Hyper-V があらかじめインストールされている Windows Server 2008 R2 に、VMware Server のインストールは VMware Server 2 であれば可能…のように見えましたが、今度は NIC の問題が。一つは Hyper-V の仕様。もう一つは…何の不具合でしょうか。
仮想 NIC と物理 NIC の 2本立てになる
VMware Server をインストールした Windows Server 2008 R2 に、他の管理用 PC から IE8 で接続できないことがあります。これにはどうも、Hyper-V の仕様が関係しているらしく。
以下の図は仮想化環境のレイヤ図ではなく、ローカル エリア接続の数を示すための絵だと思ってください。
物理的に NIC が 1枚ささった PC に Hyper-V がインストールされると、その NIC は Hyper-V の管理下に置かれます。
コントロール パネルの中の [ネットワーク接続] で見ると、代わりに仮想 NIC が 1枚追加で表示され、OS から見ると 2つの「ローカル エリア接続 x」というおなじみのアイコンが 2つに見えます。
どうも VMware Server はこの Hyper-V の物理 NIC – 仮想 NIC システムと相容れないらしく、NIC が 1枚しかない状態では仮想 NIC ごしに外部と通信しようとしても不安定になります。ping が管理用 PC から出しても通らなかったり、IE8 で VMware Infrastructure Web Access のページが開くときと、開かないときがあります。
ブリッジ接続して解決した方もおられるようですが、たまたま P5W DH Deluxe というマザーボードは、オンボード NIC が 2ポート搭載しているため、2ポート目を VMware 用に使うことにしました。
2つめの NIC に固定 IP をアサインし、1つめと同じように HUB に接続します。
これでまずは問題なく、管理用クライアント PC から IE8 で接続し、VMware Server 2 を管理できるようになりました。
2個ある NIC の 1つが消える
実は、問題はこれでは収まらず。なんと Windows Server 2008 R2 を再起動すると、ローカル エリア接続が 1つ消えることがあるのです。
- VMware が作成する仮想 NIC … VMnet1, VMnet8
- Hyper-V が作る仮想 NIC … ローカル エリア接続2
- 物理 NIC … ローカル エリア接続, ローカル エリア接続3
と合計 5つのアイコンが並ばなければならないハズなのですが、ローカル エリア接続が忽然と 1つ消えることがあります。実際、上のスクリーンショットでは 4個しかありません。何回か OS 再起動していると、消えるときと表示されるときとがあり、きわめて不安定です。
調べてみると、Marvell のオンボード NIC が不安定だという記事がちらほらと見つかりました。実験に使用したマザーボードは ASUSTek P5W DH Deluxe ですが、例えば同じ ASUS 社の P5Q Deluxe での報告があります。どうも Hyper-V と VMware Server 2 の相性というより、オンボード NIC に原因がある可能性が高そうです。
ううむ…オンボ NIC 使うのは、コ○○ のネットワーク製品買うようなものか。(おっと)
本当にオンボード NIC の問題であることを確認するために、安定して動く外付けネットワークカードを調達する必要がありそうです。
まあ Windows 95 の時代にも、自作 PC 組もうとして、3C509 を搭載した 3Com Etherlink が安牌でこれ買っときゃハズレはない…みたいなのがありましたからね。きっと今でも Intel か 3Com が無難なんだぜきっと…。NIC と VMware についての相性報告を探しているうちに、Hyper-V も VMware Server はちょっとおいといて、おいしそうな匂いのするテクノロジーを試してみたくなりました。
つづく。
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