割と高速なはずの Core i7 940 マシンが、グラボをダウングレードして Final Fantasy XIV ベンチマークのスコアが悲惨なことに。ダウングレード前の GTX 285 よりも消費電力などすべての面で上回るビデオカードを探して、ASUSTeK EAH5850 を購入してみました。


FF14 用にはしょぼすぎた ASUS ENGT220

仁礼のメインマシンは Core i7 940 マシンですが、(公称) 最大消費電力 185W の nVidia GeForce GTX 285 搭載カードを使い続ける意味がなくなってしまったので、地球に優しい ASUS ENGT220 にダウングレードしました。

ところが、品薄だった MMORPG の Final Fantasy XIV コレクターズエディションが 7月に予約できてしまい。

Final Fantasy XIV コレクターズエディション

まともなパフォーマンスで動作するのか前もって確認するべく、

さー俺の Core i7 940 が真の力を発揮する時がきたようだ!

…と同ソフトのベンチマークを LOW モード (1280×720) で試してみたところ、

SCORE=658 とヒサンな結果に。いや実際、このベンチマークではFinal Fantasy XI 同様、実際の製品版ゲームと同等の動画が再生されますが、コマ落ちして動きはカクカクです。

公式ページによると、この SCORE は

【1500 未満】 動作困難
動作に必要な性能を満たしていません。

クリアなご回答本当にありがとうございました。ASUS ENGT220 程度の性能で FF14 に参加しようと思っていたのは何だったのかと。

GeForce GTX 285 と比べてメリットがあるグラボを!

GTX 285 をもともと Twotop BTO PC で入手しているんだから、元に戻せばいいじゃないかって? 興味の対象ではなくなった時点で、すでに手放しました。 🙂

ということで新規購入なわけですが、FF14 用グラボ選びの条件は、nVidia GTX 285 に比べて重要度順に

  • 価格が安いこと (平均 4万以下)
  • 消費電力が低いこと
  • Final Fantasy XIV ベンチマークで「やや快適」以上のパフォーマンスが出せること

ハイエンドのグラボを買っても費用対効果はそれほど高くないでしょうし、5万あったら EOS Kiss X3 のレンズとか買うし! と。

価格帯 vs. FFXIV ベンチマークスコアでは、どうも AMD の ATI Radeon シリーズが良いらしく。Games for Windows の開発を生業にしていた時は、nVidia のグラフィックカードがデフォでしょう、みたいなところがありましたが、今回は AMD (ATI) に乗り換えることにしました。

注目したのは ATI Radeon HD 5850 搭載の製品。ハイエンドが ATI Radeon HD 5870 で、同社のラインナップ的には目下 2番目の製品です。2009年10月に発表された製品でずいぶん時間は経っていますが、FFXIV 界隈に関するかぎり評価は高いようです。

ATI Radeon だと nVidia に比べてベンチマークの数値は高いけど動きがカクつくとか言われていますが、アジトの 30A ブレーカーができるだけ落ちないようなグラボにする方が先決なんですよお客さん。

そして ASUS EAH5850 との運命の出会い

HD 5850 搭載ビデオカードは各社から出ていて、まぁどれでも良いかなと思って先日秋葉原を回ってみたところ、ソフマップ店頭で ASUS EAH5850 が目にとまりました。

ふむ。

マザボが ASUSTeK P6T Deluxe なので、組み合わせて使ってみたいですね。

マザーボードとビデオカードを ASUS 製品でそろえる理由は、EPU-6 Engine というユーティリティを使うために、両方が対応パーツである必要があるからです。つまりグラボの節電のため。GTX 285 は非対応でした。

いったん店を出て、iPhone 4 で消費電力の違いを調べてみます。

型番 アイドル時 最大消費電力
nVidia GeForce GT 220 7W 58W
nVidia GeForce GTX 285 不明 183W
ATI Radeon HD 5850 27W 151W

GTX 285 との比較で、カタログスペックでは最大消費電力 183W に対して ATI 5850 が最大消費電力 151W になっていて、かなり抑えめです。

4gamer の実測値でも、アイドル時で 22W、平均 80W 前後低いのに、全体的なパフォーマンスは GTX 285 を凌駕しています。

Final Fantasy XIV ベンチマークを走らせてみた例が、検索するといろいろ出てきますが、HIGH モード (1900×1080) で SCORE=4000 前後は狙えるようです。

【3000~4499】 やや快適
標準的な動作が見込めます。余裕が有れば描画クオリティの調整をお勧めいたします。

ソフマップは店頭購入品についても安心交換サービスというのをやっています。これは通常は交換できない相性を理由とした交換が可能になるサービスで、おそらく購入品の価格によるのだと思いますが、ASUS EAH5850 の場合 2,100円 (税込) でした。私のように微妙に購入を迷っている場合は、最後の一押しになるサービスですね :mrgreen:

しめて、ASUS EAH5850 価格 31,980 + 安心交換サービス 2,100 = 34,080円にてお買い上げ。

次回は、パッケージ開封の儀。

つづく。