Ingress (イングレス) というゲームにここ 2週間ほどハマっていました。
位置情報を使ったスマホ用陣取りゲームです。
MMO のレベル上げに没頭したプレイヤーなら段階的にハマってしまう面白さがあって、スナップ撮影と意外に相性がいいというお話。
リアルと仮想を重ね合わせる陣取りゲーム Ingress
青組 ((Resistance (レジスタンス) ))と緑組 ((Enlightened (エンライテンド) )) に分かれて Android, iPhone を持って歩きまわり、リアルな町のランドマークに仮想で立てられたポータル (Portal) という拠点を味方のものにして、3箇所を結んで三角の陣地を作って、広げていきます。
レベリング廃人ホイホイなんです
iOS 版がリリースされたのが 2014年7月14日のこと。週末にでもやってみようかと開始したのが 26日。Ingress というサービス自体は 2012年11月に Android 版がベータリリースされています。
Android 版の高レベルプレイヤーが立てたポータルを見つけては、ポチポチとハック (Hack) してアイテムを取るだけの簡単なお仕事。たまにポータルの詳細画面で、スロットに空きがあれば拾ったレゾネーター (Resonator) やらシールド (Shield) やらを見よう見まねで指して地味にポイントがもらえますが、何が面白いのこれ? 状態。
でもほどなくレベルが上がってできることが増えていくと、がぜん面白くなります。
Lineage II も Final Fantasy XI も FF XIV もレベル max までやったレベリング廃人の性 (さが)であります。
最初はポータル = 点の集まりにしか見えていないマップが、そのうち 2つのポータルとポータルをリンク (Link) して線を引くと経験値 (AP) が沢山もらえることを覚え、次に 3ヶ所を結んで三角形のコントロールフィールド (Control Field = CF) つまり陣地を作ると、さらに経験値がもらえることを知るようになります。
そうするともう完全に Google の思うツボで、1ヶ所のポータルをハックしただけでは飽きたらず、三角形を完成させるために 200m ぐらい先の神社までついでに歩こうか、と町をグルグルとループ状に徘徊するようになります。
写真と Ingress の不思議なカンケイ
私は半年前から写真教室に通っており、町の中で発見したものを毎日撮る宿題があります。みんなが写真に撮りたがるキレイな花とか、有名な建造物とかじゃなくて、人が着目しないものを発見する、観察する目を問われるのです。
かたや Ingress のポータルは公式ページの Portal 候補の基準にも載っているとおり、商業施設ではなく駅前や、郵便局、神社仏閣、“発見したい、活動したい気分にさせるランドマーク”に立っています。奇しくも、Ingress と写真で訪れる場所が一致というわけ。
実際このゲームをやってみると分かりますが、鉄道の駅から 500m 圏内に、地元民しか知らないお地蔵さんがまつられていたり、会社がある六本木の周りにオブジェがやたらと多いのが分かったりと、意外な発見があります。
Google Map, Earth ときて足で稼ぐ Ingress
Ingress は Google のスタートアップ Niantic Labs で開発されています。その Niantec Lab を率いている John Hanke 氏は、Google が Google Map や Google Earth をサービスするために買収した Keyhole 社の CEO、という関係。
John Hanke 氏が掲げている理念が “Adventures on Foot“ (自分の足で冒険) で、文字通りプレイヤーは Ingress にハマると、相当な距離をいつの間にか歩くことになります。飽きないように段階的に何重にも用意されたエサで釣られるゲーミフィケーションの典型といえると思います。
2週間で一応の目標のレベル8 には達して、それ以上の大きなエサが無くなったので落ち着きましたが、会社の周りで左手で iPhone をいじり、右手をカメラのシャッターにかけて、同じ場所を行ったり来たりしている怪しい姿を見つけたら、それは仁礼です。
興味をもった人は、具体的な遊び方を説明した動画をどうぞ。字幕完備です。
次回はレベル上のコツでも書いておきたいと思います。
つづく。
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