タイムラインに流れてきた衝撃的なメッセージ。
WordBench サービス終了のお知らせ
なん…だと…。
日本の WordPress には 2種類の集まりがあります。WordCamp は年に 1度行われる全国規模のものですが、WordBench は WordPress ユーザーが地域ごとに作るコミュニティです。東京だったり埼玉だったり、エリアの大きさはまちまちですね。
久しぶりに wordbench.org にログインしてみました。
WordBench 埼玉には 9年前に join したことになっているな。もうそんなに経ったんですね。
当時は WordPress が日本でまだ浸透し始めの黎明期で、そもそも WordPress の情報がまだ少なく、今でも広く使われているメジャーなプラグインの開発者から、Web デザイナー、初心者ユーザが一緒になって WordBench 勉強会を開いていました。管理画面の日本語ローカライズの体制自体もまだ十分に整っていない頃でした。
Nire.com に WordBench 東京や WordBench 埼玉の議事録も残っています。
ある時、登壇者が参加者にむかって、エンジニアの人何人いますか? デザイナーは? とそれぞれ挙手させたところ、だいたい半数だったと思います。一見、WordCamp / WordBench に参加するのは、WordPress というソフトウェアに興味を持って参加してきたエンジニアばかりに思えるのですが、さにあらず。
ブログや記事を掲載する CMS (コンテンツ管理システム) は画像も扱いますし、写真コンテンツに興味がある人もいれば、ページのレイアウトデザインを決めるテーマファイルを作成する人には、Web デザイナーとしてのセンスも必要です。
WordBench の集まりの中には、自然に写真部ができて、東京スカイツリー周辺の写真をただ撮って歩くだけのフォトウォーク、という集まりも開催されていました。あ、鎌倉にあじさい撮りにも行きましたね確か。
基本私は新し物好きなので、WordPress が当たり前すぎる道具になってからは行かなくなりましたが (笑)、WordBench 終了の理由について、公式ページにはグローバルな meetup.com グループが立ち上がってきたことの他に、次のように書かれています。
WordBench 内部の状況変化の結果、その健全な運営を続けていくことが困難になったことです。WordBench が急速に拡大していくことは WordPress の地域への浸透を助け、それ自体は喜ばしいことでしたが、次第に本来の目的から逸脱した利用が見られるようになり、地域コミュニティの利益よりも私的な利益を優先した行為、他者を傷つけるような言動など、たくさんの問題が表面化するようになっていました。
もっと懐古趣味な話をすれば、パソコン通信にせよインターネット初期の Netnews にせよ、主張のアグレッシブな対立や、ウェットな人間関係は早い段階からありますよね。でも扱うテーマが新しいうちは、アーリーアダプターによる純粋な興味や、新しいものを盛り上げようとするモチベーション、熱量の方が上回っているので、S/N 比がいいうちは問題になりにくいと。
WordCamp は今後も続くので、たまには行こうと思います。
実は去年、WordCamp Tokyo 2017 で登壇してお話できそうな取っておきのテーマがあって、お声掛けいただいた方と 2名で応募したんですが、選考で落ちてしまい
「えっこのテーマで落選ですか!」
ということであえなく散ってしまいました。
機会があれば、また別のところで話したいですね。
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