マザーボード ASUSTek P7P55D セットアップ編の続きです。CPU と CPU ファンを取り付けたところで、はたと手持ち電源 LW-6550HG の思わぬ容量不足が問題に。買い換えるにしても、ピン数の違いも問題に。ASUS マニュアルも ATX 電源も分かりにくいぞ。
ASUS の推奨電源ワット数は買うまで分からない
ASUSTek マザーボードは、マニュアルを途中まで読み進むといきなり、推奨する電源ワット数に関する記述が出てきます。 ((最近のモデルになってからだと思われる。未確認))
P7P55D の場合
システムの快適なご利用のために、最低 600W ATX 12V 仕様 2.0 (またはそれ以降) 対応電源ユニットを使用することをお勧めします。
同じく ASUS の AT3N7A-I の英文マニュアルにも、同様の記述があります。おっと微妙にこれ以降のネタバレ…だったりしますが、成り行き上登場。
We recommend that you use an ATX 12V Specification 2.0-compliant power supply unit (PSU) with a minimum of 400W power rating. This PSU type has 24-pin and 4-pin power plugs.
使い回しの予定だった LW-6550HG は、550W の電源。わずかに P7P55D の推奨ラインに届きません。
そもそも 600W というと、中の上ぐらいのグラボに HDD x 1 の状態での消費電力、というイメージがあります。ASUS はどんなハードウェア構成を前提に、P7P55D の推奨ラインを 600W としたのか、正直よく分かりません。
電源の要求スペックぐらい箱の外側に書いてほしい
マザーボードの常ですが、だいたい箱には固定コンデンサ使用! などの売り文句の他に、必要事項として対応 CPU、ソケット、メモリ、PCI / PCI-Express スロットのレーン数などは書いてあるのに、肝心の電源については書いてありません。
通常はマザーボードだけでは電源ワット数は決定できないので書かないのですが、マザーボード側で推奨ラインがあるなら箱に書けよ、と言いたくなります。
20ピン vs. 24ピン、電源 vs. コネクタ 3つの場合
もっと判断に困るのが電源コネクタ (PSU Connector) のピン数です。
P7P55D は 24ピンコネクタを差すように作られていますが、古い ATX 電源だと 20ピンなのです。
ATX Specification (PDF) に定められている ATX 電源の仕様にはバージョンがあり、とりあえず 2.0, 2.1, 2.2 あたりが流通しています。
ATX 2.2 以降、メインパワーコネクタは従来の 20ピンから 24ピンに変更されました。PCI-e への電源供給を増やすために必要のようです。
Changes from Version 2.1 to Version 2.2
Global change removed ATX in ATX/ATX12V Power Supply Design Guide.
Important Information and Disclaimers updated.
Section 4.1—Main Power Connector changed from 20 pin to 24 pin to support PCI-Express* requirements.
ここにどうやって電源供給するかですが、ATX 電源側の仕様によっていくつかのパターンがあります。
電源自体が 24ピン
そのまま使えます。
電源は 20ピン + 4ピンに分かれている
2つのコネクタを同時に差す必要があります。だいたい、ペアになるコネクタは、隣り合わせでピッタリ凹凸がはまるようにデザインされていて、矢印などでマークが描かれています。LW-6550HG のものはこのパターンでした。
電源は 20ピンで、4ピンがない
4ピン部分を無視して 20ピンを強引に取り付けても、動いている例は色々あるようです。
そう言われても、4ピン足りないと致命的に規格が違うように思うのが普通で、市販の変換コネクタで、20ピンから 24ピンに増やす変換ケーブルを買いたくなります。というか買いました。:) …が、結局、増えた 4ピン分は既存のピンから 2分岐しているだけでした。拡大した写真を見ると、黄色と赤のケーブルが 2本ずつ出ていることが分かりますが、これが全部で 4カ所あります。
やはりどうしても 24ピンにするのが必須なのではなくて、PCI Express に対して十分な電源供給ができるだけの電源かどうか、というところが問題のようです。
4ピン vs. 8ピン – 「8ピンプラグを必ず接続してください」とは
同様に CPU 付近に従来あった 4ピンコネクタも、P7P55D では 8ピンになっています。工場出荷時に 4ピン分に着脱可能なフタが取り付けてあるのが、さらに判断を迷わせます。
マニュアルには
8ピンEATX 12V 電源プラグを必ず接続してください。システムが起動しなくなります。
と、「必ず」が何にかかるのか、テクニカルライティングでダメだしされる例のお手本、のような表現になっています。
20ピン vs. 24ピンの例と同じだと考えると、フタがしてあるぐらいなので、4ピンのものでも電力供給が十分であればセーフ、と思われますが、新規に購入するなら 8ピン対応のものでしょう。
で、結局買い換え決定
結局、LW-6550HG の場合
- 電源容量 … 550W。推奨ラインより 50W だけ不足 (NG)
- 主電源コネクタ … 20ピン + 4ピン (OK)
- CPU 電源コネクタ … 4ピン (NG)
という微妙な結果に。あまり電力を食わない、ハードウェア構成なら使えなくもないのでしょうが、だいぶ忘れそうになっていますが、このマシンは「つぶしが利く」のがウリの ESXi 仮想化サーバなんでした。
HDD を 4台積んで RAID 構成にすることも考えると、不安が残るため、買い換え決定。呪縛の旅はまだまだ
つづく。
うーんすばらしいこの写真
このマザーを買って使っていたのですが、説明書が英語の為、他のマザーと同じようにつけていました。
するとパソコンを使っていくうちに突然電源が落ちる現象が続き
①買ったばかりの水冷冷却の(CPU)交換や
②グリスの塗り替え20回以上
③OSの入れなおし数十回
④マザー電池リセット20回以上
⑤CPU温度を監視したり電源確認をし原因を探す日々。
④どうしようもないのでクーラー全快での日々のPC操作
正直あきらめてました。
で3ヶ月たってからこの掲示板を見て
4ピン電源が ×1 ではなく ×2(8ピン)
ということがわかりました。
なんとなくは怪しんでいましたが
変に挿してマザーが壊れるのが怖かったし
4ピン×1でも作動して使えていたので
まさかこれが原因で電源が落ちていたとは
思いませんでした。
ちなみにCPUに負荷をかけると落ちていたので
CPUの補助電源だと思います。
音楽を聴きながら
WEBページをスクロールするだけで
電源が落ちてました。
再度立ち上がろうとしますが
立ち上がる前にすぐに落ちるという
もう最悪でした。
3ヶ月で200回以上落ちました。
正直壊れてないのが不思議です。
ありがとうございます。
とてもうれしいです。
正直もう自作PCはきらいになりかけていたので・・・
これを書いてくれた人はこのメッセージを見ないと思いますが
本当にありがとうございました。
ありがとう本当に。