12月24日クリスマスイブの夜。この日届くはずの郵便を 1通、今か今かと待っている男の姿が。
…..などと前フリは割とどうでもいいわけですが、フォトマスター検定の結果通知が 20日に発送されたとの発表があったので、土日祝をはさんで今日届くはずだろうと。
ということで今日は、フォトマスター検定ってどんな試験なのかと、受験日前日までバスに乗りながらボリュームの多さと闘っていましたという話。
出題傾向が熱いフォトマスター検定
フォトマスター検定というのは、文部科学省後援の写真とカメラに関する知識を問う試験です。
資格試験ではなく、持ってないと別にプロカメラマンになれない訳ではありません。強いて言えばカメラ量販店の店員が、知識を全般的に持っているか確認する目安になるぐらい。
職業がカメラ屋でもない仁礼がなんでわざわざ受けるのかは、出題の傾向を見てもらえればなんとなく分かると思います。
選択問題 (24問) | フィルムカメラ分野 | フィルムの種類と特性、感光材、現像、プリント |
デジタルカメラ分野 | カメラの種類、センサー、手ブレ補正、USB、ディスプレイ、記録メディア、色温度、プリント | |
フォトレタッチ分野 | レタッチソフト、トーンカーブ、ヒストグラム、記録メディア、色温度、プリント、スキャナ | |
共通問題 (56問) | レンズ、ファインダー、AF、シャッター、ストロボ、フィルター、三脚、色温度、プリント、写真史、カメラ団体、マナー | |
合計 80問 (80分) |
これは今年の 1級試験の出題内容ですが、沼にどっぷり片足突っ込んだ人なら、カメラ魂を刺激される内容なわけです。Nire.com にはカメラ / 光学系のネタがもともと多く、イメージセンサーのベイヤー配列とか、そういうのは 3度の飯より好きですよと。 🙂
公式サイトにある過去問を見ると、パッと見、なんだ勉強しなくても受かるのでは…と思わせておいて、よくよく見ると自分の知識の浅さに驚愕。このチャレンジング度合いが、また燃えさせるものがあります。
合格率はRise’s Photo Gallery さんのまとめによると回によって大きくばらついており、
第1回 … 57.2%
第8回 … 21.6%
と、最初の頃、半分以上受かる甘口試験だったのが、近年激辛ハバネロ風味の年が見られるようです。
丸暗記では勝てない!
楽勝で 1級に受かる自信はないので 1級と準1級を併願することにして、参考書「フォトマスター 検定合格 平成25年度」(日本カメラ社) を買ってきて、頭から読んでみることにしました。
ところが。
デジタルカメラ系の出題は位相差検出方式だのコントラスト検出方式だの、最近のカメラ情報の雑誌やサイトに目を通していれば分かるものが多いんですが、この辺は答えられそうでまったく答えられず。
- 有効画素数とは何が「有効」なのか
- フランジバックとバックフォーカスの違い。
→漫然とレンズの種類だけを覚えていても答えられない。 - ストロボの GN (ガイドナンバー) とはなにか。2個同時に発光させたら合計 GN (ガイドナンバー) 値は。
→TTL に頼っていると分からない。 - アクロマートレンズとアポクロマートレンズの違い。
→ナノクリは分かるんですが…。
さらに触ったこともないカメラやレンズの話。
- 二眼レフカメラのファインダーを覗いたら、像は上下左右正像なのか、逆像なのか。
- シフトレンズのティルト、ライズ、フォールの違い。
参考書では、ページ数の都合かキーワードだけさらっと書いてあるので、新出単語は 1つ1つ iPad Air で巷のサイトで調べながら進めていきました。その分時間はかかるし、参考書と iPad Air の両方持ち歩きは面倒です。といって、表面だけの丸暗記で合格できるとは思えません。
そこで「自炊」。購入した紙の書籍は家に置いておいて、PDF 化した書籍を入れて持ち運びです。これなら検索も書籍も 1台で済みます。
ラスボスは社員旅行
さらに 12月17日から 1泊2日の社員旅行という厚い壁が。
フォトマスターの応募後に部署で計画されたものですが、紆余曲折あって決まった日程を見ると、試験日の前々日夜にバスで出発して 1泊、前日の夜に東京に帰ってきて、翌朝試験!。
しかも参考書には単語集パートと過去問パートがあるんですが、社員旅行までに、単語集はほぼ読み終わったが過去問はほとんど目を通せていないという、ドキュメンタリー番組が泣いて喜ぶパターンであります。
かくして、バスの中で寸暇を惜しんで iPad を開くはめに。
「仁礼さん、車内でそんなに本読んでてよく酔いませんねー」
「手ブレ補正ついてるから大丈夫」
と受け流しスキルを発動しつつ、バスが寒すぎて風邪をひき集中力を欠きつつ、今の私はコスモクリーナー持って帰ってきたけど地球滅亡まであと nn日なんで、人助け寄り道イベント抜きで直行させてほしい宇宙戦艦ヤマトさんの心境。
いや実際、隣の席の方には気を遣ってもらいました。
そんなこんなで迎えた試験当日。
つづく。
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