「使い方講習会ではどこまで教えてくれるのか」を聞いてみた
ニコンのデジタル一眼レフカメラ D800 を持ったはいいが、「らしい」写真を撮影したい今日このごろ。
かつて、ヨドバシカメラの一眼レフ入門講座を受けたことがありますが、ああいった無料の講座でもないものか…と虫のいい話を探していたところ、ニコン自身が主催する、D800 使い方講習会というものが目に入りました。
新宿サービスセンターのサービススケジュールを見ると分かりますが、直近の講座はすべて満席です。
どうにか予約はできたものの、開催日が平日。貴重な休みはおいそれと使えません。そもそも講習会でどこまで教えてくれるのかを、会場のニコンプラザ新宿に電話して聞いてみることにしました。
デジチューターの範囲以上を望むなら、物足りない
担当者「一言で申し上げますと『デジチューター』に含まれる範囲ですね」
仁礼「デ…デジチューター…ですか?」
担当者「はい、ニコンのホームページにある機種ごとの解説ページです。D800 の解説もありまして、使い方講習会でご説明する内容もこれに沿ったものになります。ですから、これを一度参照されて、簡単だと思われる場合は、講習会に出られても物足りないかもしれませんね」
電話しながらポチポチとクリックしてみますが、結構このページよくできていて、章ごとの動画を混じえて、主要な操作の説明がコンパクトにまとまっています。モデルに外人しか出てこないのは、ヤマダ電機の店員に教わったとおりですが 🙂
担当者「ニコン D800 の基本的な使い方の説明になりますので、すでに D800 のマニュアルをお読みになって、お使いになっている場合はちょっと物足りないかもしれませんね。」
マニュアルは実に 457ページありますが、好奇心の赴くままに、見たい箇所からすでに読破してしまった仁礼としては、今さら静止画ライブビュー撮影の使い方と言われても、確かにちょっと物足りない感じです。仁礼が知りたいのはこんな写真を撮るときにどのモードを使えば良いのかであって、カメラマンの間では常識なことでも、何かが抜けているかもしれないので、そこをピンポイントで埋めてほしいのですよね。
D800 ならマニュアルモードを使うべき?
それならば、というわけで、芋づる式に日頃疑問に思っていることをいくつか聞いてみました。
仁礼「前にキャノン EOS Kiss X3 を使っていたときは、基本的に絞り優先モードを使っていたんですが、一気にニコン D800 にステップアップするにあたって、マニュアルモードを使いこなそうと練習しています。でも ISO-AUTO にすると結果として露出がバラついてしまって、同じ被写体を撮っても明るかったり、暗かったりします。
プロの方でも絞り優先モードを使う場合があると聞いています。
このカメラでは、マニュアルモードをやはり中心に使うべきなんでしょうか、それともあくまで絞り優先モード、シャッター優先モード、マニュアルモードの使い分け推奨なんでしょうか」
担当者「撮影意図によると思います。マニュアルモードは、あくまでシャッタースピードと絞りを固定したい場合に使います。」
露出が思い通りにならない
仁礼「マニュアルモードで撮影したとき、ファインダー内に表示される ((ライブビューでも表示することができる)) 露出インジケーターが 0 に近づくようにシャッタースピードを調節しても、思ったような露出にならないことがあります。
それはスポット測光モードにしていて、フォーカスポイントのピンポイントな明暗差に左右されているからなんでしょうか?」
担当者「露出インジケーターは、あくまで D800 が考える適正を基準とした値を表示しますね。スポット測光にすると、マニュアルモード時でも、フォーカスポイントを基準にした露出を表示します。マルチパターン測光にすると、画面全体を調べて、被写体と背景の面積や明るさなども考慮して適切な露出を割り出します。」
仁礼「マニュアルモードでも露出モードをマルチパターン測光にしたほうがよいということです?」
担当者「そういうことになりますね」
仁礼「中央部重点測光モードはどうですか? これだと、フォーカスポイントを中心に、ピンポイントでなく、やや広いエリアを測光対象にするから、人物の顔全体を露出の基準にしたいときに有効な気がするんですが」
担当者「中央部重点測光は、フォーカスポイントとは連動しないですね。文字通り画面の中央から一定の範囲が基準になりますね。もともと中央部重点測光は、フィルムカメラをお使いの方向けに、慣れている方式として搭載されているものです。」
仁礼「ということは、あくまでファインダー中央に露出の基準としたいものを合わせて、AE ロックした後、改めて構図を決めるためにカメラの向きを調整する…という使い方を想定しているわけですね?」
担当者「そうなります。」
露出ディレーとミラーアップを併用する意味はあるか
最後に、取っておきの質問を。
仁礼「露出ディレーモードを使うと、ミラーアップ後最大 3秒後にシャッターを切ることができますが、三脚に固定したとき、露出ディレーモードとミラーアップモードを併用する意味はあるんでしょうか?」
担当者「ありませんね。」
即答されました。
「状況に応じて使い分けることになると思いますが、普段はミラーアップを使うことになると思います。ただミラーアップは 2回シャッターを切る必要があり、ファインダーからの視界が 1回目で塞がれてしまいます。1回のシャッターボタン操作で自動的にシャッターを切りたい場合は露出ディレーが有効です」
ニコンプラザ新宿はあなどれない
デジチューターを一通り見てみましたが、D800 付属の取扱説明書のさわりの部分をクイックスタート的に集めた感じで、仁礼にとっては、非常に貴重な会社の夏休みを使うほどではなく、予約はいったんしたもののキャンセルすることにしました。
ニコンプラザのようなショールームというと、いきなり突っ込んだ質問をしても答えられないんじゃない? という先入観がありましたが、さすが一眼レフカメラの単価が単価だけに 🙂 レベルの高い説明員の方が控えているなと。カメラが好きで、普段それなりに自分でいじっているんだろうな感が伝わってきました。
昔息子に買ってやったD300が眠ってますので手にしましたが使い方分かりません
海外え行きます。
ニコンD800購入時に付いていたバッテリーチャジМH-25は
ドイツでも使えますか。
電圧等は大丈夫でしょうか。
必要なものはありますか。