BALS TOKYO というデザインものの家具やらグッズやらを集めた店がありますが、そこに Magic Cube が展示されているようなので、TAIYA CAFE ついでに立ち寄ってみました。
四角い謎の物体 Magic Cube
Magic Cube というのはこれ。サイズは 38mm x 75mm x 29mm の小さな立方体です。19,530円とお値段もスタイリッシュなこれ、何だか分かりますか?
実はキーボードなのです。電源を入れると、なんと机上に赤いキーボードが投射されます。パッ。
映しだされたキーボード映像に沿って、机の上でテケテケキーボードを叩くわけです。スターウォーズの R2D2 がレイア姫を映し出すシーンを想像…いやいやあっちは立体ホログラムですが、こちらは机の平面上に映すだけです。
Bluetooth で iPhone / iPad などのスマホ / タブレットなどと接続することができ、外付けキーボードとして機能します。
リュウド二つ折りキーボードの不満点を解消してくれるのか?
前に、この手の Bluetooth キーボード 4種類を試して、現在はリュウド RBK-2100BTJ を使用していますが、2つ折りでもカバンの中でかさばります。その点 Magic Cube は物理的にキーボードパネルが場所を取らないので非常にコンパクト。
また RBK-2100BTJ では、キーピッチが変則的で、最下段 (Ctrl – Alt – スペースバー) と最上段 (数字 1-0 からバックスペースまで) のキーの奥行きが詰まっています。
致命的ではありませんが、ブラインドタッチ時に、たまにとまどうことも。この手のモバイルキーボードの宿命ではあります。
仁礼の妄想:
「Magic Cube なら、きっとフルキーボード / フルピッチで広々タイプできるに違いない…..そしてそれを実機で確認して、今日ここでこの場所で割高なキーボードを大人買いして帰るのだ…うわははは…!」
実食!
店頭で実際に試してみます。とりあえず手持ちの iPhone 4 とペアリング。iPhone に表示される 4桁の数字を入力して、難なくペアリング完了。
タイプしてみます。上から “f” の位置に指を下ろすと、実際に f の文字が iPhone のメモアプリに…! おお、iPad のソフトウェアキーボードで初めて入力した時のような感動が。
ゆっくりと入力する分にはある程度戦えそうですが、完全にブラインドタイプできるかというと、いくつか問題があります。このキーボードレイアウトを見ながら考えてみてください。
“#” キーなど、Shift + 2~3 付近が左手で入力できない
レーザーキーボードの原理は、目に見えない赤外線を手前に向かって出し、下ろした指の反射を見て、押されたキーが何かを判別しているようです。ということは Magic Cube から見て、惑星直列のようにタテに複数の指が並んで押されると、検出できません。右側の Shift キーと組み合わせるしかないようです。
誤作動が多い
指を下ろしかけの状態で、まったく見に覚えがない、あさってのキーが立て続けにタイプされたことになっていることが。
公式サイトで、こういった「ホバリング現象」が起きることが書かれており、対策としてセンサーの感度を下げることができるようですが、照明の具合や机の反射などにもよるでしょうし、いちいち調整するのは手間ですね。
記号キーの配置が違う
仁礼的に致命的だと思ったのは、キーボード配列が結局、特殊になってしまっていること。US キーボードなのは、まあ商売柄どっちでも人間様が合わせるとして、右手でカバーするべき記号群 (例: < > などの不等号) が、無理やり 1-0 の数字列のさらに上に移動されてしまっています。
仁礼: 「うーん、これ仕事でガンガン使うには、ちょっとキビしいですね」
店員: 「そうですねぇ… エンタメ用途と割り切った方が良いかもしれませんね (苦笑)」
まあ店員さんストレートな
2030年にはまだ遠かったようだ
色は BALS TOKYO のこのお店では 2色取り扱っていました。
今日は結局買いませんでしたが、個人的には紫とか店頭に置いていただけると、うっかり買ってしまいそうです 🙂
何のことはない「アクセル・ワールド」を読んでいたら何もない空中でビシビシタイプできるアレが欲しくなって、それに近い商品を見に行ったわけですが、現実はまだまだあの 2030年頃の世界には達しないようです。
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