2013年 NAS 購入編、続きです。HDD のテラバイト単価比較から、バッファローなど各社のガワに搭載した場合の合計価格の比較まで。

Seagate ST3000DM001: 5台分

HDD は今いくらするのか

まずは、B / C タイプ用に内蔵する HDD を決めておきます。

容量 (TB) メーカー 型番 単価 ((2013/3/10 価格.com 調べ。ただし RNDP600U のみ NTT-X Store 調べ)) テラバイト単価
2 Western Digital WD20EZRX 7,600 3,800
3 Seagate ST3000DM001 10,980 3,660
4 HGST HUS724040ALE640 ((RNDP600U が 2013/3/10 時点で公式対応している唯一の HDD)) 36,800 9,200

2TB と 3TB HDD の価格差は 3,000円以上もあるように思えますが、テラバイト単価、つまり価格 / TB を計算すると、ほぼ同等か 3TB の方が割安。ならば安物買いの銭失いになるより、容量の大きなものを最初から入れたほうがお得と。

2TB は選択肢から外して、3TB, 4TB だけで計算します。

NAS 比較

で、いよいよ NAS 各機種ごとの比較です。

  • HDD を後から入れられる B, C タイプでは、同容量の HDD を入るだけ詰め込み、RAID 5or6 構成にするものとします。
  • B タイプに出荷時から入っている HDD は除去します。(容量が小さすぎるから)
メーカー 型番 Type HDD
容量
TB/1台
台数 容量
(RAID5)
容量
(RAID6)
本体 + HDD
合計価格 ((NAS 本体の価格 + 「台数」欄分の HDD 合計価格。価格ソースは同上))
I/O データ HDL-XV12T A 3 4 9 6 165,423
Buffalo LS-QV12TL/R5 A 3 4 9 n/a 129,448
LS-QV16TL/R5 A 4 4 12 n/a 157,871
LS-QV2.0TL/1D B 3 4 9 n/a 73,720
4 4 12 n/a 177,000
QNAP TS-412 C 3 4 9 6 71,897
4 4 12 8 175,177
TS-419P C 3 4 9 6 87,370
4 4 12 8 190,650
NETGEAR RNDU4000 C 3 4 9 6 73,268
4 4 12 8 176,548
RNDU6000 C 3 6 15 12 106,911
4 6 20 16 261,831
RNDP600U C 3 6 15 12 109,180
4 6 20 16 264,100

ここからいくつかのことが言えると思います。

全部入り A タイプはすべて割高

信頼性を高めるために、HDD のエージング検査を行っているようですが、例えば RAID5 構成時 9TB の領域を手に入れるのに、I/O データの HDL-XV12T では 16万円台するのに、NETGEAR の RNDU4000 では 7万円台と半分で済んでしまいます

B タイプは健闘

B タイプである LS-QV2.0TL/1D は、C タイプとくらべて 3TB x 4台 = RAID5 時 9TB のパターンだと合計 7万円台と健闘しています。しかし、RAID5or6 で 12TB が欲しいと思い始めると、一式 17万円台に跳ね上がります。

C タイプでも 6台格納できる ReadyNAS 有利

RAID5 はパリティ情報の格納のため、HDD 1台分の容量を食います。RAID6 なら 2台分。これは、NAS 1台あたりに HDD を沢山格納しても同じのため、HDD が多く搭載できる NAS の方が、実質容量的には有利と言えます。そういう意味では、4台搭載の一般的な NAS より、6台積める ReadyNAS Ultra 6 (RNDP6000) or Ultra 6 Plus (RNDP600U) が容量的なコスパは良くなります。

Plus にしたら 30% 以上速くなる

Ultra 6 “Plus” の無印 Ultra 6 に対するアドバンテージは転送速度。NETGEAR のうたい文句そのままだと約 30% 以上高速となっています。ほんまかいな。しかし速さは正義。

Ultra 6 Plus は残念ながら在庫限り販売終了品となっていますが、NTT-X Store で見た値段が意外に安く、購入時 43,800円でした。Ultra 6 が 41,031円最安ですので、2千円強ならスピード代に払っても惜しくはないと。

ということで、ReadyNAS Ultra 6 Plus (RNDP600U) をお買い上げに決定しました。

これから買う NAS なら DTCP-IP 対応とか考えないなんて古いんじゃないですか、生産終了品買うなんてアタマおかしいのでは? と言われそうですが、3年間保証がついていて、撮った写真が消えずに安定して動いてくれることのほうが、チャラいプロトコル対応より最優先なのです。 🙂

次回は HDD のお得な増設パターンを考えてみます。
つづく。