ところざわ太陽劇団: 大雑草

静音/無音でも音は出る!

さらにシャッター音。

木造の建物、というと遮音性が低そうですが、静かな立地のせいか非常に静謐な空間です。ノイズがなく、しんとしている所に出演者が朗々と声を張り上げての生演技には相当な引力があり、観客の集中を切るような音ははばかられます。

ところざわ太陽劇団: 大雑草

Nikon D4S には静音 / 無音という 2つのモードがあります。

  • 静音モード … ミラーダウンを遅らせるため、ノーマルよりシャッター音が静か。ファインダーを覗いてメカニカルシャッターを切れるため、画像が流れたりはしない。
  • 無音モード … まったくの無音だが、電子シャッターのため動きの速い被写体に向かない。ライブビュー only でファインダーを覗きながら切れない。

ところざわ太陽劇団: 大雑草

劇の開始前に確かめてみましたが、いや壮絶に一長一短でどちらも厳しい

静音モードを劇の開始前に確かめてみましたが、通常の「バシャッ」というシャッター音がしないものの、「カ・・・ッシャン」という音がすることには変わりありません。タイミングを厳選する必要がありそうです。

無音モードは、ライブビューの光が後ろの来場者に邪魔になる可能性があります。またライブビューを on/off するときにミラーアップダウンするため、カシャ音がするのは避けられず。かといって、ライブビューモードで放置するとバッテリーが長持ちしません。

ところざわ太陽劇団: 大雑草

音で音を消す作戦はどうだろう

序盤の演技を見て、おおまかに次の作戦で行くことにしました。

  • 一人で朗々としゃべっている時や、ギターの弾き語り中 … 何もしないor無音モードで撮影
  • 複数人でにぎやかな演技の時や、BGM が鳴っている最中に静音モードで撮影orライブビューon/off

針に糸を通すような遠慮度 ★★★★★です。 :mrgreen:

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ドタバタ劇を見せるための阿吽を感じる

この演劇「大雑草」、大工家族の跡継ぎ問題、ライバル工務店とのいざこざといったエピソードを通して、昭和の大家族の喜怒哀楽を表現したものです。9年前に一度上演されたものを、今回キャストを一新してリバイバルだったようですね。

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役者さんそれぞれの演技にかける迫力もさることながら、いわゆる家族のドタバタシーンって、大勢が舞台の左右で同時に動き回る割に統率が撮れていて、一枚の絵として見せるために阿吽の呼吸が必要だなと。

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大雑草板三郎役のバット喜界島さんがベースクロックというか、指揮者のように中心的な役どころ。

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プラス、女性の役者さん (小百合、カンナ) が感情の上下差が大きくピーキーな表現で引っ張っている印象を受けました。清水佳愛さんは、おばあちゃんメイクの出落ちインパクトもすごかったですが、3日で台本を覚えた割には安定感がありました。

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改めてこの写真を載せて良いか、サムネつきでお伺いを立てたところ、やはり出演者の方でほしい方は多いようなので、全写真フルサイズつきでアップしておきます。

(ならもうちょっと気合い入れて撮りまくっておけば…いやシャッター音のジレンマが 👿 )

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関係者の皆様お疲れさまでした。