囲み撮影のウデを上げようと、8月25日に四ツ谷で行われた、m-Gra のストリート撮影 / 写真教室に行ってきました。ストロボ、レフ板、広角望遠の使い分けなどなど。
囲み撮影だけでは上達しない
仁礼は普段よくモデル撮影会に参加していますが、「囲み撮影」「大撮」が中心です。公園などの会場に行き、100人規模のカメラマンが、10人のモデルさんを撮影します。モデル 1人を 10人-20人前後のカメラマンが、文字通り扇型に取り囲んで撮影するわけです。
過去の入賞作品と同じアングルから撮れば、同程度な写真は撮れそうな気もしますが、全然そんな訳はねぇと。
明確に差別化された写真を撮るセンスは、毎年ロケーションが決まっている囲み撮影会だけに参加しても、教科書的に絞り / シャッタースピードがああだこうだと学んでも身につかなくて、ぶっつけ本番でモデルさん相手に瞬時の判断を重ねるしかないのでは、と思い始めました。
夕暮れ時の屋外で写真教室
で、あえて難易度が高いストリート撮影の写真教室に挑戦してきました。しかも集合時刻が 15:40-18:05 と、夕暮れ時で露出的に難しい時間帯。
生徒は 5名。松川コウジ先生と、モデルのみさきめぐみさんと歩きつつ、撮影ポイントをいくつか変えながらの撮影です。
最初はこんなロケーション。向こうから人も来るので、歩行者の邪魔にならないよう、かつモデルさんの背後に歩行者を隠しなさいと。最初の写真では左手の後ろに人が映っていますが…カメラマンが一歩前へ接近すると、見えなくなります。
フェンス背後で、空を「抜き」で撮影するの図。オレンジのシャツは松川先生です。
普通に撮ると曇り空が白トビするかモデルが真っ暗になるので、露出を工夫したり、ストロボで工夫って話。
ストロボもオート (i-TTL-BL 発光) だと背景を含めて調光するので、あまり明るくならないと。男は骨太、マニュアル発光でと言われて撮影したのが 2枚目。
曇り空が白トビしなくはなりました。光量がありすぎ報道写真っぽいので、マニュアル発光 1/2 にするとか、よしなに調節。いつも TTL オート + 調光補正値の設定ばかりで、マニュアル発光使ったことがありませんでした。精進します。
カメラマンがモデルの周囲を歩きまわって、ベストな背景を探せという話。オーソドックスですが、抜きで一枚。
今度は、100cm 四方のレフ板 (反射板) を使った効果です。逆光気味で顔が暗くなるところを、下から白のレフ板で光を起こします。同じように撮ると、ご覧のとおり。
デカいし通行の妨げになるので、ストレート撮影中に毎回使うわけではなく、ここぞという勝負どころでレフ板を使いましょう、という話。
今度は横断歩道前で、背景に歩行者用信号の青 / 赤を入れるテスト。1枚目は広角端 (24mm) で、2枚目は望遠端 (70mm)。
広角側だと信号は小さく、顔は子供っぽく写り、望遠側だと信号は大きく、顔は大人っぽく写るという話。
18時になり、シャッタースピードが 1/100 を割るような、ぎりぎりの条件下での撮影まで体験したところで、教室は終わりました。
実際にはもっと細かいテクニックも伝授されますが、興味を持ったら参加してみてねということで 🙂
露出を割り出すセンスに驚愕
何がスゴいって、松川先生が露出をハズさないのに驚かされます。
手本を示す際、「1/250 f/2.8 ISO200!」などとシャッタースピード + 絞り値を早口で宣言し、パパっと撮ると。一発目撮ったものを見せてもらうとカッコいい露出になっているという。
マニュアルモード時でも、カメラが測定した露出値はファインダー内に表示されてはいます。しかしそれで露出 “0” に合わせて撮ったとしても意図と違う明るさ、という経験が山のようにあることを考えると、人間露出計 ((ここで持ち上げても何も出ませんが :evil:))みたいな人やな、というのが正直な感想。
写真が上達するために、10万枚は、何も考えずに撮れ!という松岡修造っぷりのコメントでしたが、その人なりの写真の味を出すには、それぐらいの熟成期間が必要なんでしょうね。
m-Gra 写真教室のお話でした。
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