Core i7-2600K PC がほぼ組み上がってきましたが、1点、致命的ではないが、ATX 電源 Silverstone SST-ST75F-P の取り付け方に誤りを見つけてしまいました。それは何か。80PLUS という規格について。なんで 80GOLD の Seasonic SS-750KM をボツって、この電源にしたのかという話。
ATX 電源の何が問題でしょうか
前回の状態。左上に写っている ATX 電源が、今回の問題。
80PLUS SILVER と 80PLUS GOLD はどう違うのか比較
まずは正解に行く前に、こんな ATX 電源ですよという画像 2枚。
80PLUS SILVER の製品です。GOLD / SILVER / BRONZE とあり、違いは 115V 電源において、負荷によって交流 – 直流変換時の電源効率が下記の条件を満たしていること。
— | 負荷 20% | 負荷 50% | 負荷 100% |
---|---|---|---|
80 PLUS | 80% | 80% | 80% |
80 PLUS Bronze | 82% | 85% | 82% |
80 PLUS Silver | 85% | 88% | 85% |
80 PLUS Gold | 87% | 90% | 87% |
80 PLUS Platinum | 90% | 92% | 89% |
変換効率がよければ、それだけ電源自体によるロスが少なく、節電につながるというわけです。
Seasonic SS-750KM を買わなかった理由は?
Seasonic SS-750KM という 80PLUS GOLD の製品を、もともとは買おうとしていました。しかし価格、実に 24,000円 (Sofmap 店頭、3月末)。ちょっとどうかと。また、ウリの一つでハイブリッド・サイレントファンコントロール機能というのがあり、温度と負荷によってファンを止める場合があります。静音という意味では評価できます。
しかし、Thermaltake Armor A30 のような Micro ATX ケースでは、狭いしパーツもぎゅうぎゅう詰めですから、ATX 電源のファンが常に回って、ケース全体の排気を手助けしないと、ケースがうまく冷えないのではないかと。値段も考えると、逆に止まるファンがリスクになり得る気がしたので、さんざん Sofmap 店頭で迷った挙句買うのをやめました。
以前、ATX 電源そのものの物理的な寿命よりも、規格としての寿命が来る方が早いんじゃないか、という理由で KEIAN KT-750BJ (6,930円) をのうのうと買ってきて、今も元気に動いています。 🙂
そんな、電源は消耗品だと考えている Nire にとっては、Sofmap 店頭価格 9,800円の SST-ST75F-P はいかにもリーズナブル。80PLUS Gold / Silver の違いったって、変換効率たった 2% の差です。それで 1万円以上安かったら、電気代の差がう
んぬん行っている間にどうせ壊れるし、安いほうでイイじゃん、というコンビニ発想。
ケースのエアフローによって ATX 電源の取り付け方は異なる
さて、話はその SST-ST75F-P の設置方法に戻ります。
以前組んだ ATX ケース Antec DF-35 のときに、電源ユニットを ATX ケースの底部に逆さまに置いたときのクセが炸裂。
今回のファンを上向きにして取り付けてしまいました。
このケースでは CPU の真上に ATX 電源が位置しています。なんとなく、CPU からの排熱とは関係なく、ATX 電源も新鮮なケース上部の空気を吸って、背面に出す。というのがいいんじゃないか、と思ったのでこの向きにしたわけですが、ちっちっ。
実は公式サイトにもあるように、Thermaltake Armor A30 では、上部の 230mm ファンにより、トップ方向には排気とエアフローが決まっています。
ATX 電源が下方向に吸気、真上のケースファンが上方向に排気では、空気の取り合いになってしまいますので、これは ATX 電源のファンを下向きに取り付けるのが正解のようです。
向きの変更前と、変更後。
念のため、紙を ATX 電源内蔵ファンのそばに置いて、空気の流れを最終確認。
自動的にファンを止める仕組みこそありませんが、割と静かで良い電源です。
…….と、ようやく組みあがったものの、起動テストでまたもや、致命的ではないが新たなトラブルが…。
つづく。
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