以前、全東京写真連盟のゆかたモデル撮影に参加しましたが、9月25日に銀座の中小企業会館で行われた、写真コンクール公開審査に参加してみました。

参加者が見守る中での公開審査

自分の撮った写真、許可もらってブログに載せるだけでは上達しないだろうなと。同じ会場、同じ撮影条件、同じモデルを撮ったら、受賞作品は何が違うのか、やはりプロのコメントは欲しいですよね。というわけで、銀座にある中小企業会館へ。

この公開審査、毎月の撮影イベントが行われてから 1-2ヶ月後に、撮影 2回分まとめて行われ、ちゃんとプロ写真家の先生により審査されます。今回は布川秀男先生。

受賞作品は金銀銅賞 x 各1枚、佳作 10枚の計 13枚。審査時間は 13:00-16:00 の 3時間で、撮影会 2回分ですから 1回分は 1.5時間かけて行われます。

長テーブルの前に先生が座り、右側からスタッフの手により順番に、応募作品が手渡されます。ノミネートの様子を、参加者全員で立って取り囲み、固唾をのんで見守ります。

氏名と撮影条件が書かれた応募票は裏側に貼付されていて、誰のものか読み上げられるわけでもなく、純粋に表面の写真作品だけで評価されます。

予選 – 場に残すか、左へスルーか、運命の分かれ道

まずは予選。1人分の応募点数は上限 5枚。それを先生が 1人分ずつまとめて目を通します。

間。

先生が集中し始めると、ゴルフのショットの瞬間のように、ざわめきがピタッとおさまります。 Quiet, please.

良いと判断されたものは場に残して、モデルごとに整理されます。ボツ作品はそのまま左側へスルー。

こちらから見ていて良いと思った作品とは、だいぶ違う趣のものが選ばれることも多々あります。私だけではないらしく、先生によって観点は少しずつ異なるようです。

「ほぉぉ、こっち採用ですか」とどよめきが起こる 5枚セットも。

ゆかた撮影なので、明るく発色もキレイで派手な作品に目がいきがちですが、そういうものでもボツにされ、逆に第一印象は暗いが、よく見るとダークで雰囲気のある写真が残されると。

序盤見ていて、1枚ずつはピックアップされるので、そういうものかと思い始めたところで、事前にスタッフの方に聞いたのを思い出しました。

「人によっては、応募した分ざらっと全部ボツになることもあって、自分のだったりするとガックリ来ますよ :mrgreen:

実際その通りで、5枚枠いっぱいで応募してくる人が多いのですが、熟考の末 5枚まとめて黙って左に回されることもあり、思わず「うぉぉキビシい…」と悲鳴が上がります。

逆に 1枚だけの応募もあり、おそらく一球入魂! なのでしょうが、ボツられる時は一瞥されただけでボツになります。

ううむ。一点豪華主義でも、数でプレゼンスを出す戦略もどっちも望み薄か。 🙂

どうしても似たような構図は多くなる

そしてついに仁礼の作品が 3つ先の待ち行列に入ります。

結局、どんな作品を応募したのかって?

以下のような構図のものは、きっと応募が多いだろうと考えて回避。

実際、私のレベルと比べちゃいけませんが、構図や狙いに共通点がある作品も見られました。会場でその場にいても、カメラマンが集中する撮影アングルや、シャッターを切るタイミングは、どうしてもある程度似通ってきてしまうのです。

なのであえて、その場のカメラマンがファインダーから目を離した

「モデルさんが汗をふくから、ちょっと時間ください」

の瞬間をとらえてみました。

つづく。