9月24日に予約が開始された Amazon の Fire TV Stick が送られてきました。ネット動画配信サービスの “黒船” Netflix にハマりつつある Nire が、Fire TV を使ってみた第一印象は正直いまひとつでした。
見た目は大きめの USB メモリですが、端子は HDMI なのでちょっと違います。TV / ディスプレイにつないでネット経由で動画を見るためのもの。
ああ、本体写真はちょっとがんばって撮らないと、気合入れるのはモデル写真だけか、と言われそうなのでそこそこ時間かけました
開封すると、本体とリモコン、電源アダプタと USB ケーブルが入っています。私が購入したのは、リモコンで音声認識ができない 4,980円のモデル ((Nire の場合は、発売直後だったのでさらに 3,000円引きでした 🙂 )) です。
このテの製品としては Google の Chromecast がメジャーですね。
年会費 3,900円の Amazon プライム会員になると、Amazon ビデオのうちプライムビデオと呼ばれるカテゴリーのものは、無償で観られるようになります。
プライムビデオ自体は PC やスマホでも閲覧可能なのですが、TV で閲覧可能にするのがこの FireTV Stick というわけです。
使ってみたファーストインプレッションをいくつか。
今さら十字キーカルチャーな物理リモコン
- 付属リモコンは便利でも不便でもある。スマホにアプリを入れなくてもリモコンさえあれば単品でセットアップができるが、パスワード入力を十字カーソルでやるのは激しく面倒。
- PIN (パスワード) 入力後に「不明なエラー」になる。
一度入力した 4桁の PIN を削除してやり直すと通りますが、入力したものが無駄になった脱力感が止まりません。
スマホ版の Amazon Fire TV Remote アプリは雑
スマホ版の Amazon Fire TV Remote アプリはもっとひどい出来です。
- 同一ネットワークに属しているはずの Fire TV Stick と接続できないことが多い。ペアリングするわけではないので、毎回探しに行ったあげく、いつまでたっても見つからない。
- 画面真っ黒のでっかいトラックパッドにしかならない。ユーザーインターフェースが大ざっぱ。
Netflix を観る時の使い勝手が今ひとつ
Fire TV Stick のユーザーインターフェースから、Netflix アプリを起動することができますが、この使い勝手も今ひとつです。
- Fire TV 付属リモコンで操作する場合、チキチキと十字カーソルキーを操作しながら番組を選ぶのがツラい。スマホ側で前もってマイリストに登録しておいて、Fire TV 側でカーソルで一所懸命に選択してから観ることになる。
- ChromeCast のようにスマホ側 Netflix アプリから番組を選択してキャストすることもできるが、スマホ側にキャストアイコンがそもそも表示されないこともある。
Fire TV Stick 側がスリープしている場合は、結局リモコンのキーを何か押して「起こして」からでないとスマホからのリクエストを受け付けないようだが、起きていれば OK なのかというと、それでもキャストできない時がある。
Fire TV 側でもプロフィールを選択できるようにしてほしい
で、話を Fire TV / プライム・ビデオ側に戻すと、Netflix よりも不便な点があります。
- 家族で共用するとき、Netflix アプリは「どなたが観ますか」画面で視聴するプロフィールを切り替えることができるが、Fire TV Stick でプライムビデオを視聴するとき、同様の仕組みがない。
家族によってそりゃ観る作品も違います。ユーザごとにパスワードでガチガチにロックする必要まではないけど、誰が観るかによって、カジュアルにおすすめ番組の候補リストは切り替えてほしいわけです。
競合を意識して突然出した感のある Fire TV
視聴できる作品の品ぞろえ的には、Amazon プライム会員特典のおまけとしては、本数は無いが、たまにいい作品あるよね、という印象だけに、お蔵入りにして Chromecast に戻すか、は極めて微妙なライン。
Google からは Chromecast2 が発売され、さらに Apple から第4世代 Apple TV が発売される直前に、突然アナウンスされた感がある Fire TV シリーズ。慌ててリリースしたと思われる形跡も多いファームウェアの品質向上に取り組んでほしいものです。
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