6TB HDD が一杯になりかかり、ニコン D800E の巨大なデジカメ画像ファイルを扱おうとすると View NX 2 がフリーズ頻発するようになったので、NAS (ネットワークファイル共有サーバ) を買い換えることにしました。
D800E の画像ファイルは重い
きっかけは、またしてもニコン一眼レフカメラ D800E です。3,680万画素を誇るカメラですが、たった 1枚の写真だけで、JPG 画像で最大 13MB, RAW 画像にいたっては最大 43MB 程度と、ハンパない容量になります。
仁礼の場合は定期的にモデル撮影会に行っていますが、1回の撮影で 700枚ぐらい撮影。会場の様子をちょっと撮るだけなら JPG, モデル自身の写真は RAW で撮ったりといった使い分けはあるものの、1回で合計 30GBいくこともザラです。
このデータを持ち帰ってきて、NAS (ファイルサーバ専用機) に格納、LAN 越しに View NX 2 という無料ソフトで管理するのですが、設定を変えて画像を保存しただけで重いわ、取っておきの写真に★マークつけて「絞り込み」をクリックしただけでアプリケーションが固まるわで、作業能力が今ひとつ上がりません。
PC がショボいせいじゃないの?と言われそうですが、最新モデルではないにしても、自作のIntel Core i7 940 + メモリ 6GB搭載機で、その後 Windows 8 をインストールするにあたり、SSD 120GB に換装してあります。処理能力的には十分。
LAN 自体は Gigabit イーサ、HUB は NETGEAR の 24ポート HUB JGS524A とぬかりはありません。
となるとお前か、NAS か。
主力で使用している NAS は I/O データ HDL2-AH6.0 でした。転送速度は最大 100Mbps をウリにしているこの製品ですが、体感速度ではそれほど出ていません。容量的にも不満で、RAID0 つまり 2つの HDD をつなぎあわせた状態で、やっと 6TB の使用が可能なモデル。冗長性はないので、1台でも故障したら、2台分のデータは藻屑になります。
この 6TB NAS の容量がほぼ一杯になってきて、ある日突然 View NX 2 でファイルの保存も何もできなくなってしまったので、急きょ新しい NAS を検討することにしました。
購入の条件は、
- 容量 … 6TB よりも大きいことが must。どうせ増えるので大容量な方が良い
- 価格 … 近視眼的に安いものじゃなくて、長い目でみて割安なもの
- 転送速度 … 価格的に変わらないなら、転送速度が速いもの
HDD セット済の NAS と、HDD を自分で追加できる NAS がある
NAS には、構成の仕方によって 4つのタイプがあります。
Type | 説明 | メーカー例 | 価格 |
---|---|---|---|
A 全部入り |
NAS 本体 + 内蔵 HDD が最初からセットで、フォーマットまで完了して出荷 | I/O Data, Buffalo | 割高 |
B 一部内蔵 |
NAS 本体に 1台だけ HDD を内蔵して販売。空きスロットに HDD を追加したり、プリセットの HDD を外して入れ替えたりできる | Buffalo の 一部機種 |
中間 |
C ガワだけ |
NAS 本体のみ販売、中身は空で、自分で内蔵 HDD を別途購入し内蔵 | QNAP, NETGEAR | 安い |
D 完全自作 |
フリーの NAS ソフトウェア (例: OpenNAS) などを PC にインストール。安いが面倒だし、不安定になることも | (自作) | 安い |
ここしばらく、仁礼家で使用してきたのは A = 全部入りタイプで、国産メーカーの I/O データやバッファロー製品が中心でした。最初から HDD がセットされているので互換性の心配もなくラクですが、ずいぶん割高な HDD を買わされていることが多く、割高です。
D = 自作も過去に試しましたが、Windows Server ではコスト的に合わないし、OpenNAS は信頼性が低すぎて実用に至らず。
今回は B = 中間タイプ、C = ガワだけタイプも含めて検討してみることにしました。C タイプは、QNAS, NETGEAR といった海外ブランドにいくつか見られます。
以下、A / B / C タイプという表現を頻繁に使いますので、頭の隅に入れておいてください。
つづく。
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