慣れたら 9.7 では物足りない、iPad Pro 10.5 + Smart Keyboard

iPad Pro 9.7インチと 10.5インチの比較。写真プレビュー、電子書籍、電車でタイプする端末として 1センチ大きいだけの 10.5インチモデルは必要なのか。

Google Cloud Next Tokyo 会場にさり気なく持っていっていましたが、iPad Pro 10.5 256GB ローズゴールドが、注文から 4営業日後の 6月12日に届いていました。

9.7インチではワンサイズ足りない

iPad Pro 9.7 インチの主な用途は、Adobe Lightroom for iPad で写真のプレビューと、電子書籍の読書でした。

• 写真のプレビュー … フォトコンテスト応募用に出す A4 サイズ想定でのサイズ感に近いので、それほど大きな支障はない。しいて言えば、「ピントが被写体の目にきているか」のチェックは、画面をダブルタップして大きくしないと分からないことがある。
• 電子書籍 … テキストのみなら問題ない。段組みされた雑誌やコミックスでは、ポートレートモード (縦位置) では原寸より小さく見えるものの字が読めなくはない。しかしランドスケープモード (横位置) で見開き表示するとフォントが小さいことがある。

つまり 9.7 インチでも致命的な問題はないのですが、あとワンサイズ大きければと。ちょっと惜しいのです。

JIS 配列の Smart Keybaord で、日本語入力が使いやすくならないか…という期待感もあり。

仁礼家では、使わなくなった iPad を無理やりお下がりで QA チームに使わせるという悪しき風習があり 🙂 iPad Pro 9.7 は渡してしまって、10.5 を試してみようと。

9.7インチ -> 10.5インチで一回り大きくなった

今回それほど待たずに、4営業日で届いた iPad Pro 10.5 256GB ローズゴールドですが、あらためて、大きさの違いは以下の通り。

従来の 9.7インチを、縦 10.5mm x 幅 4.6mm 若干大きくしたのが 10.5 インチモデルです。

並べてみると、一回り大きいですね。

ベゼルが細くなったことで、表示領域が対角 9.7 から 10.5 インチに大きくなった割には、ケースの大きさの変化はそうでもありません。

Kindle をとりあえず表示してみます。

テキストのみを表示させるだけだと 9.7 インチにでも十分でしたが、10.5 インチだとこれぐらい情報量が増えます。

雑誌・コミックスは著作権の関係で表示しませんが、ランドスケープでも原寸よりやや小さいぐらいで、フォントサイズが小さい字でもほぼ問題なく読むことができます。

写真のプレビューは、サイズがワンサイズ大きくなったのと、拡大しなくてもピントが合っているかどうかある程度分かると。液晶の表示品質もやや向上していて、シャープに見えるのと、やや黒の締りがよくなった気がします。

Smart Keyboard JIS 配列での日本語入力は結局どうなのか

10.5 / 9.7 インチそれぞれ、Smart Keyboard を装着した状態。

もともと電車の中で膝の上に置いてタイプできることがメリットでしたが、隣にそこそこ人が座っている場合、10.5インチ程度の幅がほぼ限度でしょう。

ところで、Smart Keyboard (JIS 配列) での日本語入力はどうなったかというと。

これ最高ですね。英数 / かなキーで問題なく off / on できることが確認できました。

地球儀キー (設定によって Ctrl キー) によるトグル式の日本語入力モード切り替えでは、今どっちのモードなのかを意識する必要があるのと、モード切り替え表示が消えるまで待たないうちに次のキーをタイプすると、モードが勝手に切り替わってしまうことがあって、非常にストレスフルでした。

トグルでなく、固定的にモードを設定できる英数 / かなキーの方が圧倒的に便利ですね。

アテが外れたというか、唯一残念なのがホームボタンが物理ボタンなこと。

派手に変わっていないが、元のサイズには戻れない

iPad Pro ラインナップでは 9.7インチは今後ディスコン (廃止) されて、10.5インチと 12.9インチの 2ラインナップになる様子。

縦 10.5mm 大きくなった 10.5インチが取り回し的にフィットするかどうかは、もう少し使ってみないと分かりません。一つ言えるのは、9.7インチ -> 10.5インチに変えて劇的に変わった気がしないが、10.5インチをしばらく使って 9.7インチを見るとものすごく小さく感じます。iPhone 7 Plus をしばらく使って、iPhone 7に戻ると小さくて使えない感覚に似ていますね。