シナボンというお菓子を知っていますか。


大量にフロストシュガーのかかったシナモンロール。簡単に言うとパン菓子なんですが、一度食べたら忘れがたいクリーミーで甘ったるいテイストは、もう日頃のカロリー計画とかそういう打算をすべて忘れて、甘党の人を無条件でよだれダラダラにさせるほどクセになる味なのです。

マイクロソフトのシアトル本社に出張した際に、Sea-Tac 空港でこいつを食ってから強烈な印象が忘れられず、それが現在の勤務先からわずか 100m ぐらいの場所で開店する「シアトルベストコーヒー」で食べられると同僚から聞かされては、並ばざるを得ないでしょう。

1日前の退勤時に通りかかったところ、あれ、もう開店しているのかと思いきや、絶賛準備中でした。店内でシナボン製作の特訓に励んでいる様子。

日本では 2009年までに人気が下火になり、一度すべて閉店しているシナボン販売店。

まあ発売日はそこそこ並ぶかな、と昼の 12時に来てみたところ、すでに長蛇の列。六本木とシナボンをちょっとナメていたようです。TSUTAYA の方に向かってすでに列が伸びています。

テイクアウト用のシナパック (ただし冷めている) でいいという列と、できたてがどうしても食べたい列に途中で分割。仁礼は当然、できたて列に並びます。

なかなか列が前進しない中、待っている客にシアトルベストコーヒーが振る舞われるのは、小粋な配慮といえるでしょう。

手打ちうどん実演と同じく、シナボンの調理風景がショーウィンドー越しに見られます。当然ですがスマホで撮りに走るお客様多数。

40分待ったあげく、やっと店内に入れました。陳列中のシナボンが五感を狂わせます。

その後結局、何分かかったのかは説明できないほど待たされましたが、ともあれ無事シナボンクラシック (Cinnabon Classic) とシナボンスティックをゲットしました。あと祭りと聞いてシナボンタンブラーも買ってしまいました。

ちなみに、手違いか仕様なのか、プラスティック製のフォークは一切同梱されていません。このままだと、シナボンにそのままかぶり付き、顔面が糖分だらけになりますので、必要な方はフォークは用意しましょう。

会社のカフェテリアスペースに持ち帰ってきて、ほおばっていたところ、目ざとく見つけた隣の女性社員から
「シナボンどうですか? 今日開店ですよねー」と聞かれ、意表を突かれてむせながら
「最高ですが ○○分待ちですよ」と答えたところ、それは気合を入れて並ばなけりゃなーと戦意を高めていた模様。

そんな衆議院解散前日のできごとでした。