ニコンカレッジ基礎土曜講座、続きです。スナップ講座との撮影ルートの違い、そして梶山先生の言葉や、他の方の作例に見る、写真撮影の最大のポイントなど。
同じ浅草でもスナップ講座とちょっと違う
基礎土曜講座の撮影実習は 1回だけ、浅草で行われます。スナップの実践土曜講座でも撮影地は同じ浅草ですが、ルートは少し違うようです。
- 土曜スナップ … 雷門集合 – 仲見世通り – 浅草寺 (途中集合) – 木札屋さん – 浅草木馬館 – 隅田川沿いで東京スカイツリーとアサヒビールタワー撮影
- 基礎土曜講座 … 雷門集合 – 浅草文化観光センター – 仲見世通り – 浅草寺 (途中集合) – 隅田川沿いで東京スカイツリーとアサヒビールタワー撮影
緑字の部分がお互いにルートが異なる部分。浅草寺マップを参考にどうぞ。
つまり基礎土曜講座は浅草寺とスカイツリー周辺をゆっくり回り、基本的な撮影を学びますが、スナップでは浅草らしいランドマークや人物の撮影ができるところもルートに入っていて、歩行距離も長め。といった具合です。
浅草を軽い感じで撮影ツアー
浅草文化観光センターは、雷門の斜め向かいにオープンした建物で、8F 展望台からカメラ撮影が可能なのです。
仲見世通りを上から撮ったところ。
人でごったがえしているので、地上を歩いているともっと長く感じますが、こうやってみると意外に短いですね。展望台は転落防止のアクリル板が高さ 130cm ぐらいは貼られていますが、そこから上は何もさえぎるものがないので、大人であればレンズを出してこんな感じで撮影できます。
仲見世通りを抜けて本堂に行くと、月桂冠の酒樽が 1つずつ積み上げられていくところでした。
隅田川で東京スカイツリー撮影。「日光が水面に反射したところで 1枚撮ってみましょう」ということで、こんな感じで。
東京スカイツリーのライトアップが始まったころに撮る、夜景もなかなかオツです。構図的にはよくある感じ。
今年最後の 1枚は、浅草寺境内で見つけたカップル。
手持ちのコンデジで撮影してくださいと言われたので、ついでに自分の D800 でも撮っていいですかとお願いして、1枚。
興味がなければシャッターは押せない
梶山先生いわく、
- 「どこを撮るかというより、どこに興味を持つか」
- 「興味がなければシャッターは押せない」
だそうで、ただ写実的に写し取るだけでなく、本人があっと思ったときにシャッターを切ることが大切のようです。
講座最終回に受講生の皆さんが持ってきた写真の中で、先生を含めて周囲を「あっ」と言わせたのは、広告代理店勤務の方が撮ってきた 1枚の写真でした。
東京スカイツリーを斜め上から、隅田川を入れつつ撮った写真。
「空撮? そんなことはできないはず…」
と思ってよくよく見ると、それはなんとジオラマ模型でした。みんな外のリアル東京スカイツリーを撮るのに夢中になって気が付きませんでしたが、実はさりげなく浅草文化観光センターの中に置かれていたようです。
さすがお仕事が広告代理店というだけあって、着眼点の斬新さに感心しました。でも本人にとっては、それがまさにカメラマン本人が興味をもった瞬間なのだなと。
ということで、2012年の Nire.Com は、たまっていたニコンカレッジネタを半ば無理やり消化しつつ終わるのでした。
来年の Nire.Com につづく。
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