ウルトラモバイル PC「GPD Pocket」が届いたので、開封の儀とファーストインプレッションなど。はっきり言って HP200LX ノスタルジー全開で 6ヶ月待ち。両手でスムーズにタイプできそうなのか?

ウルトラモバイル PC がほしい!

小さい PC って男のロマンですよね。
両手で持って親指でポチポチしたり、電車で膝の上に置いてブログを書く。

いきなり爺発言ですが、HP200LX, NEC のモバイルギアあたりがこの手のウルトラモバイル PC, 略して UMPC のルーツだと思っています。

外でブログを書く用途だと、普段使っているiPad Pro 10.5インチに Smart Keyboardを取りつけて使っていますが、いかんせん枯れてきた安全パイ環境だと面白くないですよね。 🙂

iPhone と iPad の居心地のいいApple 信者環境に染まってきたところに、クラウドファンディングサイト Indiegogo で GPD Pocketの情報を見かけました。

7インチ 500g 切りで $409

7インチディスプレイ、500g 切り、MacBook Air と同等の CPU ((モデルチェンジ前。今は 1.8GHz)) を搭載してサイズが 18x10x1.8 です。ウーンこのサイズ感。

CPU Intel Atom x7-Z8750 (1.6GHz)
RAM 8GB
ディスプレイ 1920 x 1200 (323.45PPI)
ビデオカード HD Graphics 405
WiFi 802.11a/ac/b/g/n 2.4/5GHz
Bluetooth 4.1
USB USB 3.0 Type-C, 3.0 Type-A
HDMI 端子 D Type
バッテリー 7000mAh
重量 480g
サイズ W180× D106× H18.5mm

スペック詳細は Indiegogo ページを見てください。

HP200LX が 16×9×2.5cmなのと比較しても各辺の誤差が 1-2cm 以内で、完全に現代の HP200LX であります。

私が Contribute したモデルは、この本体に USB Type-C ハブの付いたモデルです。本体には Type-C オス端子がつき、SD カードリーダと USB Type-A 端子が拡張されます。

この USB ハブ込みのモデルで 409 USドル。これはあくまで Indiegogo での投資金額ですから、現在 Amazon で買うと本体だけで 61,800~63,970円します。

GPD WIN の出荷実績があるから、大ゴケはしないであろう

メーカーは中国深セン市にある GPD という会社です。

クラウドファンディングなので、出資 (Contribution) です。出資金額とプロジェクトの予定は公開されていても、予定通りに商品が送られてくる保証はありません

ただ GPD 社の場合、直前の GPD WIN という、ジョイスティックを搭載してゲーム寄りの用途をうたった小型 PC が、話題になったことがあります。Indiegogo で製品を出荷した実績があるので、多少スケジュールがずれても、何も送られて来ないってことは無いだろうと。

ということでポチっと Contribution.

GPD Pocket: Indiegogo の Contribution 確認画面

2月から待つこと半年

実際、時間はかかりましたね。

Contribute したのは 2月22日で、出荷が始まったという GPD 社のアナウンスが流れてきたのが 6月14日。6月には出荷するとうたっていたのでそこまでは予定通りで、月末までに出荷してしまうんだとすると、Indiegogo にしちゃスケジュール厳守でこりゃ楽なプロジェクトだったなと思っていたら、案の定遅れ始めました。

2-3日に 1度の割合で GPD 社から Indiegogo の update メールが来て、Ship しました! は連呼していると。

GPD Pocket: GPD 社からの Update メール到着ペース

Pledge ID ((ほぼオーダーナンバーみたいなもの)) で誰あてに出荷したか、発送便のトラッキングナンバーとが Excel シートで分かるようになっているのですが、いかんせん一回あたりの出荷台数が少ないのです。 30台ぐらい。

製造上の問題があったらしく、気長に待つこと 1ヶ月強。8月4日に私の分が届きました。ちなみに Order ID でいうと 4000番台前半です。

開封の儀 – 表面の仕上げだけなら MacBook に負けない

開封の儀はこちらを見てください。何を思ったか Youtube 動画にしてみました。

いやもう、動画を効率よく編集したくて PC を新調したんで、動画がやりたくてブログは今回後づけなんですホント。

黒い高級感があるパッケージ。あとダンボールに貼られている、青いGPDのガムテープが素敵。

GPD Pocket: 黒い高級感があるパッケージ

パッケージを開けた状態。AC アダプタ、ケーブル、本体。

GPD Pocket: パッケージを開けた状態

本体、カバーを閉じた状態。表面の仕上げは MacBook Air などと比べてそんなに遜色ない気がします。

GPD Pocket: カバーを閉じた状態

本体右側のポート類。USB-C Type-C, micro HDMI, ヘッドホンミニジャック, そして USB Type-A ポート。

GPD Pocket: 右側ポート類

日本の技適マークはきちんと取得されているようです。

GPD Pocket: 技適マーク

アルファベットキーのタイプなら平気だが、周辺はキツい

電車の車内で、両手でタイプできるか? が、いつもこの手のキーボードもしくは PC 製品を買うときの最大の関心事で、9.7インチ iPad Proのときも、いっつもそれをまず確認していますね。

  • ローマ字入力で文章を入力する分には意外とイケるが、
  • HTML タグやコードを書くのはほぼ無理ゲー

これにつきます。もう少し詳しく書くと

  • A-Z のアルファベットキーは標準的なサイズ。なのでローマ字入力なら OK
  • 周辺キーはキーが縦に短かったり、横に狭かったりするので、タッチタイピングはあきらめましょう。かな入力は無理。
  • Delキーの上に Backspace キーがある。一瞬、逆じゃないの?と思うが、フルサイズのキーボードなら Backspace キーは数字キーの真右にあるので、そう言われてみたら普通。でも Del より小さくて押しづらい。
  • 幅の狭い Fn キーが Ctrl キーに隣接していて、Ctrl キー + ショートカットキー、は相当神経を使う
  • 青いトラックポインタは賛否両論。操作できなくはないが、画面そのものがタッチパネルになっているからそっちを使うよね。
  • 不等号 “$lt;” “$gt;” とスラッシュ “/” が幅の狭いキーになっていて、かつ間隔がない。ブログでは生 HTML タグを直接書くので相当キビしい!

まあでも、この手のものは繰り返しますが、男のロマンですから (キリッ)

付属の液晶保護シールのことは忘れてください

液晶保護シールが付属してくるのですが、ヨドバシカメラの保護シール貼りサービスに出してみたところ、ものの見事に左上部分に気泡が入りました。ここのサービスクオリティは高く、気泡が入ってミスしたのを見たことは無いのですが、

店員「付属品のシールは一般にクオリティが低いものが多くて、平らではなかったりしますね」

ということで、こんなこともあろうかと持参しておいた以下の他社製品を、代わりに貼ってもらいました。

ただし反射防止タイプなので、電車の中で窓からの映り込みは最小限に抑えられますが、鮮やかさはどうしても減りますね。

使い勝手はまた次回。

というか動画とブログ両方やるのは大変だねこれ。