転職後 1ヶ月となった 6月30日、某所でほろ酔い状態だった仁礼ですが、iPhone が振動したような気がして取り出してみると、着歴が。
ヨドバシカメラからの着歴が 1件。
こ、これは….ッ! と思いかけ直してみます。折り返すまでわずか 2分。
店員「先日ご予約いただいた Nikon D800 レンズキットですが、入荷はまだしていないのですが、キャンセルされたお客様がいらっしゃいまして、1台あります。よろしかったら購入されますか?」
仁礼「買います!!!」
ニコン D800 というのは一眼レフカメラなんですが、ボディ単体で 最安 26万円、28-300 VR レンズ付きキットで最安 35万円と激しいお値段するくせして、品薄で手に入らないことで有名です。
仁礼の場合は、転職前に記念として 5月中旬に予約を入れましたが、ヨドバシカメラで 2ヶ月待ち、ヤマダ電機で 2ヶ月~半年ぐらい待ってくださいと衝撃の宣告をされ、失恋の寂しさも時がたてば忘れるんだぜ (意味不明) と予約したことを忘れて、待つこと 1.3ヶ月でした。
レンズはタイ洪水の影響により生産が遅れているらしく、MADE IN JAPAN のボディだけ買うより、レンズキットの方がさらに激戦区のようです。
実は一度、5月末にもヨドバシカメラコーナーから電話がかかってきたことがあります。
その時は前の勤務先の最終出社日で、帰りの総武線に乗っていたときに着信、45分後に下車しコールバックしたら、仁礼より後の順位でキャンセル待ちしていた方がゲットしたらしく、電話に出た店員に実に済まなさそうに言われ目の前がディストーションフィールドだった忌まわしい過去があります。それだけに、今回の D800 キャンセル待ちは炎のリベンジャーだったわけです。ぜいぜいはあはあ。
EOS Kiss X3 を持っていて 5D Mark III に行かなかったわけ
そもそも、今まで持っていたのはニコンではなくキャノン EOS Kiss X3 です。先日の東京スカイツリー撮影会でも、キャノンユーザーの方が多かったことを確認。
EOS Kiss のような初心者ゾーンの一眼レフから、いきなりハイエンドに近いフルサイズ機に一足飛びするほうもするほうですが、EOS Kiss X3 用に購入した、タムロン SP AF 90mm F/2.8 Di Macro 1:1 272E などレンズ資産の使い回しを考えると、キャノンでしょうというツッコミもあるかもしれません。
動画のハードスペックだとあまり変わらない
実は、同時期に発売されたキャノン 5D Mark III とニコン D800、どちらを購入するか相当迷いました。
昔からビデオカメラ志向な私としては、一眼レフカメラといえども動画性能を重視しますが、もはや 5D Mark III も Nikon D800 も大して変わりません。
キャノン EOS Kiss X3 |
キャノン 5D Mark II |
キャノン 5D Mark III |
ニコン D800 |
|
有効画素数 | 1,510万画素 | 2,110万画素 | 2,230万画素 | 3,680万画素 |
常用 ISO 感度 (max) | 3200 | 6400 | 25600 | 6400 |
動画解像度/fps | 1920×1080 (20fps) 1280×720 640×480 |
1920×1080 (30fps) 640×480 |
1920×1080 (30p/25p/24p) 1280×720 640×480 |
1920×1080 (30p/25p/24p) 1280×720 |
ファイル形式 | MOV | MOV | MOV | MOV |
コーデック | H.264 | H.264 | MPEG-4 AVC/H.264 | MPEG-4 AVC/H.264 |
音声 | モノラル | モノラル リニアPCM |
モノラル/ステレオ リニアPCM |
モノラル/ステレオ リニアPCM |
動画の艶やかさはどこから来るのか
しかし、実際に撮った動画を見てみると、画質のつややかさ、滑らかさに圧倒されます。
Joy Ride from Sandro on Vimeo.
映画仕立ての演出もすごいですが、闇夜に走るバイクのボディや人々の肌の質感が、ニコンのカメラの持ち味なんだなあと再認識。5D Mark III で撮影したという動画もいくつか探してみましたが、ここまでの感動は得られず。
3600万画素で比較的低ノイズ、かつダイナミックレンジの広いセンサー、解像感をフルに引き出すナノクリスタルコートレンズ (買えないけど) とか色々ハード面の工夫が浮かびますが、最終的にこの色味を出すためのソフトハード両面のチューニングが秘伝のタレなんでしょう。
改めて静止画カメラとして作例をいくつか見ると、人物を撮影したとき、キャノン 5D Mark III の作例では日本人モデルの肌が相対的にやや赤みがかっていて健康的に映るのに対し、D800 の作例では肌の階調のグラデーションが滑らかなところが良いなと思ったわけです。
もっとも、上記のような話をヤマダ電機の店員にしたところ
「ニコンの作例は外国人しか使わないんですよねー」
とのたまっていました。
ということで、今まで風景画のニコン、人物画のキャノンという思い込みがあった仁礼ですが、ニコンカメラでソフトな感じの人物写真を撮るのも面白いかなというわけで、D800 の到着を待っていたわけです。
超主観的、良い点悪い点
他にも 5D Mark III / D800 で良い点をいくつか挙げておきます。
Canon EOS 5D Mark III の良い点
- ○ 高感度特性に優れている
- ○ AF の追従性が高い
- × 持ってみて右手指に負担がかかる気がする
- × デジタル水準器は AF 作動後は表示できない
Nikon D800 の良い点
- ○ 解像度、解像感が非常に高い
- ○ デジタル水準器が常にファインダー内に表示できる
- ○ エルゴノミクスデザインが持ってみてしっくりくる
- × 常用 ISO 感度は 5D Mark III より低い
こうして 1人の「全部入り上等」ユーザーがニコンに
もう無理やりまとめると、
- 天気のいい屋外で、高精細で牧歌的、なめらか写真を撮るには D800
- 光量のない室内や、動きの速い被写体で元気な色味の 5D Mark III
仁礼はもともと機能てんこもり全部入り路線が大好きです。キャノン EOS Kiss X3 のときも動画再生も高解像度もしかも商品イメージが派手、という理由で買いましたが、皮肉にも今回、その全部入り路線を引き継いだのは、解像度があまり変わらないことでエンドユーザーの期待をズッコケさせた 5D Mark III ではなく、ニコン D800 だった…というわけです。
次回は開封の儀。
つづく。
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