TWOTOP PC BTO の修理編、最終章です。修理箇所と切り分けの経緯がはっきりしないまま、放置されること約 1週間。結局、起動しない PC は直ったのか、調査内容は適切だったのか。BTO は自作に比べておトクなのか、という話。

調査結果の連絡がついに

FAX を送った翌日、はたして別の担当者からの電話がありました。本人発言のログでは無いのですが、電話でのニュアンスも含めてまとめると

  • 交換したパーツは電源ユニットのみ
  • 端子から電源電圧がきちんと出ているかまでは確認していない
    (交換したところ動いた、規定の出荷テストを行った、以上)
  • 結局、この新しい担当者も、修理部門に直結しているわけではないので、(おそらく) ディスプレイ上に書かれている修理ログ以上のことは分からない
  • 「他の問題点」も含めて解決しています

ということのようです。

電源ユニットは確かに交換されているが…

修理に出してからちょうど 4週間後、問題の PC が戻ってきました。4-6週間かかるといっていたので、公約の範囲内ですが、時間がかかりすぎであることには変わりありません。

本当に交換したのだろうか、ということでケースを開けてみましたが、確かに同じ型番の電源ユニットで、縦に貼られているシリアルナンバーだけが変わっています。写真は左が修理前、右が修理後です。

Twotop PC: 電源 AcBel PC7030 750W Twotop PC: 電源 AcBel PC7030 750W 修理後

そこまでは良いのですが。

ケーブルの取り回しに違和感を感じて確認してみると、S-ATA ケーブルがどこにも固定されないまま、フリー状態で放置されていました。周囲には CPU ファンもあり、絡まるリスクもあります。

Twotop PC: 固定されていない S-ATA ケーブル

なんだかなぁと思いながら、受け入れテストということで Memtest86+ を一晩走らせてみるなど色々やってみましたが、特に問題なし。

シーケンシャルなテストによって顧客に負わされるリスク

マザーボードのテストは、出荷テストの一環で行っているようだし、出荷テストが念入りな割に、フロントエンドの切り分けが、プロの仕事の割に「とりかえて動けば 無問題」かつ、「1パーツ変えて動けば切り分け終了」というアンバランスさはどうなんでしょうね。電源ユニットの異常により、マザーボード上の部品が焼損している…といった複合的な原因の場合もあるでしょうし。

鉄板 BTO PC ブランドも事実上倒産で有名無実に

TWOTOP PC をかつて提供していた株式会社フリーウェイは、2000 年に民事再生法を申請し、その後いろいろな経緯を経て株式会社ユニットコムに買収されています。

とはいえ多くの PC ブランドが、パフォーマンス / 安定性が落ちるが安価なパーツを組み合わせることで「安い PC」を実現しているなか、自作派が「鉄板」だと思う理想的なパーツ構成を提供してくれるのは、BTO の中で TWOTOP ぐらいしかないので、そうした経緯を知りつつも消去法でこのブランドを選択しているのも事実です。

ただ、自作と BTO とどちらを取るかは究極の選択で、

  • 自作 … パーツをバラバラに購入→自作する際に試行錯誤 (パーツの相性問題) → 故障 → 自分で切り分ける手間
  • BTO … 「パーツのまとめ買い」 →  納品、即起動 ((実際には私の場合はいくつかの受け入れテストをしています。)) → 故障 → サポートセンターとやり取りする手間 → 修理期間 4-6週間

一長一短あります。が、ここまで故障率が高く、サポートコストも大きく削っている、修理期間の長さといったものを新たに天秤にかけると、TWOTOP びいきも考え直す時期にきているのかもしれません。