サーバールーム内にいて季節の変わり目を実感する時。道行く人が着ているものでも花粉症対策のマスクでもなく、PC の異常な

数日前から、深夜になると「チリチリ…」という音が断続的にサーバの 1台から聞こえるようになりました。

個人的に PC のメンテログを残しているのですが、昨年の 3月、同じ時期にチリチリ音がしたと記録に残っています。

初めて遭遇したときは、ケースが中のファンや HDD の動きと共振して震えているのだろうと思っていましたが、ケースを開けてパーツごとの立て付けを確認しても変わりません。そして、ケース左側面のフタを開放して使っていると、音がしなくなります。

色々調査した結果、分かりにくいのですが、Pentium4 3.20GHz (Northwood) が発生する音というところまでは絞っています。 ((クライアント PC はいまさら Pentium4 でもありませんが、サーバ類はけっこう Socket478 も生き残っているのです))

マザーボード BIOS の画面で温度を測ってみましたが、去年の最高値で 91度でした。 👿

そんなわけで、熱対策は 3月から!

自鯖道を極めるための熱対策

前提条件として、

  • 自宅サーバの話
  • PC 単体でできること
  • できるだけお金をかけない
  • サーバとしての性能は削らない

とします。

CPU が何度まで耐えられるのかを調べる

Intel に限って書くと、こんな表があります。(ページのかなり下のほう)

Pentium4 の場合 –

Boxed Intel Pentium 4 Processor Thermal Specifications

Core 2 Duo の場合 –

Boxed Intel® Processor Thermal Specifications

自分の CPU が何度までなら正常に動作するかの限界を調べます。私の場合、とっくの昔に CPU がご臨終していてもおかしくない状態だったことが分かります。 :mrgreen:

マザーボード BIOS で温度を測る

マザーボード BIOS でも、ツールがあるならそれでも構いませんが、case 内の温度と CPU の温度を測ります。表示には誤差があり、目安ぐらいに考えた方が良いでしょう。

おもむろに掃除!

用意するもの: エアスプレー、掃除機、花粉症用のマスク

ケースを開けたら、まず掃除。空気でブローしつつホコリを吸うのがポイントです。CPU やマザボ上のヒートシンクは、金属が細かい羽根のような形状になっていて、ホコリをためやすくなっています。できたら傷をつけないように、木製のつまようじとか、先の細い工具類で

詰まっている箇所をちょいちょいとほぐす -> エアスプレー -> 掃除機

のコンボが効果的です。掃除なんて仕事じゃない? ケース開けるのが面倒? 生っちょろいことを言ってはいけません。 🙂

空気の流れ (エアフロー) を確認する

きれいになったら、左側面のケース板を開放したまま稼働してみて、ケース内部の空気の流れを考えます。何が風通しをわるくジャマしているのかを考えます。

前面から吸気して後ろへ排気、というのが大きな流れですが、特に CPU とグラフィックボードに対してどこから風が入ってきて、どこへ排気されているか、ファンに手をかざして確認します。

余計なパーツを外す

冷蔵庫の中身を減らせというのと同じで、ケースの中に余計なものがないほうが冷却効率は上がります。

自宅サーバの場合、昔メインだった PC のお下がりであることが多く、ケーブルに始まり、サウンドカードだの 2枚目の NIC だの、キャプチャーカードだのがくっついたままのことがあります。サーバに必要のないカードは外しましょう。USB の増設ポートも、リムーバブル HDD のドックとかも要りません。 ((全部実話だったりします。))

「そんなこといったってキャプチャカードあれば使うかも…」

と思っても、今本当にその用途に使っていないのなら、最後まで使わないので外しましょう。

「NIC 2枚あればファイアーウォールとかに便利じゃん…」

物理的にネットワークカードはオンボードx1 でも、Virtual Server (Hyper-V) や VMware など仮想化技術で 2枚あるように見せかけることも可能なので、それも検討しましょう。

つづく。