一眼レフカメラの教室、ニコンカレッジに通うことにしました。基礎講座を受けずに、いきなり実践講座に行ったら大変なことに。全 5回シリーズの授業のうち、初回の座学でこんな内容でしたという話。肖像権や、D800 で手ブレしない低速限界設定について。
最初に教わるのは肖像権
この授業ではスナップショットを、人物や街の様子を「早撮り」したものとしています。日常的な出会いの瞬間にパッとシャッターを切るようなスタイル。
そこでテキストのはじめに出てくるのが肖像権だったりします。人物撮影の前か後に、本人の許可を得なさいと。当然といえば当然ですが、最初に出てきたのが意外。個人情報に対する意識が高まっているので、ニコンの一眼レフを使うユーザーにも浸透させておく必要があるのでしょうね。
なお、後ろ姿で本人が特定できなければ要らないとか、子供を撮る場合は保護者に許可を得ることとか、言葉の通じない外国人の場合など、先生自身の撮った人物写真を例にケースバイケースで詳しく説明してくれます。
手ブレしないシャッタースピードを知っているか
ニコンカレッジ実践土曜講座は、基礎講座を受講済であることが前提になっています。実際、先生に聞かれて基礎講座を未受講だと答えると、何かのフラグが立ってしまったらしく
畑先生「手振れしないためには、シャッタースピードを焦点距離より速くすると良い…という話って知ってますか?!」
仁礼「え、ええ…一応知ってます!」
笑ゥせぇるすまんの喪黒福造に「ドーン!」と指さされた状態で始まる実践講座なのでした。
これは例えば焦点距離が 50mm だったら、シャッタースピードは 1/50 以上にするのがセオリー…なのですが、さらに D800 では安全を見込んで、2倍のシャッタースピード (1/100) 以上にすることを勧めています。
マニュアルにはほぼ目を通したつもりでしたが、D800 ではこの最低シャッタースピードを通常の 2倍に設定する方法がちゃんとあるらしく。
「ISO 感度設定 – 低速限界設定」の設定で、オートを選ぶと「低速~高速」のゲージが出てきます。
デフォルトだと中央に設定されていますが、これを高速寄りに一目盛り動かすと倍になるというわけ。D800 以外の機種では無いものもあるらしく、さりげに上位機種買ってね、と。
撮りたい写真を撮るためのノウハウが色々
その他、授業で教えてくれる内容を簡単に。
- 被写界深度の設定とピントの置き方 (手前から奥までピントを合わせたいとき)
- 人物を撮る時の目線の高さ、構図
- フラッシュの使い方 (デーライトシンクロ、スローシンクロ)
- ホワイトバランスの設定 (夕焼け、夜景のとき)
- ViewNX 2 / Capture NX を使ったレタッチの初歩
- プリンタメーカー別の色の設定、用紙の選び方
要は絞り / シャッタースピードの設定方法とか、操作説明は基礎講座で終わっていることを前提に、実践講座では撮影意図とか、撮りたいシチュエーションどおりの写真を撮るノウハウといった感じです。
View NX 2 / Capture NX のようなニコン製の画像管理 / レタッチツールの使い方もけっこう出てきます。講師にもよるようですが、基本的に畑先生の場合は、すべて RAW 画像で撮影 + 後で意図に合わせてレタッチらしく。
1回目の授業が終わったときに、一部の女性陣から「これはタイヘンなところに来てしまった! キャー!」的な悲鳴が上がっていて、波乱の幕開けの初回ニコンカレッジでした。いや…、後にして思えば、その女性陣がけっこうセンスのある写真を撮っていたんですけどね。
この講座には、実際に浅草や銀座に行って撮る実習が 2回あります。そこでさらなる実践テクが…!
つづく。
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