「見せる」Case がいいのか、「覆う」Cover がいいのか。iPad Air Smart Cover と Smart Case の両方を買って重量を比較してみました。重さと使い勝手面でそれぞれ一長一短ありそうです。

ipad-air-weight-thumbnail

iPad の重量は本体だけでは語れない

iPad Air は iPad3 (第3世代; 2012年モデル) と比較すると、重量が 601g -> 469g (セルラーモデルは 478g) と 100g 以上軽量になりましたが、それはむき出しで使ったらの話。

iPad Air を電車で堂々と使ってドヤ顔したいのは確かですが、電車の乗り降りで人が殺到することを考えると、液晶保護シートはもちろんのこと、最低限カバーはつけたくなります。

背面のアップルロゴを見せつけることを考慮して、まず購入したのは透明な裏カバーです。

裏透明カバーと表 Smart Cover の組み合わせから試す

iPad Air に simplism Smart BACK Cover for iPad 2013 を装着した状態と、iPad3 に他社透明カバー (PURO クリスタルカバー) をつけた時の比較。

iPad Air: iPad (2012年モデル): 裏面

前面を覆うために、恒例の風呂桶のフタも必要ですね。今回の色味の中では明るいイエローが好みです 🙂

1枚目が iPad Air Smart Cover イエロー、2枚目が iPad3 (2012年モデル) 用 Smart Cover ブルーです。

iPad Air: iPad (2012年モデル): Smart Cover

は、いいんですが、この simplism 裏カバーは、上面と底面がむき出しになってしまいます。

simplism Smart BACK Cover for iPad 2013: トップ simplism Smart BACK Cover for iPad 2013: 底面

上面は樹脂製のセルラーアンテナ部が汚れやすいのが問題。電波環境的には良いんですが。底面にはスピーカー部分を覆うものが何もなくなります。

また、Smart Cover + simplism 裏カバーの組み合わせをつけると、全体に重量が 653g と重くなります。

Smart Case で全面をカバーしたい!

そこで全面を覆うケースとして iPad Air Smart Case を購入。Smart Case と Smart Cover のイエローは色が少し違うようです。

iPad Air: Smart Cover: Smart Case: 比較

重ねてみると分かりますが、Smart Case の方がフタの面積が一回り大きくなっています。

iPad Air: Smart Cover: Smart Case: 色の比較

背面が厚みのあるレザーで覆われるため、かさが増えた後の断面積とフタとを合わせるためのようですね。

開いた状態。裏表紙はどちらかというと若草色で、これはこれで悪くありません。

iPad Air: Smart Case: 開いたところ

上面と底面も完璧にガード。 🙂 蝶番 (ちょうつがい) 部分がそりゃ皮なので、フタが浮いてモッサリ感ありますが、仕方ないでしょう。

iPad Air: Smart Case: トップ iPad Air: Smart Case: 底面

問題は夏持ち歩くには暑そうだという点でしょうか :mrgreen:

「全部入り」なら重量はほとんど変わらない

結局カバーはどんな組み合わせだと一番軽いのか。計ってみました。

iPad Air: Smart Cover 重量

iPad Air の Smart Cover + simplism 裏カバー、Smart Case、そして iPad3 の Smart Cover + 裏カバーの重さの比較です。

iPad Air
セルラーモデル
iPad3 (2012年)
WiFi モデル
本体 491g 650g
Smart Cover 101g 141g
裏カバー Smart BACK Cover
for iPad 2013

58g

PURO クリスタルカバー
IPAD2S3CRYTR

63g

iPad Air Smart Case 150g 不明
本体
+ 表Smart Cover
+ 裏カバー
653g 860g
本体 + Smart Case 641g 不明

iPad Air の方が周りを覆っても軽量化

iPad 本体がベゼルが狭く面積が減った分、iPad3 よりも iPad Air の方が Cover も Case も軽量化しています。特に Smart Cover は 141g -> 101g と 40g も軽くなっています。蝶番 (ちょうつがい) 部分の金属が減ったのも、軽量化に貢献していると思われます。

iPad Air Smart Cover + 透明裏カバーの組み合わせでは、iPad3 は 860g もしていたのか…どうりで重いわけだ。 :mrgreen: iPad Air では合計 653g で、210g も軽量化しています。

iPad Air Smart Case 一体型でも重量は変わらず、メリデメあり

iPad Air Smart Case になると 641g で、数字上は表裏カバーを別々に買うより、一体型の Case の方が軽いことになりますが、体感的にはほとんど変わりません。電子書籍アプリで心静かに読書していると、だんだんと確かな重さを感じるレベルです。その代わり全面が覆われている安心感は大きく、これだったらスリーブケースやカバンに入れなくても、Case だけで道具として持ち歩くかという気になります。

Smart Case のデメリットは、簡単には外せないことですね。Smart Cover だと磁力でくっついているだけなので、室内などで重いと感じたらパコッと外すことができますが、Smart Case は外れないように頑丈に Smart Case にビルトインするようになっていて、一生そのままでお使いください、です。若干弾力があるのも手伝って、全体に一回り体積が大きく感じます。

ということで、iPad3 より軽くはなったが、Smart Cover も Smart Case も一長一短ありそうです。

皮ではない一体型ケースも au ブランドなど、他社から発売されるようなので、それも試してみるといいかもしれません。