フォトテクニックデジタル 2回目の掲載を果たしました。狙っていない作品が入るいつもの展開と、ニコンの 58mm f1.4G レンズが久々に報われたという話。
20日は合格発表の日
毎月、20日になると必ず見ているページがあります。写真雑誌「フォトテクニックデジタル」の公式サイトの一部で、読者投稿コーナーのポイントが載っているページ。ここを見て点数が前より増えていれば自分の最新の作品が採用されたことが、同誌を買う前から分かると思っていたのです (過去形)。
2015年8月号に佳作で掲載されて、上記のポイント 1pt を初めてゲットし、すっかり味をしめた仁礼は、毎月せかせかと作品を応募していました。本人的に中にはかなりの自信作もあるのですが、点数はピクリとも動かず。仁礼家ではこの状態を「死亡確認」と呼んでいます。 🙂
いや実際、全東京写真連盟の毎月のモデル部門応募ができるのは、来場してその場で撮影したカメラマンに限られますが、フォトテクニックデジタルは全国区ですからねぇ。いかに作品として高いレベルに昇華させたかが問われます。
20日の朝「今月も増えなかった!」「全国誌にそんなに載るわけねーだろ」とアッサリとした QA チームのいつもの反応を流しつつ、電子書籍版の 2016年3月号をパラパラと読んでいたところ…
「あれっ載ってるじゃん!」
狂喜乱舞して一家でハイタッチしまくるという、朝からおかしなテンションの展開になりました。
こちらが掲載された作品です。
フォトテクニックデジタル 2016年03月号 次点「もーにん」
野澤亘伸先生の選評に書いてある通りで、モデルにシーツをかぶってもらって、柔らかい光になるように撮影したもの。
と言われると参加された方はピンと来ると思いますが、長野博文写真塾での一枚です。最後の方のお題として「シーツを使って」撮る時間があり、かぶる、羽織る、下に敷く、どのように使うかは自由でした。
しかし、またやってしまった…。3秒で名前をつけた作品が残る、という謎のジンクス。もっと引きで撮った自信作 2枚が先月、先々月の応募でことごとく散って、どアップが採用される、という大荒れの展開になりました。
惜しくも散った福田もかさんイチオシの一枚は、また別のところで応募してみようと思います 🙂
サジタルコマフレアに強い 58mm レンズ
今回使用したレンズ AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G は仁礼家ではお茶漬けレンズと呼ばれています。時価 145,000 円以上と高額なため、これを買ったら、家計の節約のためしばらく晩飯はお茶漬けだよね、という意味で…..。
昨年 5月に購入して以来、58mm f/1.4G を使ったドヤリング作品で受賞した例は、過去に「彼方の君へ」のたった一例しかなく、それも先生の選評でもっと引きなさい (広角レンズを使え) と指摘され。レンズの使い方としてはベストではないものでした。
58mm f/1.4G は、サジタルコマフフレア ((Sagittal coma flare: 矢状のコマフレア)) が少ないことがウリのレンズです。レンズ周辺部で “鳥が羽根を広げたような” 収差が発生しづらく「点がきちんと点に写る」ため、点光源がたくさんある夜景に強いイメージがあるのですが、今回のように至近距離での撮影で、周辺部まできちんと解像するレンズの特色が出ていて、福田もかさんの瞳や肌まではっきり写すのに貢献しているように思います。
やっとお茶漬けレンズが活きて良かった。 🙂
次点は文字どおり次点なんです
ところで、載ったにも関わらず点数が増えなかったのは、次点だったからのようです。以下は賞と、掲載点数。
- 優秀賞 … 1点
- 入選 … 2点
- 佳作 … 3点
- 次点 … 12点 ← HERE
- 今月のあと一歩! … 4点
佳作以上だと掲載誌を送ってきてくれますが、次点以下はそれもない模様です。
今度はぜひ狙った作品で載りたいですね。
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