Core 2 Duo E6700 サーバ以上の性能で電気を食わない VMware ESXi サーバを目指すということで、旧 Core i7 と、新しく発売された新 Core i5 / i7 とを天秤にかけてみます。Core i7 のピン数がばらばらで複雑とか、では LGA1366 と LGA1156 どちらがいいのかとか、Core i7 920 買う意味ってあるんですかとか、Core i シリーズの第一次予選。
旧 Core i7 か、新 Core i5 / i7 か
前回、デスクトップ用 Core i7 マシンを見積もったときに噂レベルでは出ていましたが、9月9日に Core i5 と「新」Core i7 が発売されました。
現行のもの、これから出てくるもの問わず、デスクトップ向け Core ラインナップを性能の高い順に並べると、こんな感じになります。
CPU | コードネーム | パッケージ | ポジション | 発売時期 | コア数 / スレッド数 |
メモリ |
---|---|---|---|---|---|---|
「旧」 Core i7 975, 965, 960, 950, 940, 920 |
Nehalem | LGA1366 | ハイエンド | 2008年11月 | 4 / 8 | DDR3 x 3枚単位 トリプルチャネル |
「新」 Core i7 860, 870 |
Lynnfield | LGA1156 | ハイエンド – ミドルエンド | 2009年9月 | 4 / 8 | DDR3 x 2枚単位 デュアルチャネル |
Core i5 | ミドルエンド | 4 / 4 | ||||
Core i3 | Nehalem | ??? | ローエンド | 2010年 | ??? | ??? |
Core 2 Duo Core 2 Quad |
Conroe Kentsfield |
LGA775 | 旧ハイ – ミドル (廃止) |
2006年7月 | 2 / 2 4 / 4 |
DDR2 x 2枚単位 デュアルチャネル |
Core i7 には 2種類あります。900 番台は LGA1366、800 番台は LGA1156 と、またもやピン数 ((LGA なので、正確にはピンがあるのはマザーボード側。)) の違うパッケージです。ややこしいですよ Intel さん。
どちらのピン数を選んだかによって、一蓮托生でマザーボードも違ってくるため、CPU の選択は大きな分かれ道になります。
「Core 2 Duo E6700 よりも高速に動作する」CPU は?
まあ周波数では単純に比べられませんが、目安として動作周波数 2.66GHz でデュアルコアと同等かそれ以上となると、
- Core i7 900 番台 (Nehalem) … 2.66GHz (920)~3.30GHz (975 Extreme Edition)。 ((ただし Turbo Boost なしの場合))
- Core i7 800 番台 (Lynnfield) … 2.80GHz (860)~2.93GHz (870)
- Core i5 (Lynnfield) … 2.66GHz (750)
ピン数の多い LGA1366 は、ピン数の少ない LGA1156 に上書きされて終了というわけではなく、ハイエンド、ミドルエンドとして棲み分けられていく…というのが建前です。
しかし LGA1366 勢と LGA1156 勢を比較した Nikkei BP の記事では、実際にはハイ – ミドルの間でかなりの「重なり」があることが分かります。
Nire の持っている Core i7 940 PC は、どうにかハイエンドとしての Core i7 PC としての対面を保っているものの、940 は位置づけが他とかぶるため発売中止。
Core i7 920 にいたっては、将来的に Core i7 950 以上に買い換えたいけど今はお金がない人のための、ビンボー人用 LGA1366 入門としての立場しかありません。
Core i5 750 はコア数は 4 で 860, 870 に引けを取らず、Core 2 Quad と比べても圧倒的な性能を誇るのでお買い得感は高いですが、そりゃ新しいマシン買ったら 8コア並べて遊びたいよなテメエら、ということで微妙に回避したいと。
この時点で、Core i7 Nehalem を選ぶなら 950 以上か、Lynnfield 系 Core i7 870, 860 を選ぶかという二択になってきます。
次回は価格面や、電気代について。
つづく。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。