25cm ケースファンが故障した PC ケース Xlio 6020 から急きょ購入した 3RSYSTEM R240 に、マザーボードを引っ越してみました。ケース交換の一般的なコツと、R240 特有の液晶パネルゆえに特殊なケーブル結線のお話。
マザーボードの取り外し時は「裏面」に注意
マザーボードが健在なのに、ケースが先に逝ってしまってヤドカリみたいに引っ越すのも因果な話ですが、DVD-ROM ドライブ、HDD、グラボなどを外したうえで、最後にマザーボードを傷つけないように丁寧に外します。
中古でマザボを購入することはありますが、得てしてネジ止めの穴付近のパターンが傷ついているマザボが多いです。
なぜかというと、マザーボード裏側はケースの金属に直に触れさせるとショートしてしまうので、ケースから垂直に 6個程度のスペーサーを立てて、その上に板を置いてあります。このスペーサーがたいてい金属製 ((樹脂製のスペーサーもある)) で、出し入れの際にこすってしまうようです。
曲げて取るスロットカバーはマザボ取り付け前に
PCI(-Express) スロットのスロットカバーは、1万円以下の安価なケースでは意図的に取れやすくした安物プラモ方式です。何回か手で外側内側に曲げているとそのうち取れるようになっています。 ((ハイエンドのものになると、最初から分離しているスロットカバーがきちんとネジ止めされていたりする))
マザーボードをつけた後に外そうとすると、マザーボード上の部品が邪魔になり、こじって傷つけることがまれにあります。あらかじめ取り付ける PCI ボードの枚数と位置を把握しておいて、先に金属カバーを取ってしまうのがスムーズで良いでしょうね。
3RSYSTEM R240 の場合は、割とこのスロットカバー、取り外しがしやすくなっていて、いわゆる「バリ」 がケース側に残ってしまうこともなくスムーズでした。+5 点。
電源はケースと同じく、3RSYSTEM 製の LW-6550HG という 550W 電源です。マザーボード固定後、ATX 20ピン電源コネクタと、CPU の電源供給に使用する四角い ATX 12V 電源コネクタを接続。
Power LED の取り付けがやや特殊
マザーボードを固定したら、直後にするべきことは PC ケースから伸びている LED / スイッチへのコネクタ取り付けです。
- Power LED
- HDD LED (HDD のアクセスランプ)
- Power SW
- Reset SW
普通はマザーボード右下あたりにコネクタを取り付けるのですが、今回もてっきりそうだろうと思っていたら、探しても Power LED がありません。取扱説明書を見ると
Power LED: Refer to the manual and install it while obeying the polarities; +, -. If a 4-pin connector is supported, then connect it to the power supply.
と、結局 Power LED のコネクタがあるのか無いのか、質問に答えてくれという感じの説明が。4pin 電源コネクタであれば見つかりました。
おそらく、3RSYSTEM のケースには液晶パネルありなし両方のモデルがあり、液晶なしモデルには通常の 2pin コネクタが、液晶ありモデルには 4pin コネクタがどちらか択一でついている、という点を明記してほしいところです。
さて問題です。ファン電源コネクタはどこに取り付けるでしょう
ケースファン電源コネクタは、通常マザーボード上に 3端子ソケットがついていることが多く、そこに差せば OK です。ところが、実は R240 はケース前面の液晶ユニットから生えているコネクタに差します。なんでそんな回りくどいことするのかというと、ケース前面のユニットでファンのスピードを手動で設定できるからです。
さらに、液晶ユニットからは温度センサが生えていたりします。これを HDD 表面の邪魔にならない位置に取り付けて、HDD の温度が上がるとファンの回転数アップ、といった設定にもできます。“core or heat sink” には取り付けられない、と書いてあるので、温度センサのクセして高熱に弱いのかもしれません。
となると、ケース内部の気温か、HDD の温度測定にしか使えません。HDD は通常、ケース内のフロント下部に取り付けますが、R240 の場合そこには冷却ファンは無いので、温度を測りたいデバイスと冷やしたい対象がちぐはぐになってしまう、という意味で微妙ではあります。
ともかく、組み上がりました。
MSI 865PE Neo2-V なんて、それなんて骨董品? と思った人は、お下がりシステムの話をご覧あれ。
次回は液晶パネルで何ができるのって話と、新たな試練の巻。
つづく。
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