の知識が多く正確な表現で覚えているかまで問われます。

座学のうち、国土交通省に申請を出すにあたっての安全運航管理者講習は、全 4回の操縦者としてのカリキュラムを完全に卒業しないと受講資格がありません。

いやいや留年は無いだろうって?
残念ながら、本当に留年された方とご一緒しましたよ。2月生でスベれば、3月生と一緒に試験を受けなくてはならなくなります…!

最初に 12月生の LINE グループにも参加していると言いましたが、それは前回留年した人と実技試験でご一緒して知り合いになったからです。ご本人にとっては大変ですが、そうやって人のつながりが広がるのは何にせよ良いことですね。

とまあハードルが何気に上がったところで、実技編につづく。

(この記事は、デジタルハリウッド事務局の許可を得て掲載しています)