Microsoft の仮想化技術といえば、Pentium 4 世代の古いサーバの場合、出荷された時期的に Virtual Server 2005 R2 を使うのが普通でしょう。では、悪あがき 🙂 でハイパーバイザー型の最新仮想化環境である Hyper-V は動くのでしょうか。
32bit OS 時代の Virtual Server vs. 64bit OS 必須の Hyper-V
Virtual Server 2005 R2 と Hyper-V はどちらも Microsoft の仮想化技術ですが、根本的に異なる点が多々あります。
Virtual Server 2005 R2 はハードウェアをエミュレーションしているのに対して、Hyper-V はハイパーバイザー型という、よりオーバーヘッドの少ない方法を採用しています。同じようにゲスト OS を走らせても、ハイパーバイザー型の方がより高速に動くことが期待できるわけです。
CPU に課せられた 3つの条件
Hyper-V を動かすためには、ハードが以下の環境に対応している必要があります。Intel と AMD で呼び名が異なります。
Intel | AMD | |
命令セット | x64 (EM64T = Intel 64) |
x86-64 (AMD64) |
仮想化支援技術 | Intel VT (Vanderpool) |
AMD-V |
データの誤実行防止 (DEP) | XD ビット | NX ビット |
HT (Hyper Threading) に対応しているかは関係ないようです。
一口に Pentium 4 といっても時期による
問題は、条件を満たしたモデルが、Intel CPU では「いつのものからか」です。
Hyper-V 対応 | 説明 | |
Pentium 4 (Northwood) | × | Socket 478 の製品。HT には対応していても Hyper-V の条件には合わない。 |
Pentium 4 (Prescott) | △ | 初期は Socket 478, 途中から LGA775 の製品。LGA775 版であれば大半のモデルは対応しているが、判定が微妙。 |
Core 2 Duo, Core 2 Quad | ○ | 問題なく対応 |
Core i7, Core i5 | ○ | 問題なく対応 |
Nire.Com の仮想化ホストマシン群のうち、戦闘不能になってしまった PC も含めて、Pentium 4 世代のものはすべて Northwood ですので、残念ながら Hyper-V を強引にインストールして試すことはできないようです。
どんな種類のサーバにせよ、可用性を上げるには、同じサーバを 2台以上用意して、片方は最低でも動いている状態にしておくことが必要です。
Core 2 Duo E6700 マシンは仮想化サーバとして投入決定していて、これは Hyper-V の動作に支障は無さそうだとして、できれば同じ Hyper-V サーバを立てて、同一仮想化テクノロジー x 2台構成としたいところですが、それには現在クライアント PC として Windows Vista / Windows 7 をインストールして動かしている PC を転用してこなければならず。
とにかく 1台で試してみますか、しかも VMware Server と同居で。 🙂
つづく。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。