Interop Tokyo 2010 / DSJ 2010 (デジタルサイネージジャパン) の聴講メモ、3番目のセッションです。
- Title: 街角に入り込むインターネットとデジタルサイネージの挑戦
- モデレータ = 中村 伊知哉 (デジタルサイネージコンソーシアム理事長)
- パネリスト = 村井 純 (慶應義塾大学 環境情報学部 教授)
- 古川 享 (慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 教授)
村井 純氏プレゼン
- 2012年 .. 1ヶ月に 20エクサバイトのトラフィック
- 今やビデオ / P2P のトラフィックの割合が高くなりつつある
- Lang on Twitter … US: 30%, JP: 15%, BR: 12%, ID: 10%
- Lang on Internet … 英語: 4.7億, 中国語: 3.8億, スペイン 1.3億, 日本は 4位
- Personal ID とデジタルサイネージのリンク
- 津波情報の告知がデジタルサイネージで担えるか
古川享氏プレゼン
- IPTV@六本木ヒルズ
- NMStage by Panasonic
- 日立メディアスペース
- MEDIAEDGE (トムソンカノープス) … HDMA-4000
- Box Office: Patriot … 12000-25000円
- カンガルー TV … IPTV を利用したサービス事例
- インタラクティブ触覚ディスプレイ, 触って伝えるテレビ
- シャープ PN-V601 i3Wall … 壁 30面, 床にもディスプレイ
- クラウドののぞき窓としてのサイネージ
メディアとしてどうなのか
- 古川: デバイスが多様化している。コンテンツをデバイスに合わせて作り直すのではなく、統合してコンテンツのオーサリング、著作権管理などをハンドリングする仕組みが必要
- 村井: ディスプレイできるスペースはあらゆる所にある。形状も自在。有線でつなぐ必要もない。LTE などワイヤレスブロードバンドに大きな期待。馬券売り場でのディスプレイ。双方向も重要。
- 古川: iPad 版 Wired Magazine のレゴブロック広告。ゆったりとした生活の中で、一つずつページを見る感覚。身体性とサイネージの組み合わせで、今までになかった表現。
- 村井: デザイナーはデザインを作ることに集中できる環境がほしい。球面ディスプレイはまだない。コンテストをやった。共通のプログラミング環境があれば。
サイネージの発展可能性
- 中村: 広告産業 6兆円産業になってしまった。広がりは。
- 古川: 障害は著作権管理。サイネージに著作物を使おうとすると、9つ程度の著作権管理団体に権利処理しないと使えない。(再送信同意) テレビではバルクでハンドリングできる。サイネージにもそういった権利処理の仕組みがほしい。
- 村井: サイネージの普段のビジネスモデルと、緊急時の切り替えるが集合的にできると良い。標準化が重要になる。
- 古川: だだ漏れサイネージ。720p レベルの出力がそのまま iPhone 4 で映る。最後の砦は、携帯端末から大きくしてみたい時にサイネージに映るような仕組み
日本のサイネージの今後
- 古川: ネットにつないで 12,800円でサイネージサーバになるような製品
が出ている中、そういった商品で勝つのは難しいと思う。馬券売場の中継、河川氾濫の周知など、サイネージの技術がまだまだ活用できる場はある - 村井: パブリックスペースでコントロール可能なメディアは、街頭テレビ以来だ。ゴジラ、力道山などなど日本で生まれたコンテンツを消化しながら、可能性を考えていってほしい。
- 中村: デジタルサイネージにもっとも不足しているのは人材。スタートダッシュの時代は過ぎたが、ホップステップで勢いをつけていってほしい。
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