本当は ReadyNAS Ultra6 Pro の続きを書くところなんですが、事情により後回しにします。
2月11日のこと、モデル撮影写真の公開審査に参加してきました。先生の講評を聞いていると、D800E を持っていてもまだ戦えないことが判明して、また物欲に走るまでの話。
写真を台無しにする致命的なポイント
全東京写真連盟のモデル撮影会は月に 2回あり、その都度写真を提出してウデを競うわけですが、審査が公開されるチャンスは年に 2回あり、今回は芝公園とこどもの国撮影会分だったと。2012年12月分の審査が 2月ですから、基本的に翌々月に 2回分まとめて審査される形ですね。
前回参加したときと同様、大量に写真が並べられて仕分けられていくわけですが、今回の審査員、増田賢一先生は丁寧な方で、一枚一枚どうしてこの写真がボツなのか、残すのか、理由を説明してくれるわけです。
ところが、とある写真を一瞥して
「プリンタが不調ですね。写真はいいのにもったいないな」
ギョッとする周囲のギャラリー。基本的に、実際に応募した本人達が集まっているわけですが、それでも一瞬言われた意味が分からない。
先生「ほら、写真に横スジがうすく入っているでしょう」
ギャラリー「….おーっ、本当だ」
インクの目詰りにより、確かに一定間隔に白い水平ラインが。これで、この作品はボツ。
プリンタにこだわらなければ生きていけないのか
他にもプリンタに関するコメントが色々と。
「顔料プリンタ使っていても、きちんと調整しないで印刷するなら、使わないほうがいいですね」
「あー、この写真は、お店プリントですかね」
お店プリント…。そう、仁礼の場合もこれで、自宅に EP-804AR というご家庭用のスキャナ / 染料プリンタ複合機があるのですが、勝負写真だけは写真屋さんに依頼していました。
先生は、お店プリント自体がまったくダメだというわけではなく、自動的に色補正されてしまうことによって、撮影者の意図と異なる写真ができあがることを指摘していたようです。
仁礼の場合、この色補正はしないように指定していますが、根本的にディスプレイと印刷物とでは三原色が異なるため、ディスプレイでの見た目と違う色調の写真ができ上がってしまったことは往々にしてあります。お店プリントは A4 判で 1枚 472円と安くはないのと、いちいち取りに行くのも時間がかかり、しかもやけに写真の余白部分が太い、などと、
カメラ撮影の最終工程である「印刷」がコントロールできない歯がゆさ
は日頃感じていたと。
決して色補正やフチのせいではないと思いますが、写真の入賞は逃しました。いわゆるベスト16 までは残ったけど、佳作作品を選ぶ段階で選に漏れてガックリ。
そんな中、審査会場に詰めかけていた上位入賞の常連メンバーと話して感じたのは、自分なりの試行錯誤とこだわりをもって自前で写真を印刷しているということでした。
電子の海に骨の髄までつかった仁礼としては、えー今更紙に印刷するデバイス買わなきゃダメですか!? という気持ちも正直あるし、印刷コストがバカにならないのも知っているのですが、
モデル撮影の入賞を目指している以上、これはプリンタを買うしかないか
と。いわゆるフォトコンテストは、画像ファイルで提出可能なものも出てきていますが、まだまだ紙提出が多いのも事実です。
ディスプレイでは D800E 解像度をフルに楽しめない
ニコン D800E で撮影した RAW 画像は 7360 × 4912 ピクセルですが、三脚ベルボン E645M の検証でも書いたとおり、手持ちディスプレイは三菱 RDT233WX-3D で 1920 x 1080 ピクセルに過ぎません。
近日お目見えの 4K 解像度テレビでも役不足、Mac の Retina Display でもダメで、次次世代の 8K スーパーハイビジョン (7680 × 4320) にならないと、フルに表示できないわけです。
いま D800E 解像度をフルに楽しもうと思ったら、時代に逆行してでも紙に印刷するしかないのです。
あ、これは後付けの理由ですね。ええそうですとも。
「おーい志村、」という声が聞こえた気がしますが、まあ空耳でしょう。ここは形から入るんですよお客さん。
まあ半ば仁礼家でも呆れられながら、ほくほくとプリンタ選びに走ってしまう展開なわけです。
つづく。
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